Cosminexus システム構築ガイド

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18.6 Webコンテナにゲートウェイ情報を通知するための設定

この節では,ゲートウェイ指定機能を使用するための設定について説明します。

クライアントとWebサーバとの間に,SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイを配置している場合,ゲートウェイ指定機能を使用することで,Webコンテナにゲートウェイ情報を通知し,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面に正しくリダイレクトできるようになります。なお,機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のWebコンテナへのゲートウェイ情報の通知に関する説明を参照してください。

<この節の構成>
(1) 設定方法
(2) 設定例

(1) 設定方法

ゲートウェイ指定機能を使用するための設定方法を次に示します。

  1. ゲートウェイのホスト名・ポート番号・リダイレクト先URLのスキームを,リダイレクタごとに指定します。
  2. Webサーバを再起動します。

なお,ゲートウェイのホスト名・ポート番号・リダイレクト先URLのスキームは,WebサーバにHitachi Web Serverを使用している場合はmod_jk.confに,Microsoft IISを使用している場合はisapi_redirect.confに指定します。指定するキーはそれぞれ次のとおりです。

(2) 設定例

ゲートウェイ指定機能の設定例を次に示します。

図18-6 ゲートウェイ指定機能の設定例

[図データ]

この例では,クライアントとWebサーバの間にSSLアクセラレータを配置しています。クライアントからSSLアクセラレータへのアクセスがHTTPSの場合でも,SSLアクセラレータからWebサーバへのアクセスはHTTPとなるため,WebコンテナはHTTPによるアクセスであると認識します。このため,WebアプリケーションのトップページやForm認証画面へのリダイレクト先URLのスキームはHTTPとなります。この場合,ゲートウェイ指定機能を使用して,スキームを常にHTTPSとみなすように指定することで,正しくリダイレクトできるようになります。

mod_jk.conf,およびisapi_redirect.confの例を次に示します。ここでは,リダイレクト先URLのスキームを常にHTTPSとみなすようにmod_jk.confのJkGatewayHttpsSchemeキーで「On」,isapi_redirect.confのgateway_https_schemeキーで「true」を指定します。

mod_jk.confの例(Hitachi Web Serverの場合)
JkGatewayHost host1
JkGatewayPort 4443
JkGatewayHttpsScheme On

isapi_redirect.confの例(Microsoft IISの場合)
gateway_host=host1
gateway_port=4443
gateway_https_scheme=true