JP1/Automatic Job Management System 2 for 活文PDFstaff Option
この節では,変換したPDFファイルにパスワードなどのセキュリティを設定する場合の注意事項について説明します。
JP1/AJS2 for 活文PDFstaffでは,PDF変換ジョブの定義の段階で,変換後のPDFファイルに設定するパスワード,ヘッダとフッタ,透かし文字などを定義できます。
ただし,変換後のPDFファイルに設定する内容を検討する際,次の点を考慮しておく必要があります。
- 使用するAdobeサーバの種類によって,PDFファイルに設定できる内容が異なる
- 活文PDFstaff側で,PDFファイルに設定できる内容がすでに設定されている場合がある
それぞれについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) 使用するAdobeサーバの種類
- (2) 活文PDFstaffの強制設定
(1) 使用するAdobeサーバの種類
使用するAdobeサーバの種類によっては,PDF変換ジョブに定義した設定が,変換されたPDFファイルに反映されない場合があります。例えば,ヘッダ・フッタの設定は,使用するAdobeサーバがAdobe LiveCycle Assemblerの場合は反映されますが,Adobe LiveCycle PDF Generatorの場合は反映されません。これは,Adobe LiveCycle PDF Generatorがヘッダ・フッタの設定をサポートしていないためです。
使用するAdobeサーバがサポートするPDFファイルの設定内容を確認した上で,変換後のPDFファイルに設定する内容を検討してください。各種AdobeサーバがサポートするPDFファイルの設定内容については,リリースノートを参照してください。
なお,AdobeサーバがサポートしないPDFファイルの設定がPDF変換ジョブに定義された場合,PDF変換ジョブの実行結果は,デフォルトでは正常終了となります。実行結果を警告終了にしたい場合は,活文PDFstaffの設定を変更してください。活文PDFstaffの設定を次の表に示します。
表2-6 PDF変換ジョブの実行結果を変更する設定
活文PDFstaffの設定 活文PDFstaffの動作 PDF変換ジョブの実行結果 Adobeサーバがサポートしない機能を無効にする AdobeサーバがサポートしないPDFファイルの設定内容がPDF変換ジョブに定義された場合,サポートしない設定は省略されてPDF変換される 終了コード0(正常終了) Adobeサーバがサポートしない機能を無効にしない AdobeサーバがサポートしないPDFファイルの設定内容がPDF変換ジョブに定義された場合,AdobeサーバでPDF変換処理がエラーとなり,活文PDFstaffでもエラーとなる 終了コード2(警告) 活文PDFstaffの設定については,活文PDFstaffのマニュアルを参照してください。
(2) 活文PDFstaffの強制設定
活文PDFstaff側でセキュリティや透かし文字などを設定していると,JP1/AJS2 for 活文PDFstaffでの設定が無効になる場合があります。事前に,活文PDFstaff側の設定を確認しておいてください。
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