JP1/Performance Management - Analysis
形式
pamdumpdef -c {detail|count} -t {obj|mtr|inst} -s {now|del|all} [-d tab] [-o 出力ファイル名 [-f]]
機能
PAMDBに格納されている監視定義情報の一覧,またはその個数の一覧をファイルに出力します。出力対象とする監視定義情報は,オブジェクトだけを指定することも,メトリックやインスタンスまでを含めることもできます。
ファイルの出力形式は,次のどちらかを選択できます。デフォルトはCSV形式です。
- CSV形式(コンマ区切り形式)
- TSV形式(Tab Separated Value:タブ区切り形式)
実行権限
Administrators権限
格納先ディレクトリ
インストール先ディレクトリ\manager\bin
引数
- c {detail|count}
一覧出力する対象を監視定義情報名とするか,監視定義情報の個数とするかを指定します。指定は省略できません。
- detail
- オブジェクト名,メトリック名,インスタンスインデックスを一覧出力します。
- count
- オブジェクト数,メトリック数,インスタンス数を一覧出力します。
-t {obj|mtr|inst}
出力対象とする監視定義情報の対象を指定します。指定は省略できません。
- obj
- オブジェクトだけを出力対象とします。
- mtr
- オブジェクトおよびメトリックを出力対象とします。
- inst
- オブジェクト,メトリックおよびインスタンスインデックスを出力対象とします。次の規則に従って出力されます。
- インスタンスインデックスが複数の文字列から成る場合,それぞれが""で囲まれ,文字列が「:」で区切られます。
- インスタンスを保存していないメトリックの場合,インスタンスインデックス部分は出力されません。
-s {now|del|all}
Definer上の出力範囲を指定します。指定は省略できません。
- now
- Definer上に存在する監視定義情報だけを出力範囲とします。
- del
- Definer上で削除済みの監視定義情報だけを出力範囲とします。
- all
- すべての監視定義情報を出力範囲とします。
-d tab
ファイル出力内容の区切り文字として,タブ記号を使用します。
指定を省略した場合,ファイル出力内容はコンマ区切りとなり,ファイル形式はCSV形式となります。
-o 出力ファイル名
出力ファイル名を指定します。この引数を省略した場合は,監視定義情報一覧をコンソールに出力します。
ファイル名に拡張子を指定しなかった場合は,次のように処理されます。
- -dオプションを指定した場合(タブ区切り形式のファイルを出力する場合)
ファイル名の末尾に拡張子は付きません。
- -dオプションを指定しなかった場合(コンマ区切り形式のファイルを出力する場合)
ファイル名の末尾に「.csv」が付きます。「.csv」以外の拡張子を指定した場合も,同様に「.csv」が付きます。
同じ名称のファイルが存在する場合は,ファイルの上書き確認メッセージが表示されます。ファイルを上書き保存する場合は「Y」または「y」,ファイルを保存しない場合は「N」または「n」を入力してください。それ以外の値を入力すると,「Y」または「N」の再入力が要求されます。
-f
-oオプションで指定した出力ファイル名がすでに存在する場合に,上書き確認メッセージを表示しないでファイルを上書きすることを示します。-oオプションとあわせて指定してください。
-oオプションを指定しないで-fオプションだけを指定した場合は,引数エラーとなり,コマンドを終了します。
注意事項
- PAM - PAMDBサービスが動作している状態で実行してください。
- クラスタシステムで運用している場合は,PAM - PAMDB Cluster Serviceサービスについても動作している必要があります。クラスタシステムの運用については,「13.8 クラスタ環境での運用」を参照してください。
- PAM - PAMDB以外のPA - Managerのサービスの起動状態確認およびサービスの強制停止はしません。
- コマンド実行時に監視対象外(Definer上で[採取ツール]に「−」を指定したメトリック,または[オブジェクトを監視対象から外す]にチェックしたオブジェクト)は,-sオプションでnowまたはallを指定した場合に出力範囲とします。
- リンク貼り付けによって定義したリンクオブジェクトは出力対象としません。
戻り値
0 正常終了 1 コマンドの引数エラー 2 実行時エラー 3 ユーザーによる中断(上書き確認でNを入力した場合) 4 出力対象となる監視定義情報なし
使用例
- オブジェクト名,メトリック名,インスタンスインデックスの一覧を出力する場合。
- コマンドの指定内容
- pamdumpdef -c detail -t inst -s all
- 出力結果
オブジェクト名,メトリック名,インスタンスインデックス DBサーバ01,トランザクション数, DBサーバ01,ディスクアクセス数, DBサーバ01,グローバルバッファヒット率, DBサーバ01,ロールバック率, DBサーバ01,RDエリア使用率, DBサーバ01,排他資源管理テーブル, DBサーバ01,クライアントプロセス数, UNIX01,CPU使用率, UNIX01,メモリー使用率, UNIX01,スワップ使用率, UNIX01,ページイン数, UNIX01,ページアウト数, UNIX01,ディスク使用率, UNIX01,ディスクビジー率, UNIX01,ディスクビジー率,/dev/dsk UNIX01,送信パケット数, UNIX01,送信パケット数,"lan0":"172.16.20.14" UNIX01,送信パケット数,"lo0":"127.0.0.1" UNIX01,受信パケット数, UNIX01,受信パケット数,"lan0":"172.16.20.14" UNIX01,受信パケット数,"lo0":"127.0.0.1" UNIX01,稼働プロセス数,- オブジェクト,メトリック,インスタンスの個数を出力する場合。
- コマンドの指定内容
- pamdumpdef -c count -t inst -s all
- 出力結果
オブジェクト数,2 メトリック数,17 インスタンス数,22
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