JP1/Automatic Job Management System 2 for Enterprise Applications
JP1/AJS2 for EAPはR/3ジョブを制御するために,SAP社の通信プロトコルであるRFCを使用して,SAPシステム側に定義されている外部管理インターフェースを実行します。そのため,JP1/AJS2 for EAPが使用するユーザーをあらかじめSAPシステム側に用意しておく必要があります。
ここでは,SAPシステム側で用意しておく必要のある,ユーザータイプ,パスワード,権限について説明します。
- <この項の構成>
- (1) ユーザータイプ
- (2) パスワードに指定できる文字
- (3) 必要な権限
ユーザータイプには,「ダイアログ」,「システム」,「通信」,「サービス」が使用できます。
パスワードは,半角数字(0〜9),半角英字(a〜z,A〜Z)および次の半角記号を使用して定義してください。
!"@△$%&/()=?'`*+~#-_.,;:{[]}\<>|
△は,空白文字を示します。
拡張パスワード(SAP NetWeaver 7.0以降をベースとしたSAPシステムで拡張されたパスワードルール)を定義する場合は,拡張パスワードを使用できるように設定しておく必要があります。
設定方法については「4. コマンド」の「jr3chrfc」を参照してください。
なお,OSがWindows Server 2003 (IPF)またはHP-UX (IPF)以外の場合は,デフォルトで拡張パスワードを使用できない設定となっています。
(3) 必要な権限
ジョブ制御用のユーザーには,次に示す権限が必要です。
- 外部システムからログオンするための権限オブジェクト(S_RFC)
ビルトイン権限値(S_RFC_ALL)を割り当ててください。
- 外部管理インターフェースにログオンする権限オブジェクト(S_XMI_PROD)
次の表に示す値を設定した権限値またはビルトイン権限値(S_XMI_ADMIN)を割り当ててください。
表2-10 権限オブジェクト(S_XMI_PROD)に必要な権限
権限項目 説明 値 EXTCOMPANY 外部管理ツールの会社名 HITACHI EXTPRODUCT 外部管理ツールのプログラム名 JP1 INTERFACE インターフェースID * - ジョブを操作するための権限オブジェクト(S_BTCH_ADM,S_BTCH_NAM)
S_BTCH_ADM権限オブジェクトの値としてビルトイン権限値(S_BTCH_ADM)を,S_BTCH_NAM権限オブジェクトの値としてビルトイン権限値(S_BTCH_ALL)を割り当ててください。
- ABAPプログラムを実行するための権限(S_PROGRAM)
権限オブジェクトの値として,ビルトイン権限値(S_ABAP_ALL)を割り当ててください。
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