Cosminexus システム構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

8.4.2 同時実行スレッド数の制御の設定

ここでは,Webコンテナでの同時実行スレッド数の制御の設定について説明します。

<この項の構成>
(1) 概要
(2) 設定方法

(1) 概要

Webコンテナでは,マルチスレッドでサーブレットのリクエストを処理します。このとき,同時に実行できるスレッド数に上限を設定することで,スラッシングなどによるパフォーマンスの低下を防止できます。また,適切なスレッド数を設定することで,アクセス状況に従ったパフォーマンスのチューニングができます。

(2) 設定方法

同時に実行するスレッド数を制御するには,Webコンテナ単位で制御する方法,Webアプリケーション単位で制御する方法,およびURLグループ単位で制御する方法の3種類あります。

(a) Webコンテナ単位での制御

Webコンテナ単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webコンテナ全体で同時に実行できるスレッドの最大数を設定します。ここで設定したスレッド数は,WebコンテナにデプロイされているすべてのWebアプリケーションで共用するスレッド数となります。

Webコンテナ単位での同時実行スレッド数の制御は,簡易構築定義ファイルで設定します。論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを設定してください。

(b) Webアプリケーション単位での制御

Webアプリケーション単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webコンテナでのスレッド数制御も同時に設定する必要があります。

Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の制御は,簡易構築定義ファイルおよびサーバ管理コマンドで設定します。設定方法は,Webサーバ連携機能を使用する場合と同じです。Webサーバ連携機能を使用する場合の,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の設定方法については,「4.4 同時実行スレッド数の制御の設定」を参照してください。

(c) URLグループ単位での制御

URLグループ単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御,およびWebコンテナでのスレッド数制御も同時に設定する必要があります。

URLグループ単位での同時実行スレッド数の制御は,サーバ管理コマンドで設定します。設定方法は,Webサーバ連携機能を使用する場合と同じです。Webサーバ連携機能を使用する場合の,URLグループ単位での同時実行スレッド数の設定方法については,「4.4 同時実行スレッド数の制御の設定」を参照してください。