JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
形式
jpqagtshow
[-mh マネージャーホスト名]
{-ah エージェントホスト名|-a|-n}
[-em]
機能
エージェントホスト情報(エージェントホスト名,1日のジョブ実行多重度のスケジュールなど)を標準出力ファイルに出力します。
実行権限
次に示すJP1権限レベルを与えられたユーザー
- JP1_JPQ_Admin権限
ただし,-emオプションを指定する場合は次の権限が必要です(JP1_JPQ_Admin権限は必要ありません)。
- Windowsの場合:Administrators権限
- UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-mh マネージャーホスト名
エージェントホスト情報を出力したいエージェントホストが接続されている,マネージャーホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,自ホスト名が仮定されます。
-emオプションと同時に指定する場合,指定できるホスト名は,ローカルホスト名またはローカルホスト上の論理ホスト名だけです。それ以外の値が指定された場合はエラー(エラーコード25)となります。また,この場合,-mhオプションにエイリアスホスト名を指定することはできません。
-ah エージェントホスト名
エージェントホスト情報を出力したいエージェントホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-a
-mhオプションで指定したマネージャーホストに接続されている,すべてのエージェントホストの情報を出力します。
-n
-mhオプションで指定したマネージャーホストに接続されている,すべてのエージェントホストの名称だけを出力します。
-em
緊急実行時に指定します。
このオプションを指定すると,通常とは異なる通信経路に対して要求するため,障害時などに緊急で実行できるようになります。
なお,このオプションを指定する場合,マネージャーホスト名にIPアドレスは指定できません。
注意事項
- このコマンドは,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3との連携には使用できません。
- -aオプションの場合,エージェントホスト名として出力できるバイト数は57バイトです。エージェントホスト名が58バイト以上の場合,56バイト以降は「..」になります。
- -emオプションは,エージェント障害から復旧する目的でだけ指定してください。常に-emオプションを指定した運用をする場合,障害発生時に対応できなくなるおそれがあります。
- Windows Server 2008のホストで,-emオプションを指定してこのコマンドを実行する際には,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsの[スタート]メニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
戻り値
0 正常終了。 1 引数の指定が不適切である。 2 エージェントホスト情報の出力依頼側の内部的要因で,エージェントホスト情報の出力に失敗した。 5 初期化に失敗した。
- 論理ホスト名の定義または環境設定に誤りがある。
6 エージェントホスト情報の出力依頼側でメモリー不足が発生した。 7 エージェントホスト情報の出力依頼側で論理不正が発生した。 25 マネージャーホスト名の指定にローカルホスト名および論理ホスト名以外を指定した。 100 TCP/IP通信でマネージャーホストに接続できない。
- TCP/IPが正しく設定されていないため,マネージャーホストに接続できない。
- マネージャーホスト名に誤りがある。または,マネージャーホストがプロセス停止状態である。
102 マネージャーホスト名によるIPアドレスの解決に失敗した。 200 マネージャーホストがエージェントホスト情報の出力を受け付けない。
- マネージャーホストが運用開始処理中,運用停止処理中,運用停止中,または縮退運転中である。
201 指定したエージェントホストが使用できない。
- 指定したエージェントホストがない。
202 マネージャーホストから応答がない。 203 マネージャーホスト側の内部的要因で,エージェントホスト情報の出力に失敗した。 206 エージェントホスト情報を出力する権限がない。
エージェントホスト名を出力する権限がない。212 エージェントの追加・変更処理中のため,エージェントホスト情報の出力に失敗した。 214 マネージャーホストに接続しているエージェントホストがない。 219 マネージャーホストがビジー状態である。 220 マネージャーホスト側でメモリー不足が発生した。 222 致命的なエラーが発生した。
- システムコールでエラーが発生した。
223 マネージャーホスト側で論理不正が発生した。 224 JP1/AJS2以外のホストに要求した。 226 実行環境が不適切である。
出力例1
-ahオプションを指定した場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容の意味を次に示します。
- AGENT
- エージェントホスト名を示します。
- CUREXECHGNUM
- 現在のジョブ実行多重度を示します。
- EXECUTING
- 現在実行中のジョブ数を示します。
- CHANGEPOINT
- 「多重度設定開始時刻-多重度設定終了時刻(ジョブ実行多重度)」の形式で,1日のジョブ実行多重度のスケジュールを示します。
出力例2
-aオプションを指定した場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容の意味を次に示します。
- AGENT
- エージェントホスト名を示します。
- 57バイト分出力されます。
- CUREXECHG
- 現在のジョブ実行多重度を示します。
- EXECUTING
- 現在実行中のジョブ数を示します。
出力例3
-nオプションを指定した場合のファイル出力例と出力内容の意味を次に示します。
出力内容の意味を次に示します。
- AGENT
- エージェントホスト名を示します。
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi Software Engineering Co., Ltd.