JP1/Performance Management - Analysis
データをインポートする場合の注意事項を説明します。
- <この項の構成>
- (1) 重複するデータがPAMDBにある場合
- (2) 複数のメトリックが一つのファイルに出力されている場合
- (3) ステータスメトリックについて
- (4) 危険度変化の警告メッセージについて
- (5) 監視システム構成定義の登録より前のデータについて
- (6) 複数のインスタンスをインポートしたい場合
- (7) インポートしたメトリック値の削除について
- (8) メトリックの時間粒度を変更した場合
- (9) インポート定義ファイルでインポートするインスタンス数を増やした場合
- (10) インポート対象となるメトリックにデータが存在する場合
- (11) インポートするデータの時間間隔が詳細メトリックの時間粒度と異なる場合
(1) 重複するデータがPAMDBにある場合
前回インポートしたデータと今回インポートするデータで重複するデータ取得時間帯がある場合,重複しない時刻のデータだけをインポートし,重複する時刻のデータはインポート済みのデータを使用します。
(2) 複数のメトリックが一つのファイルに出力されている場合
複数のメトリック値が一つのファイルに出力されている場合でも,インポート定義ファイルは,インポートしたいメトリックの数だけ定義してください。
(3) ステータスメトリックについて
ステータスメトリックはインポートできません。
(4) 危険度変化の警告メッセージについて
データをインポートした場合,危険度変化の警告メッセージは発行されません。危険度変化の警告メッセージについては,「2.3.2 メトリックの危険度」を参照してください。
(5) 監視システム構成定義の登録より前のデータについて
監視システム構成定義にインポート対象となるオブジェクトを登録した日時より前のデータをインポートする場合,通常の運用では,Bottleneck Analyzerでデータを表示することができません。このような場合は,「5.5.7 インポートした過去のデータをBottleneck Analyzerで表示する」を参照してください。
(6) 複数のインスタンスをインポートしたい場合
複数のインスタンスをインポートしたい場合は,複数のインスタンス値を一つのファイルに出力し,1回のインポートでまとめてインポートするようにしてください。
(7) インポートしたメトリック値の削除について
インポートしたメトリック値を削除したい場合は,pamdbdeldataコマンドを実行します。なお,メトリック値を削除している間は,分析および設定はしないでください。メトリック値を削除する手順を次に示します。
- PAMDBをバックアップする。
バックアップ手順は,「3.4.1 バックアップ」を参照してください。
- DefinerおよびBottleneck Analyzerを停止する。
- pamdbdeldataコマンドを実行する。
詳細については,「10. コマンド」の「pamdbdeldata(PAMDBのデータを削除する)」を参照してください。
(8) メトリックの時間粒度を変更した場合
詳細メトリックの時間粒度,サマライズメトリックの時間粒度を変更した直後にインポートする場合は,必ずPAM - Collectサービスを再起動してからインポートを実施してください。
詳細メトリックの時間粒度,サマライズメトリックの時間粒度の設定については,「11.2.1 PFM - Analysis Manager動作条件定義ファイル(pam.conf)」を参照してください。
(9) インポート定義ファイルでインポートするインスタンス数を増やした場合
インポート対象となるメトリックをインスタンス保存する設定にしており,かつ,インポート定義ファイルに指定するインスタンス数を,前回のインポート時に指定したインスタンス数より増やした場合,インポート実施後に必ずPAM - Collectサービスを再起動してください。
(10) インポート対象となるメトリックにデータが存在する場合
インポート対象となるメトリックにデータが存在する場合,存在するデータの最新日時以前のデータはインポートできません。
(11) インポートするデータの時間間隔が詳細メトリックの時間粒度と異なる場合
インポートするデータの時間間隔が,詳細メトリックの時間粒度と異なる場合は,インポート定義ファイルで時間粒度の補正方法を指定してください。時間粒度の補正方法には,「サンプリング粒度補正」と「平均粒度補正」があり,インポート定義ファイルのOptionセクションのparticle_size_correctionキーで指定できます。指定しない場合は,「サンプリング粒度補正」が仮定されます。各補正方法について以下に説明します。
なお,以下の説明で使用している「メトリック時刻」とは,詳細メトリックの時間粒度で補正された時刻のことです。
詳細メトリックの時間粒度の設定については,「11.2.1 PFM - Analysis Manager動作条件定義ファイル(pam.conf)」を参照してください。
- サンプリング粒度補正について
- (a)有効となるインポートデータの時刻範囲
- メトリック時刻を中心に前後「詳細メトリックの時間粒度×0.8」の間に含まれるもの
- (b)メトリック値の選定方法
- (a)の範囲に含まれる一番過去の(古い)時刻のデータ
- 平均粒度補正について
- (a)有効となるインポートデータの時刻範囲
- メトリック時刻から「メトリック時刻+詳細メトリックの時間粒度−1秒」の間に含まれるもの
- (b)メトリック値の選定方法
- (a)の範囲に含まれるデータの時刻ごとに平滑化された値の平均値
- なお,個々のインスタンスの値は,(a)の範囲に含まれる当該インスタンスのデータの平均値になる。
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