Cosminexus システム構築ガイド

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4.3 JSPファイルのコンパイル結果の保持の設定

JSPは,Webコンテナ上でコンパイルされ,Javaソースファイルおよびクラスファイルが生成されます。Webコンテナでは,JSPのコンパイル結果である,Javaソースファイルおよびクラスファイルを,J2EEサーバの再起動時に保持するかどうか設定できます。この節では,JSPファイルのコンパイル結果を保持するための設定について説明します。

<この節の構成>
(1) 設定方法
(2) コンパイル結果の出力先について

(1) 設定方法

JSPファイルのコンパイル結果を保持するかどうかは,簡易構築定義ファイルで設定します。論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを設定してください。

(2) コンパイル結果の出力先について

JSP事前コンパイル機能を使用していない場合,JSPコンパイル結果は,JSP用テンポラリディレクトリ下に出力されます。デフォルトの出力先を変更する場合は,webserver.work.directoryパラメタに設定します。デフォルトの出力先を次に示します。

デフォルトの出力先
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\repository\<サーバ名称>\web
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/repository/<サーバ名称>/web

JSP用テンポラリディレクトリ下にはWebアプリケーション単位でディレクトリが作成され,該当するWebアプリケーション内のJSPコンパイル結果が出力されます。

なお,Webアプリケーション単位のディレクトリは,コンテキストルート名を基にしたディレクトリ名となります。コンテキストルート名にスラッシュ(/),ドル記号($),パーセント(%),プラス記号(+)が含まれる場合は,次に示す文字に変換されます。

変換前の文字 変換後の文字
/ $2f
$ $24
% $25
+ $2b

例:
JSP用テンポラリディレクトリがデフォルト,コンテキストルート名が「J2EE_AP1/WEB_AP1_war」である場合,該当するWebアプリケーションのJSPコンパイル結果の出力先を次に示します。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\repository\<サーバ名称>\web\J2EE_AP1$2fWEB_AP1_war
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/repository/<サーバ名称>/web/J2EE_AP1$2fWEB_AP1_war
    注意
    JSP用テンポラリディレクトリの設定を変更する場合
    JSPコンパイル結果を保持する設定でWebコンテナを稼働したあと,JSP用テンポラリディレクトリの設定を変更した場合,変更前のJSP用テンポラリディレクトリは削除されません。このため,手動で削除する必要があります。