Cosminexus システム構築ガイド
J2EEアプリケーション実行時間の監視とは,EJBおよびWebアプリケーションのリクエスト実行時間を監視する機能です。この節では,J2EEアプリケーション実行時間の監視機能を使用するための設定について説明します。J2EEアプリケーション実行時間の監視機能によって,J2EEアプリケーションで無限ループなどの障害発生を検知すると,一定時間内に終了しなかったメソッド処理をタイムアウトしてユーザに通知し,さらにメソッドキャンセル機能によって使用中のトランザクションの強制決着とメソッドのキャンセルを実施できます。J2EEアプリケーション実行時間の監視を使用する場合は,次に示す設定をしてください。
なお,J2EEアプリケーション実行時間の監視を使用する場合には,J2EEアプリケーション開発上の注意事項があります。J2EEアプリケーション実行時間の監視機能の実装については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を参照してください。
簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.ext.method_observation.intervalパラメタで,J2EEアプリケーション実行時間の監視機能を使用するかどうかを指定します。0を指定すると,J2EEアプリケーションの実行時間の監視機能が無効になります。1以上の有効値を指定すると,J2EEアプリケーションの実行時間の監視機能が有効になり,その値が次の二つの時間間隔として使用されます。
J2EEアプリケーションの属性ファイルで,メソッドタイムアウトの時間と,メソッドキャンセルのモードを設定します。サーバ管理コマンドのcjgetapppropコマンドで属性ファイルを取得し,属性ファイル編集後に,cjsetapppropコマンドで編集内容をJ2EEアプリケーションに反映させます。
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