JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
形式
jpqagtlink
[-mh マネージャーホスト名]
{-q キュー名|-ah エージェント名}
-lh 接続先エージェント名
{[-lp 接続先エージェントの優先順位]|
-clp 接続先エージェントの優先順位}
[-em]
機能
キューをエージェントに接続します。また,接続済みのエージェントに対して,優先順位を変更します。
実行権限
次に示すJP1権限レベルを与えられたユーザー
- JP1_JPQ_Admin権限
ただし,-emオプションを指定する場合は次の権限が必要です(JP1_JPQ_Admin権限は必要ありません)。
- Windowsの場合:Administrators権限
- UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-mh マネージャーホスト名
エージェントを接続したいキューが作成されているマネージャーホスト名,または接続先エージェントの優先順位を変更したいキューが作成されているマネージャーホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,自ホスト名が仮定されます。
-emオプションと同時に指定する場合,指定できるホスト名は,ローカルホスト名またはローカルホスト上の論理ホスト名だけです。それ以外の値が指定された場合はエラー(エラーコード25)となります。また,この場合,-mhオプションにエイリアスホスト名を指定することはできません。
-q キュー名
エージェントを接続したいキュー名,または接続先エージェントの優先順位を変更したいキュー名を指定します。
指定できる文字数は,1〜63(単位:バイト)です。
-ah エージェント名
そのエージェントのデフォルトキューをほかのエージェントに接続したい場合に,エージェント名を指定します。または,そのエージェントのデフォルトキューの,接続先エージェントの優先順位を変更したい場合に,エージェント名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-lh 接続先エージェント名
接続先となるエージェント名,または優先順位を変更したいエージェント名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-lp 接続先エージェントの優先順位
接続先エージェントの優先順位を指定します。
指定できる値は,1〜16です。優先順位がいちばん低いのが1,いちばん高いのが16です。優先順位が高いほど,ジョブが優先的に実行されます。
省略した場合,16が仮定されます。
このオプションは,未接続のエージェントに対して優先順位を指定する場合に指定してください。接続済みのエージェントに対して優先順位だけを変更する場合は,-clpオプションを使用してください。
-clp 接続先エージェントの優先順位
接続先エージェントの優先順位を指定します。
指定できる値は,1〜16です。優先順位がいちばん低いのが1,いちばん高いのが16です。優先順位が高いほど,ジョブが優先的に実行されます。
このオプションは,接続済みのエージェントに対して優先順位だけを変更する場合に指定してください。未接続のエージェントに対して優先順位を指定する場合は,-lpオプションを使用してください。
-em
緊急実行時に指定します。
このオプションを指定すると,通常とは異なる通信経路に対して要求するため,障害時などに緊急で実行できるようになります。
なお,このオプションを指定する場合,マネージャーホスト名にIPアドレスは指定できません。
注意事項
- このコマンドは,JP1/NQSEXECおよびJP1/OJE for VOS3との連携には使用できません。
- 接続済みのエージェントに対して-lpオプションを指定するとエラーになります。また,未接続のエージェントに対して-clpオプションを指定するとエラーになります。
- -emオプションは,エージェント障害から復旧する目的でだけ指定してください。常に-emオプションを指定した運用をする場合,障害発生時に対応できなくなるおそれがあります。
- Windows Server 2008のホストで,-emオプションを指定してこのコマンドを実行する際には,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsの[スタート]メニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
戻り値
0 正常終了。 1 引数の指定が不適切である。 2 エージェントの接続依頼側または優先順位変更依頼側の内部的要因で,エージェントの接続または優先順位の変更に失敗した。 5 初期化に失敗した。
- 論理ホスト名の定義または環境設定に誤りがある。
6 エージェントの接続依頼側または優先順位変更依頼側でメモリー不足が発生した。 7 エージェントの接続依頼側または優先順位変更依頼側で論理不正が発生した。 25 マネージャーホスト名の指定にローカルホスト名および論理ホスト名以外を指定した。 100 TCP/IP通信でマネージャーホストに接続できない。
- TCP/IPが正しく設定されていないため,マネージャーホストに接続できない。
- マネージャーホスト名に誤りがある。または,マネージャーホストがプロセス停止状態である。
102 マネージャーホスト名によるIPアドレスの解決に失敗した。 200 マネージャーホストがエージェントの接続または優先順位の変更を受け付けない。
- マネージャーホストが運用開始処理中,運用停止処理中,運用停止中,または縮退運転中である。
201 指定したキューが使用できない。
- 指定したキューがない。
- 指定したエージェントのデフォルトキューがない。
202 マネージャーホストから応答がない。 203 マネージャーホスト側の内部的要因で,エージェントの接続または優先順位の変更に失敗した。 206 エージェントを接続する権限または優先順位を変更する権限がない。 214 マネージャーホストに接続しているエージェントがない。 219 マネージャーホストがビジー状態である。 220 マネージャーホスト側でメモリー不足が発生した。 222 致命的なエラーが発生した。
- システムコールでエラーが発生した。
223 マネージャーホスト側で論理不正が発生した。 224 JP1/AJS2以外のホストに要求した。 226 実行環境が不適切である。 232 接続済みのエージェントに対して接続しようとしている。 239 未接続のエージェントに対して,-clpオプションで優先順位を変更しようとしている。
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