JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 導入ガイド

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2.2 IPアドレスの使用状況を管理する

IPアドレスの使用状況を部署と対応づけて管理します。IPアドレスをアドレス範囲で区切って部署別IPグループとして管理することで,JP1/NETM/DMで部署の情報をユーザインベントリ情報として取得しなくても,各機器のIPアドレスに対応する部署を自動的に設定できます。それによって,部署ごとにIPアドレスの使用状況を管理できます。

IPアドレスの使用状況は,IPグループ管理画面で管理します。

IPグループ管理画面を次の図に示します。

図2-5 IPグループ管理画面

[図データ]

IPアドレスに対応する部署を機器に登録して,部署ごとにIPアドレスの使用状況を管理する流れを次に示します。ここでは,JP1/NETM/DMから部署情報をユーザインベントリ情報として取得しない場合を前提としています。

図2-6 IPアドレスに部署を対応づけてIPグループを管理する流れ

[図データ]

  1. IPアドレスに対応する部署の自動登録を設定する。
    機器のIPアドレスが変更された場合に,変更後のIPアドレスに対応する部署が自動的に設定されるように,[サーバセットアップ]ダイアログの「部署別IPグループを使用した部署の設定」で,「設定する」を指定します。[サーバセットアップ]ダイアログの設定方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「5.3.4 基本情報の設定」を参照してください。
    参考
    タスク「データメンテナンス」実行時に,IPアドレスに対応する部署を自動的に登録することもできます。タスクを実行することで,JP1/NETM/DMのユーザインベントリから部署の情報を取得している場合でも,業務メニュー「IPグループ管理」での設定に合わせて部署を更新できます。
  2. IPグループを追加する。
    IPグループ管理画面の「部署別IPグループ」タブで,管理したいIPグループを追加します。IPグループを追加する方法については,マニュアル「運用ガイド」の「4.4.1 IPグループを追加する」を参照してください。
  3. インベントリ情報を資産管理データベースに登録する。
    対象となる機器の情報は,JP1/NETM/DMで取得したインベントリ情報を利用することで登録できます。インベントリ情報の登録方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「5.1.1 JP1/NETM/DMと連携するために必要な作業の流れ」を参照してください。
    また,Network Node Managerで取得したノード情報を利用して,機器の情報を登録することもできます。ノード情報の登録方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「6.2 Network Node Managerと連携するための設定」を参照してください。
  4. IPアドレスの使用状況を参照する。
    [IPアドレス管理]ダイアログで,IPアドレスが割り当てられている機器の情報や未使用のIPアドレスを参照できます。「資産番号」のアンカーをクリックして[機器詳細]ダイアログを参照することもできます。IPアドレスの使用状況を参照する手順については,マニュアル「運用ガイド」の「4.4.2 IPアドレスの使用状況を参照する」を参照してください。
    新規に機器を導入した場合,配布先の部署のIPグループを確認して,空きIPアドレスを機器に割り当てるように担当者に指示できます。また,一つのIPアドレスに複数の機器が割り当てられている場合,不正に割り当てられている機器のIPアドレスを解除して,別のIPアドレスを機器に割り当てたりできます。機器に割り当てたIPアドレスを解除する手順については,マニュアル「運用ガイド」の「4.4.4 機器に割り当てられているIPアドレスを解除する」を,IPアドレスを機器に割り当てる手順については,マニュアル「運用ガイド」の「4.4.3 IPアドレスを機器に割り当てる」を参照してください。