JP1/Performance Management - Agent Option for BEA WebLogic Server
パフォーマンス監視の概要について説明します。
- <この項の構成>
- (1) パフォーマンス監視の目的
- (2) ベースラインの選定
パフォーマンスを監視することは,WebLogic Serverの運用管理において重要な作業です。
PFM - Agent for WebLogic Serverを用いたパフォーマンス監視は,主に次の目的で使用できます。
- WebLogic Serverが正しく動作しているか監視する
- パフォーマンスデータを分析し,パフォーマンス低下の原因を発見する
WebLogic Serverが正しく動作しているかどうかは,WebLogic Serverの稼働状態の監視によって確認できます。
WebLogic Serverでは,システムダウンやスローダウンなどパフォーマンスが低下する場合があります。パフォーマンスに影響を与える要因としては,次のようなものがあります。
- JavaVMのヒープ使用率
- スレッドプールの待機リクエスト数
- JDBC接続の待機リクエスト数
WebLogic Serverを安定稼働させるためには,PFM - Agent for WebLogic Serverを用いて,これらのパフォーマンスを正しく監視することが重要です。
ベースラインの選定とは,システム運用で問題なしと想定されるラインをパフォーマンス測定結果から選定する作業です。
PFM製品では,ベースラインの値を「しきい値」とすることで,システムの運用を監視します。ベースラインの選定は「しきい値」を決定し,パフォーマンスを監視するにあたっての重要な作業となります。
なお,ベースラインの選定は,次のように実施することをお勧めします。
- 運用環境の高負荷テスト時など,ピーク時の状態を測定する
- WebLogic Serverの構成によってしきい値が大きく異なるため,システムリソースや運用環境を変更する場合は,再度ベースラインを測定する
次に,それぞれのパフォーマンスの監視方法について例を挙げて紹介します。なお,ここで説明するパフォーマンス監視のしきい値はあくまで参考値です。具体的なしきい値については,ベースラインを測定し,決定してください。また,具体的な設定項目については,WebLogic Serverの運用形態に合わせて,検討する必要があります。
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