JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
JP1/AJS2 - ManagerおよびJP1/AJS2 - AgentのJP1/AJS2サービスの複数起動と,JP1/AJS2サービスに含まれるスケジューラーサービスの複数起動について説明します。
- <この項の構成>
- (1) JP1/AJS2サービスを複数起動する
- (2) スケジューラーサービスを複数起動する
JP1/AJS2サービスは,クラスタ運用のために,1台のホストで複数起動できます。複数起動する場合,1台のホストを仮想的に複数台使うために論理ホストを定義して,論理ホスト単位に起動するように環境設定します。
複数のJP1/AJS2サービスを論理ホスト単位に起動する場合は,論理ホストごとにJP1/AJS2の環境設定をします。また,サービス多重起動時には,システム資源(セマフォ,仮想メモリー,共有メモリー,ディスク容量など)を,JP1/AJS2サービスの同時起動数に合わせて準備します。
複数のJP1/AJS2サービスが起動している場合の動作イメージを次の図に示します。
図8-20 JP1/AJS2サービスの複数起動
(2) スケジューラーサービスを複数起動する
マネージャー中のJP1/AJS2サービスに含まれるサービスのうち,スケジューラーサービスについては,ルートジョブグループを複数定義して,それぞれにスケジューラーサービスを起動させて運用できます。
複数のスケジューラーサービスが起動している場合の動作イメージを次の図に示します。
図8-21 スケジューラーサービスの複数起動
スケジューラーサービスを複数起動する場合は,一つの論理ホストの環境設定中に,複数のスケジューラーサービスの環境設定をします。
スケジューラーサービスの多重起動の検討に際しては,「5.3.6 スケジューラーサービスの多重起動について検討する」を参照してください。また,スケジューラーサービスの多重起動の設定方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 4.7.1 スケジューラーサービスの多重起動の設定」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 14.7.1 スケジューラーサービスの多重起動の設定」(UNIXの場合)を参照してください。
スケジューラーサービスを一つずつ起動したい場合は,JP1/AJS2を起動した状態でajsstartコマンドを実行します。また,一つずつ終了したい場合は,JP1/AJS2を起動した状態でajsstopコマンドを実行します。
- スケジューラーサービス多重起動時の注意事項
- 多重起動時に,「-F サービス名」オプションを指定しないでコマンドを実行すると,「デフォルトスケジューラーサービス」に対する操作となるので,必ず-Fオプションを指定してください。
- なお,環境変数AJSCONFにサービス名を指定すると,-Fオプションを省略できます。
- スケジューラーサービスは,1台のマシンにつき物理ホストと論理ホストを合わせて20個まで定義できます。
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