JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 システム管理者ガイド
ホストグループの自動割り当てを利用するには,次に示す順に設定が必要になります。
ストレージサブシステム内に登録されているすべてのホストグループの一覧情報をDevice Managerから取得し,CSV形式のファイルに出力します。出力したCSV形式のファイルをホストグループ一覧ファイルといいます。ホストグループ一覧ファイルのエクスポートの概要を次に示します。
図19-6 ホストグループ一覧のエクスポート
ホストグループ一覧ファイルは,次の項目をコンマで区切った形式で記述されています。
| ストレージサブシステムobjectID,ストレージサブシステムのname,ポートWWN,ホストグループobjectID,ホストグループのnickname |
各出力項目の説明を次に示します。
表19-1 ホストグループ一覧ファイルの出力項目
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| ストレージサブシステムobjectID | ストレージサブシステムで使用するDevice Managerの識別子 |
| ストレージサブシステムのname | Device Managerに設定するストレージサブシステムの名称 |
| ポートWWN | ストレージサブシステムコントローラのポートWWN |
| ホストグループobjectID | ホストグループで使用するDevice Managerの識別子 |
| ホストグループのnickname | ホストグループを作成するときに設定するホストグループの名称 |
ホストグループ一覧ファイルの出力例を次に示します。
図19-7 ホストグループ一覧ファイルの出力例
エクスポートしたホストグループ一覧ファイルは,ホストグループ割り当て定義ファイルを作成する場合に利用します。
次にホストグループ割り当て定義ファイルの作成方法について説明します。
エクスポートしたホストグループ一覧ファイルを利用して,ホストグループ割り当て定義ファイルを作成します。ホストグループ割り当て定義ファイルとは,サーバモジュールへ割り当てるホストグループとサーバモジュールを挿入したスロットとの関係を定義するファイルです。
ホストグループ割り当て定義ファイルは,出力されたホストグループ一覧ファイルの「ホストグループのnickname」のあとに,サーバシャーシID,サーバモジュールスロット番号などをコンマで区切って追加して作成します。
ホストグループ割り当て定義ファイルの形式を次に示します。
| ストレージサブシステムobjectID,ストレージサブシステムのname,ポートWWN,ホストグループobjectID,ホストグループのnickname,サーバシャーシID,サーバモジュールスロット番号,HBA搭載PCIスロット番号,HBAポート番号,ブート識別子 |
各設定項目の説明を次に示します。
表19-2 ホストグループ割り当て定義ファイルの設定項目
| 項目名 | 説明 |
|---|---|
| ストレージサブシステムobjectID | ストレージサブシステムで使用するDevice Managerの識別子を指定します。ホストグループ一覧ファイルに指定されている値を変更しないでそのまま指定してください。 |
| ストレージサブシステムのname | Device Managerに設定するストレージサブシステムの名称を指定します。ホストグループ一覧ファイルに指定されている値を変更しないでそのまま指定してください。 |
| ポートWWN | ストレージサブシステムコントローラのポートのWWNを指定します。ホストグループ一覧ファイルに指定されている値を変更しないでそのまま指定してください。 |
| ホストグループobjectID | ホストグループで使用するDevice Managerの識別子を指定します。ホストグループ一覧ファイルに指定されている値を変更しないでそのまま指定してください。 |
| ホストグループのnickname | ホストグループ名を指定します。ホストグループ一覧ファイルに指定されている値を変更しないでそのまま指定してください。 |
| サーバシャーシID※1 | BladeSymphonyのサーバシャーシIDを文字列で指定します。 サーバシャーシがBS1000およびBS320の場合は空白文字を含む16文字,サーバシャーシがBS2000の場合は空白文字を含む20文字で指定します。 サーバシャーシIDは,コンソールサービスの[ホスト管理]ウィンドウの[コンピュータ名]を指定してください。詳細については,「5.2 ホストの一覧を表示する」を参照してください。 |
| サーバモジュールスロット番号 | ホストグループを割り当てる上記サーバシャーシのサーバモジュールスロット番号を指定します。 サーバシャーシがBS2000およびBS1000の場合は,0〜7の半角数字で指定します。 サーバシャーシがBS320の場合は,0〜9の半角数字で指定します。 |
| HBA搭載PCIスロット番号※2 | ホストグループを割り当てるサーバモジュールに搭載されているHBAのPCIスロット番号を0〜3の半角数字で指定します。HBA搭載PCIスロット番号の付与規則については,「(b) HBA搭載PCIスロット番号の付与規則」を参照してください。 |
| HBAポート番号 | ホストグループを割り当てるHBAのポート番号を指定します。サーバシャーシがBS1000およびBS320の場合は,0〜1の半角数字で指定します。サーバシャーシがBS2000の場合は,0〜3の半角数字で指定します。 HBAポート番号の付与規則については,「(c) HBAポート番号の付与規則」を参照してください。 |
| ブート識別子 | 起動用ディスクのHBAポートの識別情報を半角数字で指定します。起動用ディスクの場合は1を指定します。それ以外は0を指定します。 起動用ディスク接続パスを冗長化したSANブート構成の場合,正系のディスク接続パスだけ1を設定してください。また,正系に障害が発生している場合は,副系のディスク接続パスだけ1を設定してください。起動用ディスク接続パスを冗長化したSANブート構成のシステム構成図については,「(d) 起動用ディスク接続パスを冗長化したSANブート構成」を参照してください。 最小のPCIスロット番号を持つ起動用ディスク接続パスが複数ある場合は,その中から最小のポート番号を持つ起動用ディスク接続パスだけ1に設定してください。それ以外の起動用ディスク接続パスは0に設定してください。 |
HBA搭載のPCIスロット番号およびPCIeスロット番号の付与規則を次に示します。
表19-3 HBA搭載のPCIスロット番号の付与規則(I/Oモジュールタイプ)
| サーバシャーシタイプ※1 | I/Oモジュールタイプ※1 | サーバモジュールスロット番号 | I/Oモジュールスロット番号 | HBA搭載PCIスロット番号 | |
|---|---|---|---|---|---|
| I/Oモジュール#0※2 | I/Oモジュール#1※2 | ||||
| BS1000A | TYPE1 | TYPE1 | 0 | 0,1 | 0,1 |
| 1 | 2,3 | 0,1 | |||
| 2 | 4,5 | 0,1 | |||
| 3 | 6,7 | 0,1 | |||
| 4 | 8,9 | 0,1 | |||
| 5 | 10,11 | 0,1 | |||
| 6 | 12,13 | 0,1 | |||
| 7 | 14,15 | 0,1 | |||
| BS1000B (A1モデル) |
TYPE1 | TYPE2 | 0 | 0,1,8,9 | 0,1,2,3 |
| 1 | 2,3,10,11 | 0,1,2,3 | |||
| 2 | 4,5,12,13 | 0,1,2,3 | |||
| 3 | 6,7,14,15 | 0,1,2,3 | |||
| 4 | N/A | N/A | |||
| 5 | |||||
| 6 | |||||
| 7 | |||||
| BS1000B (A2モデル) |
TYPE1 | TYPE1 | 0 | 0,1,8,9 | 0,1,2,3 |
| 1 | 2,3,10,11 | 0,1,2,3 | |||
| 2 | 4,5,12,13 | 0,1,2,3 | |||
| 3 | 6,7,14,15 | 0,1,2,3 | |||
| 4 | N/A | N/A | |||
| 5 | |||||
| 6 | |||||
| 7 | |||||
| TYPE3 | TYPE3 | 0 | 0,8 | 0,1 | |
| 1 | 1,9 | 0,1 | |||
| 2 | 2,10 | 0,1 | |||
| 3 | 3,11 | 0,1 | |||
| 4 | 4,12 | 0,1 | |||
| 5 | 5,13 | 0,1 | |||
| 6 | 6,14 | 0,1 | |||
| 7 | 7,15 | 0,1 | |||
図19-8 IOモジュールの位置(サーバシャーシの背面図)
表19-4 HBA搭載のPCIスロット番号の付与規則(内蔵FCスイッチモジュールタイプ)
| サーバシャーシタイプ | サーバモジュールスロット番号 | I/Oモジュールスロット番号 | HBA搭載PCIスロット番号 |
|---|---|---|---|
| BS1000B(A2モデル) 内蔵FCスイッチモジュール |
0 | 0,8 | 0,1 |
| 1 | 1,9 | 0,1 | |
| 2 | 2,10 | 0,1 | |
| 3 | 3,11 | 0,1 | |
| 4 | 4,12 | 0,1 | |
| 5 | 5,13 | 0,1 | |
| 6 | 6,14 | 0,1 | |
| 7 | 7,15 | 0,1 |
表19-5 HBA搭載のPCIスロット番号の付与規則(BS320)
| サーバシャーシタイプ | サーバモジュールスロット番号 | HBA搭載PCIスロット番号 |
|---|---|---|
| BS320 | 0 | 0 |
| 1 | 0 | |
| 2 | 0 | |
| 3 | 0 | |
| 4 | 0 | |
| 5 | 0 | |
| 6 | 0 | |
| 7 | 0 | |
| 8 | 0 | |
| 9 | 0 |
表19-6 HBA搭載のPCIeスロット番号の付与規則(BS2000)
| サーバシャーシタイプ | サーバモジュールスロット番号 | I/Oモジュールスロット番号※ | HBAポート番号 | HBA搭載PCIスロット番号 |
|---|---|---|---|---|
| BS2000 | 0 | 0,1(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 |
| 1 | 2,3(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 | |
| 2 | 4,5(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 | |
| 3 | 6,7(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 | |
| 4 | 8,9(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 | |
| 5 | 10,11(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 | |
| 6 | 12,13(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 | |
| 7 | 14,15(80,81) | 0,1,2,3 | 0,1 |
注※ ( )内は,LPAR時の割り当てです。
HBAポート番号の付与規則を次に示します。
■BS1000の場合
BS1000でHBAのポートが1個の場合は,HBAポート番号は0になります。
HBAポートが2個ある場合は,次の図に示すように,HBAをPCIスロットに挿入した状態での上段側のHBAポート番号が0,下段側のHBAポート番号が1になります。
■BS320の場合
HBAは内蔵になります。次の図に示すように,サーバシャーシの背面から見て右側のFCスイッチモジュールに接続する場合,HBAポート番号は0になります。サーバシャーシの背面から見て左側のFCスイッチモジュールに接続する場合,HBAポート番号は1になります。
■BS2000の場合
次の図に示すように,I/Oモジュールスロットの右側から0になります。
起動用ディスク接続パスを冗長化したSANブート構成を次に示します。
図19-9 起動用ディスク接続パスを冗長化したSANブート構成
ホストグループ割り当て定義ファイルの作成例を次に示します。
図19-10 ホストグループ割り当て定義ファイルの作成例
作成したホストグループ割り当て定義ファイルは,BSM Plusにインポートします。
次にホストグループ割り当て定義ファイルのインポート方法について説明します。
作成したホストグループ割り当て定義ファイルをBSM Plusへインポートすると,挿入されているサーバモジュールへホストグループが割り当てられます。[ホスト管理]ウィンドウにBladeSymphonyサーバシャーシが登録されていない場合は,サーバシャーシを登録してからインポートしてください。
ホストグループ割り当て定義ファイルのBSM Plusへのインポートの概要を次に示します。
図19-11 ホストグループ割り当て定義ファイルのインポート
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