JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス

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ajsevget(Windows限定)

形式

 
ajsevget
     ajsevgetスクリプトファイル名
 

機能

JP1イベントを受信します。

このコマンドは,JP1 Version 5以前からの移行時に使用してください。JP1 Version 5のajsevgetコマンドの機能の範囲だけで動作します。新たにJP1イベントを受信したい場合は,イベントサービスの機能拡張に対応したJP1イベント受信監視ジョブを使用してください。

実行権限

なし

引数

ajsevgetスクリプトファイル名

JP1イベントの受信に関する情報(受信したいJP1イベントのイベントID,受信したイベントの格納先など)が定義されている,ajsevgetスクリプトファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。

ajsevgetスクリプトファイルの記述方法については,後述の「補足事項」を参照してください。

注意事項

戻り値

0 正常終了。
1 JP1/Baseイベントサービスが起動していない。
3 メモリーが不足している。
5 イベントIDの指定が不適切である。
6 入出力エラーが発生した。
8 JP1/Baseのイベント機能に対する設定が不適切である。
9 ajses.dllが所定のフォルダにない。
10 引数の指定が不適切である。
11 同じ引数を複数指定している。
12 スクリプトファイルの記述内容が不適切である。
13 スクリプトファイルが見付からなかった。
14 スクリプトファイルにアクセスできない。
15 イベント受信時にタイムアウトが発生した。
16 データ入出力ファイルが見付からなかった。
17 データ入出力ファイルにアクセスできない。
18 これ以上,イベント受信コマンドは実行できない。
19 スケジューラーサービスが停止した。
99 システムエラーが発生した。

補足事項

EVID
受信したいJP1イベントのイベントIDを指定します。
指定できる値は,0〜1FFF,および7FFF8000〜7FFFFFFFです。イベントIDを複数指定する場合は,イベントID間を「;(セミコロン)」で区切ります。JP1/Baseのイベントサーバ設定ファイルに設定されているすべてのイベントを受信したい場合は「ALL」と指定します。

GETNUM
JP1イベントの受信回数を指定します。
指定できる値は,1〜100(単位:回)です。省略した場合,1が仮定されます。受信回数を無制限にしたい場合は「INFINITE」と指定します。

TIMEOUT
JP1イベントの受信待ち時間を指定します。
指定できる値は,1〜1,440(単位:分)です。省略した場合,待ち時間は無制限になります。

COMOUT
受信したJP1イベントの,イベント共通情報の出力先を指定します。
  • 標準出力ファイルに出力したい場合:STDOUT
  • 標準エラー出力ファイルに出力したい場合:STDERR
  • 任意のファイルに出力したい場合:FILE(ファイル名)-DELIMIT(区切り記号)
    この場合,共通情報の出力後,区切り記号がテキスト形式で出力されます。
    ファイル名に指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
    区切り記号に指定できる文字数の制限はありません。

INFOUT
受信したJP1イベントの,イベント詳細情報の出力先を指定します。
  • 標準出力ファイルに出力したい場合:STDOUT
  • 標準エラー出力ファイルに出力したい場合:STDERR
  • 任意のファイルに出力したい場合:

FILE(ファイル名)-DELIMIT(区切り記号)
この場合,詳細情報の出力後,区切り記号(16進数)がバイナリー形式で出力されます。

FILE(ファイル名)-DELIMIT("区切り記号")
この場合,詳細情報の出力後,区切り記号がテキスト形式で出力されます。
 
ファイル名に指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
区切り記号に指定できる文字数の制限はありません。

MSGOUT
受信したJP1イベントの,イベントメッセージ情報の出力先を指定します。
  • 標準出力ファイルに出力したい場合:STDOUT
  • 標準エラー出力ファイルに出力したい場合:STDERR
  • 任意のファイルに出力したい場合:FILE(ファイル名)-DELIMIT("区切り記号")
    この場合,イベントメッセージ情報の出力後,区切り記号がテキスト形式で出力されます。
 
ファイル名に指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
区切り記号に指定できる文字数の制限はありません。

ajsevgetスクリプトファイルの記述例

JP1イベントの受信条件と,ajsevgetスクリプトファイルの記述内容を示します。

JP1イベントの受信条件
  • 受信したいJP1イベントのイベントID:111,222,333
  • 受信回数:3回
  • 1回の受信の最大待ち時間:60分
  • イベントの共通情報の出力先:標準出力ファイル
  • イベントの詳細情報の出力先:任意のファイル(C:\users\user01\evinf.dat)。区切り記号は「0xFFFF(16進コード)」を使用する。
  • イベントのメッセージの出力先:任意のファイル(C:\users\user02\evmsg.txt)。区切り記号は「"/*FFFF*/"」を使用する。

ajsevgetスクリプトファイルの記述内容
 
EVID=111;222;333
GETNUM=3
TIMEOUT=60
COMOUT=STDOUT
INFOUT=FILE(C:\users\user01\evinf.dat)-DELIMIT(FFFF)
MSGOUT=FILE(C:\users\user02\evmsg.txt)-DELIMIT("/*FFFF*/")
 

使用例

ajsevgetスクリプトファイル「script.txt」を指定してJP1イベントを受信します。

 
ajsevget script.txt

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