Cosminexus システム構築ガイド

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17.5 N:1リカバリシステムの設定(Windowsの場合)

N:1リカバリシステムは,N台の実行系に対して1台の待機系(リカバリ専用サーバ)を用意する構成のシステムです。J2EEサーバを冗長化した構成でグローバルトランザクションを使用する場合に,特定のJ2EEサーバにトラブルが発生したとき,トランザクションを決着するために使用します。このシステムは,運用管理ポータルを使用して構築します。運用管理ポータルについては,マニュアル「Cosminexus 運用管理操作ガイド」を参照してください。この節では,N:1リカバリシステムの設定について説明します。

業務は,N台の実行系のアプリケーションサーバで実行します。業務実行中のアプリケーションサーバに障害が発生すると,Microsoft Cluster Serviceがこれを検知して,リカバリ専用サーバで,障害が発生したアプリケーションサーバの仕掛かり中のトランザクションを決着します。その後,残りの稼働中の実行系のアプリケーションサーバで業務を続行します。

なお,N:1リカバリシステムの詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のクラスタソフトウェアと連携したシステムの運用に関する説明を参照してください。システム構成については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」のリカバリ専用サーバを使用する場合の構成に関する説明を参照してください。

<この節の構成>
17.5.1 N:1リカバリシステムの設定手順
17.5.2 クラスタサーバの環境設定
17.5.3 設定ファイルの編集
17.5.4 実行系の汎用スクリプトファイルの作成
17.5.5 待機系の汎用スクリプトファイルの作成
17.5.6 クラスタアドミニストレータでのクラスタサーバの環境設定
17.5.7 アプリケーションサーバの設定