Cosminexus　システム構築ガイド

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付録F.2　HP-UX（IPF）の場合

HP-UX（IPF）を使用する場合のOracleアクセスライブラリの再作成方法について説明します。

＜この項の構成＞
(1)　適用範囲
(2)　Oracleアクセスライブラリ再作成の手順

(1)　適用範囲

Oracleアクセスライブラリを作成する機能は，次のOracleシステムを運用している場合に適用してください。

(2)　Oracleアクセスライブラリ再作成の手順

Cosminexus DABroker Libraryでは，Oracleが提供している各バージョンのOCIサンプルメイクファイルにCosminexus DABroker Library専用のリンケージラインを埋め込んで提供しています。使用しているOracleのバージョンに従い，次の手順で実行してください。

次の手順は，必ず，運用ディレクトリが/opt/DABroker の環境で実行してください。

Cosminexus DABroker Libraryの運用ディレクトリを/opt/DABroker 以外に設定している場合は，いったん，Cosminexus DABroker Libraryのセットアップコマンドで運用ディレクトリを/opt/DABrokerに戻してから実行してください。

  1. Cosminexus DABroker Library既存ライブラリのバックアップ
    Cosminexus DABroker Libraryの既存ライブラリのバックアップを次のように取得してください。
    cd　/opt/DABroker/lib
    • Oracle9i R9.2.0を使用している場合
      mv　libdaO7920.so　　libdaO7920.so_bk
    • Oracle10g R10.1.0を使用している場合
      mv　libdaO7101.so　　libdaO7101.so_bk
    • Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別にOracle8iを指定して，Oracle9i R9.2.0を使用している場合
      mv　libdaO8920.so　　libdaO8920.so_bk
    • Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別にOracle8iを指定して，Oracle10g R10.1.0 を使用している場合
      mv　libdaO8101.so　　libdaO8101.so_bk
  2. 提供サンプルメイクファイルの修正
    Cosminexus DABroker Libraryでは，表F-5から表F-8に示す，各Oracleアクセスライブラリのサンプルメイクファイルを提供しています。使用している環境に合わせて，修正して使用してください。
    なお，表中の番号は，次の内容を示しています。
    1：Cosminexus DABroker Libraryアクセスライブラリ名称
    修正しないでください。
    2：Cosminexus DABroker Library共用ライブラリ
    修正しないでください。
    3：Oracleクライアントライブラリ，およびOS提供ライブラリ
    Cosminexus DABroker LibraryのOracleアクセスライブラリは，OracleのOCIプログラムです。Oracleのマニュアルを参照し，OCIプログラム作成時に必要なOracleクライアントライブラリ，およびOS提供ライブラリを確認の上，使用している環境に合わせて修正してください。
    4：Cosminexus DABroker Library共用オブジェクトファイル
    修正しないでください。
    5：リンケージパラメタ
    修正しないでください。
    • Oracle9i R9.2.0を使用している場合
      ファイル名：/opt/DABroker/sample/oramake7920

      表F-5　Oracle9i R9.2.0 サンプルメイクファイル（Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別でOracle指定時）（HP-UX（IPF）の場合）

      番号 定義文
      1 
      PROGRAM     = libdaO7920.so
      2 
      LIBS        = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon
      3 
      LIBS1       = -lpthread -lcl
      3 
      ORALIB      = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh
      3 
      LDFLAGS     = -b +s
      4 
      OBJS        = $(DABDIR)/obj/dacdcntl.o  $(DABDIR)/obj/daO7920.a
      5 
      all:        $(PROGRAM)
      5 
      $(PROGRAM): $(OBJS)
             echo "Linking $(PROGRAM) ..."
             $(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) \
                      $(ORALIB)
             echo "done"
    • Oracle10g R10.1.0を使用している場合
      ファイル名：/opt/DABroker/sample/oramake7101

      表F-6　Oracle10g R10.1.0サンプルメイクファイル（Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別でOracle指定時）（HP-UX（IPF）の場合）

      番号 定義文
      1 
      PROGRAM     = libdaO7101.so
      2 
      LIBS        = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon
      3 
      LIBS1       = -lpthread -lcl
      3 
      ORALIB      = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh
      3 
      LDFLAGS     = -b +s
      4 
      OBJS        = $(DABDIR)/obj/dacdcntl.o  $(DABDIR)/obj/daO7101.a
      5 
      all:        $(PROGRAM)
      5 
      $(PROGRAM): $(OBJS)
             echo "Linking $(PROGRAM) ..."
             $(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) \
                      $(ORALIB)
             echo "done"
    • ファイル名：/opt/DABroker/sample/oramake8920

      表F-7　Oracle9i R9.2.0サンプルメイクファイル（Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別でOracle8i指定時）（HP-UX（IPF）の場合）

      番号 定義文
      1 
      PROGRAM     = libdaO8920.so
      2 
      LIBS        = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon
      3 
      LIBS1       = -lpthread -lcl
      3 
      ORALIB      = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh
      3 
      LDFLAGS     = -b +s
      4 
      OBJS        = $(DABDIR)/obj/dacd8920.o  $(DABDIR)/obj/daO8920.a
      5 
      all:        $(PROGRAM)
      5 
      $(PROGRAM): $(OBJS)
             echo "Linking $(PROGRAM) ..."
             $(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) \
                      $(ORALIB)
             echo "done"
    • ファイル名：/opt/DABroker/sample/oramake8101

      表F-8　Oracle10g R10.1.0 サンプルメイクファイル（Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別でOracle8i指定時）（HP-UX（IPF）の場合）

      番号 定義文
      1 
      PROGRAM     = libdaO8101.so
      2 
      LIBS        = -L /opt/DABroker/lib -ldacommon
      3 
      LIBS1       = -lpthread -lcl
      3 
      ORALIB      = -L $(ORACLE_HOME)/lib -lclntsh
      3 
      LDFLAGS     = -b +s
      4 
      OBJS        = $(DABDIR)/obj/dacd8110.o  $(DABDIR)/obj/daO8110.a
      5 
      all:        $(PROGRAM)
      5 
      $(PROGRAM): $(OBJS)
             echo "Linking $(PROGRAM) ..."
             $(LD) -o $(PROGRAM) $(OBJS) $(LIBS) $(LIBS1) $(LDFLAGS) \
                      $(ORALIB)
             echo "done"
  3. Cosminexus DABroker LibraryのOracleアクセスライブラリの再作成
    サンプルメイクファイルを修正後，次の環境変数を入力し，makeコマンドを実行してください。
    （メイクファイル実行手順　B シェルを使用の場合）
    ORACLE_HOME＝ORACLE HOMEディレクトリ
    export　ORACLE_HOME
    DABDIR＝/opt/DABroker
    export　DABDIR
    • Oracle9i R9.2.0を使用している場合
      make -f oramake7920（修正後のメイクファイルを実行する）
    • Oracle10g R10.1.0を使用している場合
      make -f oramake7101（修正後のメイクファイルを実行する）
    • Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別にOracle8iを指定して，Oracle9i R9.2.0を使用している場合
      make -f orameke8920（修正後のメイクファイルを実行する）
    • Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別にOracle8iを指定して，Oracle10g R10.1.0を使用している場合
      make -f orameke8101（修正後のメイクファイルを実行する）
  4. 再作成後のOracleアクセスライブラリのCosminexus DABroker Libraryのライブラリ格納用ディレクトリへのコピー
    makeコマンドを実行したディレクトリ環境下で再作成したOracleアクセスライブラリを次のようにコピーしてください。
    再作成したOracleアクセスライブラリは，makeコマンドを実行したカレントディレクトリに作成されます。
    • Oracle9i R9.2.0を使用している場合
      cp　libdaO7920.so　　/opt/DABroker/lib/libdaO7920.so
    • Oracle10g R10.1.0を使用している場合
      cp　libdaO7101.so　　/opt/DABroker/lib/libdaO7101.so
    • Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別にOracle8iを指定して，Oracle9i R9.2.0を使用している場合
      cp　libdaO8920.so　　/opt/DABroker/lib/libdaO8920.so
    • Cosminexus DABroker Libraryのデータベース種別にOracle8iを指定して，Oracle10g R10.1.0 を使用している場合
      cp　libdaO8101.so　　/opt/DABroker/lib/libdaO8101.so
  5. Cosminexus DABroker Libraryの再セットアップ
    作成したOracleアクセスライブラリを/opt/DABroker/libにコピーしたあと，再度，Cosminexus DABroker Libraryのセットアップコマンドを実行してください。

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