Cosminexus システム運用ガイド
稼働情報ファイルを調査するためには,ヘッダファイルと組み合わせて参照する必要があります。ヘッダファイルは,稼働情報ファイルの対象となるJ2EEサーバやSFOサーバの機能と1対1の関係で出力されて,稼働情報ファイルに出力される情報に対応する項目名が出力されます。そのため,ヘッダファイルと稼働情報ファイルを対応させながら,稼働情報を調査する必要があります。
ヘッダファイルと稼働情報ファイルの対応の例を次に示します。
稼働情報ファイルを調査する場合,まずファイル名に表示される日付などを参考にして,調査したい稼働情報ファイルを選択してください。次に,選択した稼働情報ファイルと,それに対応するヘッダファイルを一つのファイルに編集して,Excelなどのアプリケーションプログラムで参照してください。その場合,グラフや表などの形式に変換して参照することをお勧めします。また,時刻を表す項目をExcelなどのアプリケーションプログラムで参照する場合,セルの表示設定を,時刻を表示する形式に設定することをお勧めします。例えばExcelを使用している場合は,セルの表示形式を「時刻」に設定してください。
ヘッダファイルは,J2EEサーバの起動時に次のフォルダに作成されます。
注※ <作業ディレクトリ>は,J2EEサーバのユーザ定義(usrconf.cfgファイル中のejb.public.directory)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,Windowsの場合,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public」,UNIXの場合,「/opt/Cosminexus/CC/server/public」です。
稼働情報ファイルとヘッダファイルは,すべての稼働情報ファイルに共通の項目と,個別の項目で構成されます。個別の項目は,対象となる機能ごとに異なります。ヘッダファイルの構成は,次のようになります。
すべての稼働情報ファイルに共通の項目の見方を次の表に示します。
表2-5 すべての稼働情報ファイルに共通の項目の見方
項目(ヘッダファイルに出力される文字列) | 説明 |
---|---|
Date※ | 稼働情報ファイルを収集した時刻が,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss.nnn」で表示されます。 YYYY:西暦年,MM:月,DD:日,hh:時,mm:分,ss:秒,nnn:ミリ秒 |
ObjectName | 稼働情報ファイルごとに同じ形式の情報が表示されます。 |
StatsPath | 稼働情報ファイルごとに固有の情報が出力されます。 |
<稼働情報の種類を表す文字列>.StartTime※ | 稼働情報の種類ごとに,稼働情報の収集対象が稼働中になった時刻が表示されます。時刻は,1970年1月1日午前0時から経過した時間がミリ秒単位で表示されます。 |
注※ ヘッダファイルにはこの情報に加えて,タイムゾーンがGMT(グリニッジ標準時)からの時差で表示されます。
例(日本の場合):「Date(+0900)」,「HeapSize.StartTime(+0900)」
ただし,リロードによるJ2EEアプリケーションの入れ替えを実行した場合,リロードを実行した時刻が表示されます。
なお,「ObjectName」には,稼働情報ファイルごとに次の形式で情報が出力されます。
表2-6 ObjectNameの形式
稼働情報ファイル(ファイル名) | ObjectNameの形式 |
---|---|
JavaVM(HJVMStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=JVM,name=jvm |
プロセスリソース(HOSStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=OSResource,name=os |
Stateful Session Bean(HStatefulSessionBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:EJBModule=<EJBアプリケーション表示名>,J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=StatefulSessionBean,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Stateful Session Bean名> |
Stateless Session Bean(HStatelessSessionBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:EJBModule=<EJBアプリケーション表示名>,J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=StatelessSessionBean,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Stateless Session Bean名> |
Message-driven Bean(HMessageDrivenBeanStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:EJBModule=<EJBアプリケーション表示名>,J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=MessageDrivenBean,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Message-driven Bean名> |
DB Connector(HDBConnectorStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>※2,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,ResourceAdapterModule=<リソースアダプタ表示名>,j2eeType=ResourceAdapter,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,raType=<リソースアダプタの種別>※3,name=<リソースアダプタ表示名> |
JCAリソース(HJCAConnectionPoolStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,ResourceAdapter=<リソースアダプタ表示名>,j2eeType=JCAResource,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,raType=<リソースアダプタの種別>※3,app=<J2EEアプリケーションの表示名>※4,name=<リソースアダプタ表示名> |
トランザクションサービス(HJTAStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=JTAResource,name=JTAResource |
Webアプリケーション(HWebModuleStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=WebModule,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<Webアプリケーション表示名> |
Webコンテナ(HWebContainerStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEServer=<J2EEサーバ名>,j2eeType=WebContainer,name=WebContainer |
URLグループ(HWebURLGroupStats_<YYYYMMDDhhmm><TZ>.csv) | com.cosminexus.management.j2ee:J2EEApplication=<J2EEアプリケーション表示名>,J2EEServer=<J2EEサーバ名>,WebModule=<Webアプリケーション名>,j2eeType=WebURLGroup,mode=<アプリケーションの動作モード>※1,name=<URLグループ単位の同時実行スレッド数制御の定義名> |
注※1 <アプリケーションの動作モード>には,次の値が出力されます
注※2 <J2EEアプリケーション表示名>は,リソースアダプタがJ2EEアプリケーションに含まれてデプロイされている場合にだけ出力されます。直接J2EEサーバにデプロイされたリソースアダプタの場合は,「null」が出力されます。
注※3 「raType=<リソースアダプタの種別>」は,ルートリソースアダプタ,またはメンバリソースアダプタを使用している場合にだけ,次の形式で出力されます。
注※4 「app=<J2EEアプリケーションの表示名>」は,リソースアダプタがJ2EEアプリケーションに含まれてデプロイされている場合にだけ出力されます。
次に,それぞれの稼働情報ファイル個別の項目の見方について説明します。個別の項目は,ヘッダファイルに次の形式で表示されます。
<稼働情報の種類を表す文字列>.<項目名> |
各項目は稼働情報の種類を表す文字列のあとに,「.」で区切られて出力されます。稼働情報の種類を表す文字列,および項目名について次の表に示します。
表2-7 稼働情報の種類を表す文字列
稼働情報の種類 | 稼働情報の種類を表す文字列 |
---|---|
JavaVMヒープサイズ | HeapSize |
コピーガーベージコレクション回数 | CopyGCCount |
フルガーベージコレクション回数 | FullGCCount |
ロードされているクラス数 | LoadedClassCount |
モニタロックのためにブロック状態であるスレッド数 | ThreadBlockedCount |
スレッド数 | ThreadCount |
ファイルディスクリプタ数 | FileDescriptorCount |
接続セッション数 | ActiveSessionCount |
プールされたインスタンス数 | PooledInstanceCount |
プール内の使用中インスタンス数 | ActivePooledInstanceCount |
受け付けメッセージ数 | MessageCount |
実行待ちリクエスト数 | WaitingRequestCount |
プールされたPreparedStatement数 | PooledPreparedStatementCount |
プールされたCallableStatement数 | PooledCallableStatementCount |
PrepareStatementメソッドが呼び出された回数 | InvokedPrepareStatementMethodCount |
prepareCallメソッドが呼び出された回数 | InvokedPrepareCallMethodCount |
プール内PreparedStatementヒット回数 | PooledPreparedStatementHitCount |
プール内CallableStatementヒット回数 | PooledCallableStatementHitCount |
プールされたコネクション数 | PoolSize |
プール内の使用中コネクション数 | ActivePoolSize |
コネクション取得待ちスレッド数 | WaitingThreadCount |
コネクション取得失敗数 | FailedRequestCount |
決着済みトランザクション数 | CompletionCount |
トランザクションロールバック数 | RolledbackCount |
応答済みリクエスト数 | ResponseCount |
同時実行スレッド数 | ActiveThreadCount |
実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数 | OverflowRequestCount |
受け付けリクエスト数 | RequestCount |
セッション数 | SessionCount |
表2-8 稼働統計情報ファイルの項目名
項目名(ヘッダファイルに出力される文字列) | 説明 |
---|---|
Count | 前回の稼働情報ファイルの出力時からの累積回数,または累積個数 |
HighWaterMark | 前回の稼働情報ファイルの出力時からの最大値 |
LowWaterMark | 前回の稼働情報ファイルの出力時からの最小値 |
Current | 現在値 |
UpperBound | 上限値 |
LowerBound | 下限値 |
次に,個別に出力される項目について,稼働情報ファイルごとに説明します。
JavaVMの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。JavaVMの稼働情報ファイルでは,J2EEサーバが使用するJavaVMの稼働情報を調査することができます。
表2-9 JavaVMの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) |
---|---|
JavaVMヒープサイズ | HeapSize.UpperBound |
HeapSize.LowerBound | |
HeapSize.HighWaterMark | |
HeapSize.LowWaterMark | |
HeapSize.Current | |
コピーガーベージコレクション回数 | CopyGCCount.Count |
フルガーベージコレクション回数 | FullGCCount.Count |
ロードされているクラス数 | LoadedClassCount.HighWaterMark |
LoadedClassCount.LowWaterMark | |
LoadedClassCount.Current | |
稼働中のスレッド数 | ThreadCount.HighWaterMark |
ThreadCount.LowWaterMark | |
ThreadCount.Current | |
モニタロックのためにブロック状態であるスレッド数 | ThreadBlockedCount.HighWaterMark |
ThreadBlockedCount.LowWaterMark | |
ThreadBlockedCount.Current |
プロセスリソースの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。プロセスリソースの稼働情報ファイルでは,J2EEサーバプロセスが使用するOSリソースの稼働情報を調査することができます。
表2-10 プロセスリソースの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) |
---|---|
J2EEサーバプロセスが生成したスレッド数 | ThreadCount.UpperBound※1 |
ThreadCount.LowerBound※2 | |
ThreadCount.HighWaterMark※2 | |
ThreadCount.LowWaterMark※2 | |
ThreadCount.Current※2 | |
J2EEサーバプロセスが使用するファイルディスクリプタ数 | FileDescriptorCount.UpperBound※3 |
FileDescriptorCount.LowerBound※3 | |
FileDescriptorCount.HighWaterMark※4 | |
FileDescriptorCount.LowWaterMark※4 | |
FileDescriptorCount.Current※4 |
注※1 Windows,Linux,またはSolarisの場合は無効になり,「-1」が出力されます。
注※2 Linuxの場合は無効になり,「-1」が出力されます。
注※3 Windowsの場合は無効になり,「-1」が出力されます。
注※4 Windows,またはAIXの場合は無効になり,「-1」が出力されます。
Stateful Session Beanの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Stateful Session Beanの稼働情報ファイルでは,Stateful Session Beanの稼働情報を調査することができます。
表2-11 Stateful Session Beanの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) | 備考 |
---|---|---|
接続中のセッション数 | ActiveSessionCount.UpperBound | Stateful Session Beanのアクティブ・セッションの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。 |
ActiveSessionCount.LowerBound | 下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 | |
ActiveSessionCount.HighWaterMark | − | |
ActiveSessionCount.LowWaterMark | − | |
ActiveSessionCount.Current | − |
(凡例) −:該当なし
Stateless Session Beanの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Stateless Session Beanの稼働情報ファイルでは,Stateless Session Beanの稼働情報を調査することができます。
表2-12 Stateless Session Beanの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) | 備考 |
---|---|---|
プールされたインスタンス数 | PooledInstanceCount.UpperBound | Stateless Session Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。 |
PooledInstanceCount.LowerBound | − | |
PooledInstanceCount.HighWaterMark | − | |
PooledInstanceCount.LowWaterMark | − | |
PooledInstanceCount.Current | − | |
プール内の使用中インスタンス数 | ActivePooledInstanceCount.UpperBound | Stateless Session Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。 |
ActivePooledInstanceCount.LowerBound | 下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 | |
ActivePooledInstanceCount.HighWaterMark | − | |
ActivePooledInstanceCount.LowWaterMark | − | |
ActivePooledInstanceCount.Current | − | |
実行待ちリクエスト数 | WaitingRequestCount.HighWaterMark | − |
WaitingRequestCount.LowWaterMark | − | |
WaitingRequestCount.Current | − |
(凡例) −:該当なし
Message-driven Beanの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Message-driven Beanの稼働情報ファイルでは,Message-driven Beanの稼働情報を調査することができます。
表2-13 Message-driven Beanの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) | 備考 |
---|---|---|
プールされたインスタンス数 | PooledInstanceCount.UpperBound | Message-driven Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。 |
PooledInstanceCount.LowerBound | − | |
PooledInstanceCount.HighWaterMark | − | |
PooledInstanceCount.LowWaterMark | − | |
PooledInstanceCount.Current | − | |
プール内の使用中インスタンス数 | ActivePooledInstanceCount.UpperBound | Message-driven Beanのプール内インスタンスの最大数が無制限のとき,「0」が出力されます。 |
ActivePooledInstanceCount.LowerBound | 下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 | |
ActivePooledInstanceCount.HighWaterMark | − | |
ActivePooledInstanceCount.LowWaterMark | − | |
ActivePooledInstanceCount.Current | − | |
受け付けメッセージ数 | MessageCount.Count | − |
(凡例) −:該当なし
DB Connectorの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。DB Connectorの稼働情報ファイルでは,DB Connectorの稼働情報を調査することができます。
ただし,コネクションプーリング機能を使用していない場合,prepareStatementメソッドが呼び出された回数(InvokedPrepareStatementMethodCount.Count),およびPrepareCallメソッドが呼び出された回数(InvokedPrepareCallMethodCount.Count)以外の値は無効になり,「-1」が出力されます。
表2-14 DB Connectorの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) | 備考 |
---|---|---|
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたPreparedStatement数 | PooledPreparedStatementCount.UpperBound※1 | 次の値が出力されます。
|
PooledPreparedStatementCount.LowerBound | 下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 | |
PooledPreparedStatementCount.HighWaterMark※1 ※2 | − | |
PooledPreparedStatementCount.LowWaterMark※1 ※2 | − | |
PooledPreparedStatementCount.Current※1 ※2 | − | |
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたCallableStatement数 | PooledCallableStatementCount.UpperBound※3 | 次の値が出力されます。
|
PooledCallableStatementCount.LowerBound | 下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 | |
PooledCallableStatementCount.HighWaterMark※2 ※3 | − | |
PooledCallableStatementCount.LowWaterMark※2 ※3 | − | |
PooledCallableStatementCount.Current※2 ※3 | − | |
PrepareStatementメソッドが呼び出された回数 | InvokedPrepareStatementMethodCount.Count※2 | − |
PrepareCallメソッドが呼び出された回数 | InvokedPrepareCallMethodCount.Count※2 | − |
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたPreparedStatementがヒットした回数 | PooledPreparedStatementHitCount.Count※1 ※2 | − |
ステートメントプーリング機能によってキャッシュされたCallableStatementがヒットした回数 | PooledCallableStatementHitCount.Count※2 ※3 | − |
(凡例) −:該当なし
注※1 DB Connectorの設定であるコネクションごとのPreparedStatementのプールサイズに「0」を設定した場合,PreparedStatementがプールされなくなるため,無効になり「-1」が出力されます。
注※2 接続先データベースにOracleを使用している場合,または接続先データベースにHiRDB以外を使用してコネクションの障害検知を行った場合,ステートメントオブジェクトを作成していなくても,1以上の値が出力されます。
注※3 DB Connectorの設定であるコネクションごとのCallableStatementのプールサイズに0を設定した場合,CallableStatementがプールされなくなるため,無効になり「-1」が出力されます。
JCAリソースの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。JCAリソースの稼働情報ファイルでは,JCAリソースの稼働情報を調査することができます。ただし,コネクションプールが無効の場合,またはルートリソースアダプタの場合,コネクション取得失敗数だけが出力されます。メンバリソースアダプタの場合,単体のリソースアダプタと同じ稼働情報が出力されます。DB Connector for Cosminexus RMを使用している場合,稼働情報はCosminexus RM側に出力されます。DB Connector for Cosminexus RM側には出力されません。
Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用した場合は,一つ目のコネクション定義(ra.xml内でいちばん先頭の定義)に対応する稼働情報が出力されます。Outboundのコネクション定義がない場合は,HJCAConnectionPoolStatsの稼働情報は出力されません。
表2-15 JCAリソースの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) | 備考 |
---|---|---|
プールされたコネクション数 | PoolSize.UpperBound | − |
PoolSize.LowerBound | − | |
PoolSize.HighWaterMark | − | |
PoolSize.LowWaterMark | − | |
PoolSize.Current | − | |
プール内の使用中コネクション数 | ActivePoolSize.UpperBound | − |
ActivePoolSize.LowerBound | 下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 | |
ActivePoolSize.HighWaterMark | − | |
ActivePoolSize.LowWaterMark | − | |
ActivePoolSize.Current | − | |
コネクション取得待ちスレッド数 | WaitingThreadCount.UpperBound | 上限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 |
WaitingThreadCount.LowerBound | 下限値を設定できないため,無効になり「-1」が出力されます。 | |
WaitingThreadCount.HighWaterMark | − | |
WaitingThreadCount.LowWaterMark | − | |
WaitingThreadCount.Current | − | |
コネクション取得失敗数 | FailedRequestCount.Count | DB Connector for Cosminexus RMを使用している場合,Cosminexus RM側に出力されます。DB Connector for Cosminexus RM側には常に「0」が出力されます。 |
(凡例) −:該当なし
トランザクションサービスの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。トランザクションサービスの稼働情報ファイルでは,トランザクションサービスの稼働情報を調査することができます。
表2-16 トランザクションサービスの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) |
---|---|
決着したトランザクション数 | CompletionCount.Count |
ロールバックしたトランザクション数 | RolledbackCount.Count |
Webアプリケーションの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Webアプリケーションの稼働情報ファイルでは,対象のWebアプリケーション全体の稼働情報を調査することができます。
表2-17 Webアプリケーションの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) | 備考 |
---|---|---|
最大同時実行スレッド数 | ActiveThreadCount.UpperBound※1 ※2 | − |
ActiveThreadCount.LowerBound※3 | − | |
ActiveThreadCount.HighWaterMark※1 | − | |
ActiveThreadCount.LowWaterMark※1 | − | |
ActiveThreadCount.Current※1 | − | |
実行待ちリクエスト数 | WaitingRequestCount.UpperBound※1 ※2 ※4 | − |
WaitingRequestCount.LowerBound※3 ※4 | − | |
WaitingRequestCount.HighWaterMark※1 ※4 | − | |
WaitingRequestCount.LowWaterMark※1 ※4 | − | |
WaitingRequestCount.Current※1 ※4 | − | |
実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数 | OverflowRequestCount.Count※1 | − |
受け付けリクエスト数 | RequestCount.Count※4 | Webコンテナが受け付けたWebアプリケーション単位のリクエスト数が出力されます。実行待ちリクエスト数もカウントされます。Webサーバでは受信されていても,Webコンテナに転送されていないリクエスト数はカウントされません。 |
応答済みリクエスト数 | ResponseCount.Count | − |
セッション数 | SessionCount.UpperBound | セッション数の上限を設定していない場合,無効になり「-1」が出力されます。 |
SessionCount.LowerBound※3 | − | |
SessionCount.HighWaterMark | − | |
SessionCount.LowWaterMark | − | |
SessionCount.Current | − |
(凡例) −:該当なし
注※1 Webアプリケーション単位の同時実行数制御機能を使用していない場合,または対象となるWebアプリケーションに,同時実行数制御機能を使用していない場合,無効になり,「-1」が出力されます。
注※2 対象となるWebアプリケーションに最大同時実行スレッド数制御が設定されている場合,Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数が出力されます。最大同時実行スレッド数を動的に変更した場合,変更後の値が出力されます。
注※3 無効になり「-1」が出力されます。
注※4 リロード機能による入れ替え処理中の場合,Webアプリケーションが受け付けた実行待ちリクエスト数はカウントされません。リロード処理の完了後にカウントされます。
Webコンテナの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。Webコンテナの稼働情報ファイルでは,開始しているWebアプリケーションの稼働情報を調査することができます。
表2-18 Webコンテナの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) |
---|---|
最大同時実行スレッド数 | ActiveThreadCount.UpperBound※1 |
ActiveThreadCount.LowerBound※1 ※2 | |
ActiveThreadCount.HighWaterMark※1 | |
ActiveThreadCount.LowWaterMark※1 | |
ActiveThreadCount.Current※1 | |
実行待ちリクエスト数 | WaitingRequestCount.UpperBound※3 |
WaitingRequestCount.LowerBound※2 ※3 | |
WaitingRequestCount.HighWaterMark※4 | |
WaitingRequestCount.LowWaterMark※4 | |
WaitingRequestCount.Current※4 | |
実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数 | OverflowRequestCount.Count※3 |
注※1 Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数制御を無効に設定している場合,J2EEアプリケーションのリロード中に実行待ちになった新しいリクエストは,稼働中のスレッドとしてカウントされます。
注※2 無効になり「-1」が出力されます。
注※3 Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数制御を設定していない場合,無効になり「-1」が出力されます。Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数制御を設定している場合,デフォルトの実行待ちキューの情報が出力されます。
注※4 Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数制御を設定していない場合,Webコンテナ単位の実行待ちキューの情報が出力されます。Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数制御を設定している場合,デフォルトの実行待ちキューの情報が出力されます。
URLグループの稼働情報ファイルに出力される情報について説明します。URLグループの稼働情報ファイルでは,URLグループの稼働情報を調査することができます。
表2-19 URLグループの稼働情報ファイルの出力内容
稼働情報の種類 | 項目(ヘッダファイルに出力される文字列) |
---|---|
最大同時実行スレッド数 | ActiveThreadCount.UpperBound※1 |
ActiveThreadCount.LowerBound※2 | |
ActiveThreadCount.HighWaterMark | |
ActiveThreadCount.LowWaterMark | |
ActiveThreadCount.Current | |
実行待ちリクエスト数 | WaitingRequestCount.UpperBound※3 |
WaitingRequestCount.LowerBound※2 ※3 | |
WaitingRequestCount.HighWaterMark※3 | |
WaitingRequestCount.LowWaterMark※3 | |
WaitingRequestCount.Current※3 | |
実行待ちリクエスト数の上限からあふれたリクエスト数 | OverflowRequestCount.Count |
受け付けリクエスト数 | RequestCount.Count※4 |
応答済みリクエスト数 | ResponseCount.Count |
注※1 Webアプリケーション単位の最大同時実行スレッド数を動的に変更した場合,設定値ではなく変更後の情報が出力されます。
注※2 無効になり「-1」が出力されます。
注※3 リロード機能による入れ替え処理中の場合,Webアプリケーションが受け付けた実行待ちリクエスト数はカウントされません。リロード処理の完了後にカウントされます。
注※4 Webコンテナが受け付けたURL単位のリクエスト数が出力されます。実行待ちリクエスト数もカウントされます。Webサーバでは受信されていても,Webコンテナに転送されていないリクエスト数はカウントされません。
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