Cosminexusで構築したシステムを構成する構成ソフトウェアのプロセスの起動順序の依存関係について説明します。

以降は，J2EEサーバの動作モード別に，構成ソフトウェアのプロセスの起動順序の依存関係について説明します。

(a)　プロセスの依存関係

プロセスの依存関係を次に示します。

表5-74　プロセスの依存関係

プロセスの種類	前提プロセス
パフォーマンストレーサ	−
スマートエージェント※1，※2	−
CTMドメインマネジャ※1	スマートエージェント※1，※2
CORBAネーミングサービス	−
CTMデーモン※1	パフォーマンストレーサ スマートエージェント CTMドメインマネジャ CORBAネーミングサービス
SFOサーバ	パフォーマンストレーサ
J2EEサーバ	パフォーマンストレーサ スマートエージェント CTMドメインマネジャ※3 CORBAネーミングサービス※4 CTMデーモン※3
Webサーバ	パフォーマンストレーサ

（凡例）

−：前提プロセスがない。

注※1

CTMを使用する場合に起動するプロセスです。

注※2

トランザクションサービスを使用する場合に起動するプロセスです。

注※3

CTMを使用する場合に前提となるプロセスです。

注※4

CORBAネーミングサービスをアウトプロセスで使用する場合に起動するプロセスです。CORBAネーミングサービスをインプロセスで使用する場合は必要ありません。

システムでプロセスが異常終了した場合のプロセスの再起動方法について説明します。

なお，CTMに関連するプロセスが異常終了して再起動できない場合は，次の手順で対処してください。

1. プロセスが再起動できない場合，出力されたエラーメッセージからトラブルの要因を調査する。
2. ctmrasgetコマンドを実行してCTMの実行環境のバックアップを取得する。

(a)　再起動の手順

プロセスの再起動（回復）の手順を次に示します。

表5-75　プロセスの再起動方法

異常プロセス	開始コマンド	再起動（回復）手順
データベースサーバ	−	DBサーバを再起動してください。
OpenTP1	−	OpenTP1を再起動してください。
パフォーマンストレーサ	cprfstart	パフォーマンストレーサを再起動してください。
スマートエージェント※1，※2	osagent	スマートエージェントを再起動してください。
CTMドメインマネジャ※1	ctmdmstart	CTMドメインマネジャを再起動してください。
CORBAネーミングサービス	nameserv	次に示す手順で対処してください。なお，CTMを使用しない場合，手順1および手順4は不要です。 CTMデーモンの強制停止 J2EEサーバの強制停止 CORBAネーミングサービスの再起動 CTMデーモンの再起動 J2EEサーバ再起動
CTMデーモン※1	ctmstart	次に示す手順で対処してください。 CORBAネーミングサービスの強制停止 J2EEサーバの強制停止 CORBAネーミングサービスの再起動 CTMデーモンの再起動 J2EEサーバの再起動
CTMレギュレータ	−	CTMデーモンによって自動再起動されるため，再起動は不要です。
SFOサーバ※3	cjstartsv	SFOサーバを再起動してください。
J2EEサーバ	cjstartsv	J2EEサーバを再起動してください。
Webサーバ	−	Webサーバを再起動してください。

（凡例）

−：使用する製品によって開始コマンドが異なる，または該当する開始コマンドがない。

注※1

CTMを使用する場合に起動するプロセスです。

注※2

トランザクションサービスを使用する場合に起動するプロセスです。

注※3

セッションフェイルオーバ機能を使用する場合に起動するプロセスです。