論理J2EEサーバ,論理Webサーバ,論理SFOサーバ,および論理ネーミングサービスの設定での留意点を次に示します。
(a) 論理J2EEサーバの設定
- ホストの固定の設定
次の個所では,「ホストの固定」に「する」を設定してください。
- [J2EEコンテナの設定]画面にある「運用監視エージェントの設定」の「ホストの固定」
- [EJBコンテナの設定]画面にある「ホストの固定」
- [Webコンテナの設定]画面にある「Webサーバとの接続」または「管理用サーバの設定」の「ホストの固定」
ホストを固定すると,運用管理ポータルの「運用管理ドメインの構成定義」で定義したホスト名が使用されます。
- グローバルトランザクションの設定
グローバルトランザクションを使用する場合は,次の設定をしてください。
- [トランザクションの設定]画面にある「ライトトランザクション機能」を「無効」にします。
- [トランザクションの設定]画面にある「インプロセスOTSのステータスファイル格納先」に,共有ディスク装置のディレクトリを設定します。
設定例
L:\Group1\otsstatus
(b) 論理Webサーバの設定
[Webサーバの設定]画面で,「ホストの固定」に「する」を設定してください。
(c) 論理SFOサーバの設定
Microsoft Cluster Serviceを使用してJ2EEサーバがクラスタ構成となるシステムで,セッションフェイルオーバ機能を使用する場合は,論理SFOサーバで次の設定が必要です。
- サーバIDの重複の設定
[システムプロパティの設定]画面にある「システムプロパティの定義」で,次のように設定します。
- 設定例
- webserver.sfo.negotiation.ignore_serverId=true
このように設定することで,HTTPセッションのセッションIDに設定されるサーバIDが,ほかのJ2EEサーバのサーバIDと重複していても,エラーにならないようになります。
- 注意
- webserver.sfo.negotiation.ignore_serverIdキーに「true」を指定するのは,Microsoft Cluster Serviceを使用したクラスタ環境でセッションフェイルオーバ機能を使用する場合だけにしてください。
- Microsoft Cluster Serviceを使用しない環境で「true」を指定すると,システム内のセッションIDが重複する場合があります。Microsoft Cluster Serviceを使用しない環境では,デフォルト値の「false」を指定してください。
(d) 論理ネーミングサービスの設定
[ネーミングサービスの設定]画面で,「ホストの固定」に「する」を設定してください。このとき,J2EEサーバが使用するネーミングサービス(アウトプロセスでの起動)を設定する場合は,「運用管理エージェントのホストで固定」のチェックボックスをチェックしないでください。このように設定することで,「運用管理ドメインの構成定義」の[ネーミングサービスの追加]画面で指定したホスト名が使用されます。
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