Cosminexus システム運用ガイド
Oracleサーバでは,次の方法でOracleサーバのエラー情報,サーバの状態などの情報が出力されます。
アラートファイルでは,性能解析トレースのインスタンス名をキーにして,次の情報を確認できます。
アラートファイルは,次の場所に出力されます。
注※ Oracleの初期化パラメタUSER_DUMP_DESTで設定します。USER_DUMP_DESTの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。
出力されたアラートファイルの中から,性能解析トレースに出力されたインスタンス名とアラートファイル名に含まれるインスタンス名を突き合わせて,目的のアラートファイルを特定してください。
ユーザトレースでは,性能解析トレースのインスタンス名,OSプロセスID,セッションID,セッションシリアル番号をキーにして,次の情報を確認できます。
Oracleサーバでは,Netサーバトレースファイルに,実行されたネットワークイベントの詳細が出力されます。Netサーバトレースファイルのファイル名にはサーバのOSプロセスIDが含まれています。
Netサーバトレースファイルは次の場所に出力されます。
注※ Netサーバトレースファイルの出力先は,Oracleのsqlnet.oraファイルで設定します。sqlnet.oraファイルの記述形式を次に示します。なお,sqlnet.oraファイルの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。
TRACE_LEVEL_CLIENT=16 TRACE_DIRECTORY_CLIENT=<ディレクトリ名> TRACE_UNIQUE_CLIENT=ON TRACE_TIMESTAMP_CLIENT=ON |
出力されたNetサーバトレースファイルの中から,性能解析トレースのOSプロセスIDとNetサーバトレースファイル名に含まれるOSプロセスID名を突き合わせて,目的のNetサーバトレースファイルを特定してください。
なお,Netサーバトレースファイルの出力内容の詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。
動的パフォーマンスビューを調査して,セッションを特定したり,プロセスの詳細についての情報を参照したりできます。動的パフォーマンスビューは,性能解析トレースファイルに出力されるコネクションIDと突き合わせて調査します。
動的パフォーマンスビューと性能解析トレースのコネクションIDの関係を次の表に示します。
表C-4 動的パフォーマンスビューと性能解析トレースのコネクションIDの関係
項番 | 動的パフォーマンスビューに表示される項目 | 性能解析トレースのコネクションIDの項目 |
---|---|---|
1 | V$INSTANCE INSTANCE_NAME | インスタンス名 |
2 | V$SESSION SID | セッションID |
3 | V$SESSION SERIAL# | セッションシリアル番号 |
4 | V$PROCESS SPID | OSプロセスID |
動的パフォーマンスビューの詳細については,Oracleのドキュメントを参照してください。
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