JP1/Performance Management - Analysis
pamimportコマンドでインポートするデータ形式を定義します。
- <この項の構成>
- (1) 書式
- (2) 定義内容
- (3) 定義例
(1) 書式
[Target]
object_name=オブジェクト名
metric_name=メトリック名
[File Format]
delimiter={COMMA|SEMICOLON|SPACE|TAB|PIPE}
start_row=メトリック値開始行番号
time_format={1|2|3|4|5|6|7|8|9}
date_column=日付の列番号
time_column=時間の列番号
line_separator=改行コード
[Instance]
instance_flag={0|1}
instance_type={0|1}
instance_column=インスタンス値が出力されている列番号
instance_identifier_column=インスタンスを識別する列番号
instance_identifier=インスタンスを識別する文字列
instance_index=インスタンス識別子
[Option]
fill_deficit={0|1}
particle_size_correction={0|1}
add_terminal_data={0|1}
(2) 定義内容
- Targetセクション
- インポートするメトリックを指定します。
表11-27 Targetセクションの定義内容
キー名 必須 指定する値 object_name
((63バイト以内))○ インポートするメトリックのオブジェクト名を指定します。 metric_name
((63バイト以内))○ インポートするメトリック名を指定します。object_nameで指定したオブジェクトに含まれるメトリック名を指定してください。
- (凡例)
- ○:必須項目
- File Formatセクション
- インポートするファイル形式を指定します。
表11-28 File Formatセクションの定義内容
キー名 必須 指定する値 delimiter
((COMMA,SEMICOLON,SPACE,TAB,PIPE))《COMMA》− データの区切り文字を指定します。COMMA:コンマ,SEMICOLON;セミコロン,SPACE:スペース,TAB:タブ,PIPE:ストロークから選択します。 start_row
((1〜65535))○ メトリック値が記述されている最初の行番号を指定します。 time_format
((1,2,3,4,5,6,7,8,9))《1》− 日時の記述形式を,日時フォーマットIDで指定します※。 date_column
((1〜65535))《1》− 日付が記述されている列番号を指定します。 time_column
((1〜65535))《date_columnと同じ》− 時間が指定されている列番号を指定します。 line_separator
((0,1,2))《0》− インポート対象ファイルの改行コードを指定します。自動設定(動作OSに依存)とする場合は「0」を,Windowsの改行コード(\r\n)の場合は「1」を,UNIXの改行コード(\n)の場合は「2」を指定します。
- (凡例)
- ○:必須項目
- −:オプション項目
- 注※
- 日時の記述形式を次の表に示します。
表11-29 日時の記述形式
ID 表示形式 1 月日と時刻が同じ列に表示されている。 YYYY/MM/DD hh:mm:ss 2 MM/DD/YYYY hh:mm:ss 3 YY/MM/DD hh:mm:ss※1 4 MM/DD/YY hh:mm:ss※1 5 月日と時刻が異なる列に表示されている。 YYYY/MM/DD,hh:mm:ss※2 6 MM/DD/YYYY,hh:mm:ss※2 7 YY/MM/DD,hh:mm:ss※1※2 8 MM/DD/YY,hh:mm:ss※1※2 9 協定標準時(UTC)の1970年1月1日からの経過秒数。 ssssssssss
- 注
- 年月日の区切り文字は,「/(スラント)」または「−(ハイフン)」で指定してください。
- 注※1
- 年の表示が2けたの場合は,次に示すように判定されます。
- 80〜99:1900年代
- 00〜29:2000年代
- 30〜79:入力エラー
- 注※2
- 「,(コンマ)」は区切り文字です。
- Instanceセクション
- メトリックのインスタンスに関する項目について設定します。
表11-30 Instanceセクションの定義内容
キー名 必須 指定する値 instance_flag
((0,1))《0》− インスタンスが複数あるかどうかを指定します。一つだけの場合は「0」を,複数ある場合は「1」を指定します。 instance_type※1
((0,1))《0》− 同時刻のインスタンスの値が,同じ行に出力されているかどうかを指定します。同じ行に出力されている場合は「0」を,異なる行に出力されている場合は「1」を指定します。 instance_column
((1〜65535))○ インスタンスの値が出力されている列を指定します。instance_flagに1を指定し,かつinstance_typeに0を指定した場合は,「,(コンマ)」で区切って複数の列番号を指定します。それ以外の場合は,一つだけ指定します。 instance_identifier_column
((1〜65535))○ インスタンスの識別子が出力されている列番号を指定します。instance_flagに1を指定し,かつinstance_typeに1を指定した場合に有効です。それ以外の場合は,指定は無視されます。 instance_identifier
((各インスタンスで1023バイト以内))○ インポート対象ファイル中で,インスタンスを識別するために使用されている文字列を指定します。instance_flagに1を指定し,かつinstance_typeに1を指定した場合に有効です。それ以外の場合は,指定は無視されます。instance_flagに1を指定した場合は,「,(コンマ)」で区切って複数指定します。 instance_index※2
((各インスタンスで1023バイト以内))○ PAMDBにインスタンスを保存する際に,インスタンスを識別するための文字列を指定します。ここで指定した文字列をインスタンスインデックスとして使用します。instance_flagに1を指定した場合は,「,(コンマ)」で区切って複数指定します。
- (凡例)
- ○:必須項目
- −:オプション項目
- 注※1
- instance_flagで「0」を指定した場合は,指定が無視されます。
- 注※2
- 個々のインスタンスの値をPAMDBに保存するように設定している場合に,指定した内容で値が保存されます。
- Optionセクション
- データインポート時のオプションに関する項目を指定します。
表11-31 Optionセクションの定義内容
キー名 必須 指定する値 fill_deficit
((0,1))《0》− データが欠けている場合に,一つ前のメトリック値を使用してデータを補うかどうか指定します。データを補わない場合は「0」を,データを補う場合は「1」を指定します。 particle_size_correction
((0,1))《0》− 時間粒度の補正方法を指定します。サンプリング粒度補正を行う場合は「0」を,平均粒度補正を行う場合は「1」を指定します。 add_terminal_data
((0,1))《1》− インポートしたデータに終端を表すデータを付加するかどうか指定します。付加する場合は「1」を,付加しない場合は「0」を指定します。ある程度まとまった期間のデータを手動でインポートして分析する運用の場合は「1」を,定期的にインポートコマンドを繰り返し実行して常に最新のデータをインポートしておく運用の場合は「0」を指定してください。
- (凡例)
- −:オプション項目
(3) 定義例
インポート定義ファイルの定義例については,「6.5 データのインポート」を参考にしてください。
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