Cosminexus システム運用ガイド

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5.4.11 OSの統計情報の取得

OSの統計情報の取得について,OSごとに説明します。

<この項の構成>
(1) Windowsの場合
(2) UNIXの場合

(1) Windowsの場合

障害発生後のパフォーマンスログを保存しておきます。「パフォーマンス」の操作の詳細については,OS付属のマニュアルなどを参照してください。

ポイント
OSの統計情報は,あらかじめ,OS付属の「パフォーマンス」でパフォーマンスログの取得を開始している場合にだけ取得できます。

J2EEサーバ実行中に次のシステムモニタのログを60秒間隔で採取します。具体的な設定方法は,OS付属のマニュアルなどを確認してください。

表5-35 システムモニタの設定

パフォーマンスオブジェクト インスタンス 項目名 説明
processor %Processor Time CPU使用率(非アイドル状態のスレッドを除く合計値)。
%Privileged Time CPU使用率(カーネルモード分)。
%User Time CPU使用率(ユーザモード分)。
memory Cache Bytes ファイルシステム キャッシュが現在使用しているバイト数。
Cache Faults/sec 1秒間当たりのメモリの別の場所からの取り出しか,ディスクから取り出しの回数。
Page Faults/sec 1秒間当たりのページフォールトの数。
Transition Faults/sec 1秒間当たりのフォールトの数。
process _Total Handle Count 現在オープンしているハンドルの総数。
Page Faults/sec ページフォールトの発生率。
Private Bytes メモリ使用量(バイト)。
Virtual Bytes 仮想メモリ使用量(バイト)。
Working Set Bytes 実メモリ使用量(バイト)。
cjstartsv %Processor Time CPU使用率(非アイドル状態のスレッドを除く合計値)。
%Privileged Time CPU使用率(カーネルモード分)。
%User Time CPU使用率(ユーザモード分)。
Page Faults/sec ページフォールトの発生率。
Thread Count スレッド数。
Private Bytes メモリ使用量(バイト)。
Virtual Bytes 仮想メモリ使用量(バイト)。
Working Set Bytes 実メモリ使用量(バイト)。

(凡例)−:該当しません。

(2) UNIXの場合

Cosminexus起動中に次に示すコマンドを実行して,OSの統計情報を取得します。60秒間隔で取得することを推奨しますが,ディスク容量に応じて取得間隔を決めてください。なお,取得間隔を長くすると,OSの統計情報の取得による性能劣化を少なくできますが,OSの統計情報の精度が悪化することがあります。

AIXの場合
 
ps -efl
ps -A -m -o THREAD
vmstat -t
vmstat -s
lsps -s
svmon -P <cjstartsv,cjstartwebのプロセスID>※1
svmon -G ※1
sar -A 1※1

HP-UXの場合
 
ps -efl
top -d 1 -f {ファイル名}
vmstat -t
vmstat -s
swapinfo -a※1
sar -A 1※1

Linuxの場合
 
ps -eflm
top n 1
vmstat
sar -A 1※2

Solarisの場合
 
ps -eflL
swap -l※1
vmstat
sar -A 1

注※1
コマンドの実行にはroot権限が必要です。

注※2
sarコマンドを実行するためには,Linuxに含まれているsysstatパッケージをインストールする必要があります。