Hitachi Web Server
HAモニタは,監視対象のシステム(以降,現用系と呼ぶ)に障害が発生すると,予備のシステム(以降,予備系と呼ぶ)に処理を切り替えて業務処理を続行します。この動作を,系切り替え機能といいます。
次に系切り替えとLANアダプタを二重化した場合について,それぞれのハードウェア構成例と動作の概要を示します。
現用系と予備系が1:1に対応している構成の例について示します。
現用系と予備系の2台のサーバ構成で,サーバがサービスを提供するためのLAN,互いの系を監視するための監視パス,及び実行系で障害が発生した場合にリセット指示をするためのリセットパスによって,2台のシステム間が接続されています。ディスク記憶装置は,ノード間で共有します。
現用系に障害が発生すると,HAモニタは現用系を停止させて系切り替えをします。共有ディスクは,予備系のシステムの方にマウントされます。1:1系切り替えの構成例を次に示します。
図D-1 1:1系切り替えの構成例
HP-UX HAモニタでは,系内でのLANアダプタの二重化も制御できます。サーバが使用するLANアダプタを現用,予備の組み合わせで二重化として定義することによって,HAモニタは一定間隔でLANの活性状態を調査し,現用LANアダプタが障害になった場合に自動的に予備系のLANアダプタに切り替えます。
LANアダプタを二重化した場合の構成例を次に示します。
図D-2 LANアダプタを二重化した場合の構成例
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