Cosminexus システム構築ガイド

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付録B Cosminexus Version 6およびCosminexus Version 7とのRMI-IIOP通信の相互接続性

Cosminexus 07-60と旧バージョン間で,RMI-IIOP通信でリモートのEJBを呼び出せます。

トランザクションコンテキストのプロパゲーションを使用しない場合,EJBクライアントアプリケーション,およびクライアント側のJ2EEサーバと,サーバ側のJ2EEサーバ間の相互接続性について次の表に示します。

表B-1 バージョン間のRMI-IIOP通信の相互接続性(トランザクションコンテキストのプロパゲーションを使用しない場合)

EJBクライアントアプリケーションまたはクライアント側のJ2EEサーバ サーバ側のJ2EEサーバ
07-00以降 06-71〜06-00
07-00以降
06-71〜06-00

(凡例)
○:相互接続性がある。
△:一部制限がある。

トランザクションコンテキストのプロパゲーションを使用する場合,クライアント側のJ2EEサーバと,サーバ側のJ2EEサーバ間の相互接続性について次の表に示します。

表B-2 バージョン間のRMI-IIOP通信の相互接続性(トランザクションコンテキストのプロパゲーションを使用する場合)

クライアント側のJ2EEサーバ サーバ側のJ2EEサーバ
07-00以降 06-71〜06-50 06-02/06-00
07-00以降 ×
06-71〜06-50 ×
06-02/06-00 × ×

(凡例)
○:相互接続性がある。
△:一部制限がある。
×:相互接続性がない。

参考
表B-1と表B-2の「一部制限」は,次の内容です。
次のクラスをメソッドの引数,戻り値,またはユーザ例外で使用した場合,受信側でorg.omg.CORBA.MARSHAL例外が発生します。ほかのクラスを使用してください。
java.lang.StringBuffer,java.math.BigDecimal,java.net.Inet6Address,
java.security.SecureRandom,java.text.DecimalFormat,
java.util.Locale,javax.naming.Binding,javax.naming.directory.SearchResult,
javax.naming.NameClassPair

なお,EJBクライアントアプリケーションから異なるバージョンのJ2EEサーバを呼び出す場合,EJBクライアントアプリケーションで使用するRMI-IIOPスタブは,EJBクライアントアプリケーションと同じバージョンのJ2EEサーバから取得する,またはRMI-IIOPスタブ互換性があるバージョンのJ2EEサーバから取得する必要があります。EJBクライアントアプリケーションで使用できるRMI-IIOPスタブがどのバージョンのJ2EEサーバから取得できるかを次の表に示します。

表B-3 RMI-IIOPスタブの互換性

EJBクライアントアプリケーションのバージョン RMI-IIOPスタブを取得するJ2EEサーバのバージョン
07-00以降 06-71〜06-50 06-02/06-00
07-00以降
06-71〜06-50 ×
06-02/06-00 × ×

(凡例)
○:RMI-IIOPスタブを使用できる。
×:RMI-IIOPスタブを使用できない。

具体例としては,07-00以降と06-00間でRMI-IIOP通信によってリモートのEJBを呼び出す場合,07-00以降がEJBクライアントアプリケーション,06-00がJ2EEサーバになるときは,07-00以降のJ2EEサーバから取得したスタブを使用してください。逆に,06-00がEJBクライアントアプリケーション,07-00以降がJ2EEサーバになるときは,06-00のJ2EEサーバから取得したスタブを使用してください。