JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス

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2.2.10 ファイル監視ジョブ定義情報の記述方法

ファイル監視ジョブ定義情報の記述方法を説明します。

ファイル監視ジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。

形式
 
[flwf="監視対象ファイル名";]
[flwc=c[:d[:{s|m}]];]
[flwi=監視間隔;]
[flco={y|n};]
[jpoif=?マクロ変数名?:引き継ぎ情報名;]
[etm=n;]
[fd=実行所要時間;]
[ex="実行ホスト名";]
[ha={y|n};]
[eu={ent|def};]
[ets={kl|nr|wr|an};]
 

パラメーター

flwf="監視対象ファイル名";
監視対象ファイル名を定義します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。ファイル名は,完全名,または「*(ワイルドカード)」を使用した総称名で指定できます。ただし,flwiパラメーターに監視間隔として1〜9を指定する場合,ファイル名は「*(ワイルドカード)」を使用した総称名では指定できません。
ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。

flwc=c[:d[:{s|m}]];
監視条件を定義します。複数指定できます。ただし,sとmは同時には指定できません。省略した場合,cが仮定されます。
  • c:ファイルの作成を監視します。
  • d:ファイルの削除を監視します。
  • s:ファイルのサイズ変更を監視します。
  • m:ファイルの最終書き込み時刻変更を監視します。

flwi=監視間隔;
ファイルを監視する時間間隔を定義します。
指定できる値は,1〜600(単位:秒)です。ただし,flwfパラメーターに監視対象ファイル名を「*(ワイルドカード)」を使用した総称名で指定する場合,監視間隔に1〜9は指定できません。省略した場合,60が仮定されます。

flco={y|n};
flwcパラメーターにcを指定している場合で,かつ,監視対象ファイルがファイル監視ジョブの実行時に存在していた場合に,監視条件を成立させるかどうかを定義します。このパラメーターは,flwcパラメーターにcを指定している場合にだけ指定できます。省略した場合,nが仮定されます。
  • y:監視条件成立とし,ジョブを正常終了します。
  • n:ファイル監視ジョブ実行後から,監視対象ファイルの作成を監視します。

jpoif=?マクロ変数名?:引き継ぎ情報名;
マクロ変数名は,「?AJS2xxxxxxxxx?」の形式で指定します。文字列(「xxxxxxxxx」の部分)の前に「AJS2」を指定し,全体を「?」で囲みます。文字列(「xxxxxxxxx」の部分)に指定できるのは,英(ただし,大文字だけ)数字と,「.(ピリオド)」だけです。
マクロ変数名(「?AJS2xxxxxxxxx?」の部分)に指定できる文字数は,1〜64(単位:バイト)です。
このパラメーターは,「jpoif=?マクロ変数名?:引き継ぎ情報名;」の形式で,バイト数の合計が2,048バイトまで指定できます。
このパラメーターでは,後続のUNIXジョブ,PCジョブ,およびアクションジョブに対してイベント情報を引き継げます。

etm=n;
実行打ち切り時間を,実行開始時刻からの相対分で定義します。指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。

fd=実行所要時間;
終了遅延監視するジョブの実行所要時間を定義します。
指定できる値は,10進数の値で1〜1,440(単位:分)です。

ex="実行ホスト名";
ジョブを実行するエージェントホスト名を定義します。指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

ha={y|n};
ジョブの実行を保留するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。
  • y:保留します。
  • n:保留しません。

eu={ent|def};
ジョブ実行時のJP1ユーザーを定義します。省略した場合,entが仮定されます。イベントジョブの場合,このパラメーターの指定は無視されます。
  • ent:ジョブネットを登録したJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。
  • def:ジョブを所有するJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。

ets={kl|nr|wr|an};
実行打ち切り時間が経過したあとのイベントジョブの状態を定義します。省略した場合,klが仮定されます。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。
  • kl:強制終了
  • nr:正常終了
  • wr:警告検出終了
  • an:異常検出終了

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