Cosminexus システム運用ガイド

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3.3.6 ルートアプリケーション情報を利用したログ調査

J2EEアプリケーションまたはバッチアプリケーション内でCosminexusのAPIを使用すると,性能解析情報のルートアプリケーション情報の文字列表現を任意のタイミングでログファイルに出力できます。

ルートアプリケーション情報の文字列表現は,次の形式で出力されます(最大48文字)。

 
IPアドレス/プロセスID/通信番号
(例:10.209.15.130/1234/0x0000000000000001)
 

APIを使用してログファイルにルートアプリケーション情報を出力すると,ログファイルと性能解析トレースファイルを突き合わせた調査ができるようになります。

Webコンテナでは,新しいリクエストを受け付けた時点で,リクエスト単位で新しいルートアプリケーション情報が割り当てられます。新しいルートアプリケーション情報が割り当てられるトレースポイントを次に示します。

表3-8 新しいルートアプリケーション情報が割り当てられるトレースポイント

条件 イベントID(処理内容) 処理内容
インプロセスHTTPサーバを使用している場合 0x8211 リクエスト取得時,リクエストヘッダ解析完了時
Webサーバと連携している場合 0x8200 リクエスト取得時,リクエストヘッダ解析完了時

注※ Webサーバと連携している場合,リダイレクタで取得したルートアプリケーション情報が割り当てられます。リダイレクタまたはリダイレクタが使用するPRFデーモンに異常が発生して,ルートアプリケーション情報が発行されなかった場合,Webコンテナで新しいルートアプリケーション情報が割り当てられます。

また,次のトレース取得ポイントでは,「IPアドレス/プロセスID/通信番号」が「0.0.0. 0/0/0x0000000000000000」と出力されることがあります。

「IPアドレス/プロセスID/通信番号」が「0.0.0. 0/0/0x0000000000000000」と出力されるのは,次の場合です。

なお,ルートアプリケーション情報の文字列表現での出力に使用するAPIは,com.hitachi.software.ejb.application.prfパッケージで提供されている,CprfTraceクラスのgetRootApInfoメソッドです。

J2EEアプリケーションまたはバッチアプリケーション開発時のルートアプリケーション情報の取得の実装については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」の,性能解析トレースのルートアプリケーション情報の取得のための実装に関する説明を参照してください。APIの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス API編」を参照してください。