JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 導入ガイド
ほかのシステムから移行したデータを一括して登録するために,資産管理データベースにインポートします。インポートは,Asset Information Managerにログインできる環境であれば,どこからでも実行できます。
CSVファイルのインポートは,インポート画面から実行します。
インポート画面を次の図に示します。
図2-1 インポート画面
インポートは,まず条件を作成してから,その条件に従って実行します。インポートの条件は,情報の種類ごとにサンプル(24種類)が提供されています。サンプルの資産種別については,マニュアル「運用ガイド」の「4.10.2(1) 資産種別の選択」を参照してください。
ほかのシステムで管理している情報を資産管理データベースにインポートする作業の流れを次に示します。ここでは,機器の情報として,「機器No.」(資産ごとにユニークな値),「氏名」,「PCの状態」(使用/未使用)および「MACアドレス」を管理している場合を例に説明します。
図2-2 ほかのシステムで管理している機器の情報をインポートする作業の流れ
- CSVファイルを作成する。
データがCSV形式でないと,資産管理データベースにインポートできないため,移行するデータのCSVファイルを作成します。CSVファイルの項目名は任意の文字列を記述できます。CSVファイルのフォーマットについては,マニュアル「運用ガイド」の「4.10.1(1) CSVファイルのフォーマット」を参照してください。
作成するCSVファイルの例を次の図に示します。
- 「PCの状態」の「使用」および「未使用」の文字列を変更する。
Asset Information Managerの既存の運用に合わせるため,CSVファイルの「PCの状態」の「使用」および「未使用」を,「運用」および「在庫」に変更します。
移行前の名称を引き継ぐ場合は,コード管理画面で,状態の文字列を変更してください。コード管理画面での操作方法については,マニュアル「運用ガイド」の「4.8.2 コードの表示文字列を変更する」を参照してください。
- インポートの条件を作成する。
資産管理データベースにデータを登録するために,インポートの条件を作成してCSVファイルの項目名と管理項目を引き当てます。インポートの条件は,まず,インポート画面の[パターン登録]ボタンをクリックすると表示される[資産種別選択]ダイアログで,「資産種別」に「機器に関する情報」を選択します。次に,管理項目の[参照]ボタンをクリックすると表示される[引き当て設定]ダイアログで引き当て項目を設定します。[引き当て設定]ダイアログを次の図に示します。
図2-3 [引き当て設定]ダイアログ
条件を作成する際の引き当て項目の設定値を次の表に示します。
表2-1 条件作成時の引き当て項目の設定値
管理項目 |
引き当て項目の設定値 |
資産情報.資産番号 |
「CSV項目」に「機器No.」を指定 |
資産情報.ユーザ名 |
「CSV項目」に「氏名」を指定 |
資産情報.稼働管理種別 |
「固定値」に「稼働管理対象」を指定 |
資産情報.機器状態 |
- 「CSV項目」に「PCの状態」を指定
- 「デフォルト値」チェックボックスをチェックして,「運用」を選択
|
資産情報.登録日 |
「固定値」に「2006/01/01」を指定 |
ハードウェア資産情報.MACアドレス |
「CSV項目」に「MACアドレス」を指定 |
条件を作成する際のポイントを次に示します。
- 項目名に「★」の付いた項目は,必ず指定してください。
- 資産ごとにユニークな値を資産番号に引き当てると,ほかのシステムで管理していた値を資産番号として管理できます。値を登録しない場合は,資産番号は自動採番されます。
- MACアドレスをインポートすると,インポートした機器の情報にJP1/NETM/DMから取得したインベントリ情報を引き当てられます。
インポートの条件を作成する手順については,マニュアル「運用ガイド」の「4.10.2 インポートの条件を作成する」を参照してください。
条件を保存したあと,[戻る]ボタンをクリックして元の画面に戻ります。
- インポートを実行する。
インポート画面で,作成した条件を指定してインポートを実行します。インポートを実行する手順については,マニュアル「運用ガイド」の「4.10.3 インポートを実行する」を参照してください。
- インポート結果を確認する。
インポート結果一覧画面で,実行したインポート結果を確認します。インポート結果を確認する手順については,マニュアル「運用ガイド」の「4.12 インポートの結果を確認する(インポート結果一覧)」を参照してください。
- 機器を管理する。
保有機器集計画面で保有機器の台数を集計したり,一括変更画面で機器の情報を変更したりして機器を管理します。
インポート業務では,すべての情報がインポートできるまで,手順1.〜手順4.を繰り返し実施します。
あらかじめ条件を作成して出力項目を絞り込んでおくことで,出力したい情報だけをエクスポートできます。また,作成した条件を指定することで,出力項目を限定して,簡単に資産管理データベースのバックアップを取得できます。
バックアップを取得するデータのエクスポートは,エクスポート画面から実行します。
エクスポート画面を次の図に示します。
図2-4 エクスポート画面
エクスポートは,まず条件を作成してから,その条件に従って実行します。エクスポートの条件は,情報の種類ごとにサンプル(24種類)が提供されています。サンプルを利用すると,すべての項目が出力されます。サンプルの資産種別については,マニュアル「運用ガイド」の「4.10.2(1) 資産種別の選択」を参照してください。
エクスポートを実行して機器の情報をCSV形式で出力する流れを次に示します。
- エクスポートの条件を作成する。
バックアップを取得するために,エクスポートの条件を作成します。エクスポートの条件は,まず,エクスポート画面の[パターン登録]ボタンをクリックすると表示される[資産種別選択]ダイアログで,「資産種別」に「機器に関する情報」を選択します。次に,CSVファイルの出力項目を設定します。
条件を作成する際の出力項目の設定値を次に示します。
- 資産番号(資産情報)
- ユーザ名(資産情報)
- 機器状態(資産情報)
- MACアドレス(ハードウェア資産情報)
エクスポートの条件を作成する手順については,マニュアル「運用ガイド」の「4.11.1 エクスポートの条件を作成する」を参照してください。
条件を保存したあと,[戻る]ボタンをクリックして元の画面に戻ります。
- エクスポートを実行する。
エクスポート画面で,作成した条件を指定してエクスポートを実行します。管理している部署の情報だけを出力したいなど出力件数を絞り込みたい場合は,「絞込条件」のアンカーをクリックすると表示される[条件設定]ダイアログで出力件数を絞り込みます。エクスポートを実行する方法については,マニュアル「運用ガイド」の「4.11.2 エクスポートを実行する」を参照してください。
- ファイル名を指定して保存する。
ファイル名には,「060701_機器に関する情報.xls」などわかりやすい名称を指定します。
- エクスポートしたデータの内容を確認する。
データの内容から,エクスポートが正常に実行されたことを確認します。
エクスポートを利用して定期的にバックアップを取得するには,一度作成したエクスポート条件に従って手順2.〜手順4.を繰り返し実施します。
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