JP1 Version 8 JP1/NETM/Asset Information Manager 導入ガイド

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1.2.4 データベースのメンテナンスと運用状況の監視を自動化

大量の資産を管理する場合,その情報を管理する資産管理データベースのメンテナンスや,資産の運用状況の監視をどのように効率良く実行するかが課題となってきます。

Asset Information Managerでは,資産情報を一括して管理している資産管理データベースのメンテナンスと運用状況の監視を,Windowsのタスクスケジューラを利用して実行できます。タスクによって,指定した日時に自動的に処理が実行されるので,データベースのメンテナンスや管理している情報の監視に掛かる資産管理者の負荷を軽減できます。

なお,JP1/NETM/DMで取得したインベントリ情報の場合は,Asset Information Managerの提供するサービス「Asset Information Synchronous Service」で監視することで,JP1/NETM/DMでの変更をリアルタイムに資産管理データベースに反映できます。

タスクを利用して,資産管理データベースのメンテナンスおよび運用状況の監視を実行する概念を次の図に示します。

図1-5 タスクを利用して資産管理データベースのデータを更新および監視する概念

[図データ]

データベースのメンテナンス
Asset Information Managerで更新された情報に合わせて,関連するほかの情報を更新したり,不要な情報を削除したりして,資産管理データベースのデータの整合性を保ちながら,データベースの容量を効率良く活用できます。
また,Network Node Managerで取得したノード情報,およびJP1/Lan Licenserで取得したソフトウェア稼働情報といった連携製品の情報を資産管理データベースに登録して,定期的に更新できます。
JP1/NETM/DMで取得したインベントリ情報の場合は,サービスで監視してリアルタイムに更新する方法と,タスクを使用して定期的に更新する方法のどちらでも選択できます。
運用状況の監視
契約終了日が迫った契約を定期的に調べて,資産管理者にメールで通知させることができます。これによって,契約終了日が迫った契約があることを事前に知ることができ,契約の更新漏れを防げます。
また,ライセンスの利用状況を定期的に集計して,保有するライセンス数を超えたインストールや,許可していないライセンスのインストールを検知した場合,メールで通知させることもできます。

タスクスケジューラでのタスクの設定方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「5.9 タスクスケジューラに登録されるタスクの設定」を参照してください。