JP1/Base 運用ガイド

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Jisconv

機能

順編成ファイルをISAMファイルに変換します。また,ISAMファイルを順編成ファイルに変換します。

このコマンドは,障害が発生したISAMファイルから順編成ファイルに抽出したデータレコードを,ISAMファイルのデータファイルに回復する場合などに使用します。

ISAMファイルに変換する

キー定義ファイルの内容に従って,順編成ファイルをISAMファイルのデータファイルに変換します。このとき,同時にキーファイルを作成します。ただし,ISAMファイルにキーが定義されていない場合,キーファイルは作成しません。

変換元の順編成ファイルと変換先のISAMファイルは,レコード種別が同じでなければなりません。レコード種別の関係を,次の表に示します。

表13-3 レコード種別の関係(ISAMファイルに変換する場合)

順編成ファイル(変換元) ISAMファイル(変換先)
固定長 可変長
固定長 ×
可変長 ×

(凡例)
○:変換する
×:変換しない

レコード長の扱いは,次のようになります。

注意事項
順編成ファイルをISAMファイルに変換する際の注意事項を次に示します。
  • 変換先のISAMファイルを,あらかじめ作成しておく必要があります。
  • ISAMファイルに変換する際,ワークファイルを使用します。

順編成ファイルに変換する

ISAMファイルのデータファイルを,順編成ファイルに変換します。変換元のレコードは,データファイル中での物理的な並び順に従って出力されます。データファイル中の削除レコードは,出力されません。

変換元のISAMファイルと変換先の順編成ファイルは,レコード種別が同じでなければなりません。レコード種別の関係を,次の表に示します。

表13-4 レコード種別の関係(順編成ファイルに変換する場合)

ISAMファイル(変換元) 順編成ファイル(変換先)
固定長 可変長
固定長 ×
可変長 ×

(凡例)
○:変換する
×:変換しない

レコード長の扱いは,次のようになります。

形式

Jisconv [-f] -t タイプ [-d dir ワークフォルダ名] ファイル名1 ファイル名2(Windowsの場合)
Jisconv -t タイプ [-T dir ワークディレクトリ名] ファイル名1 ファイル名2(UNIXの場合)

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
インストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合
/opt/jp1base/bin/

引数

-f

ファイル名2で指定したものと同じファイル名のファイルが存在するとき,上書き確認メッセージを表示しない場合に指定します。なお,このオプションはWindowsだけで使用できます。

-t タイプ

ファイルの変換タイプを,次に示すどちらかで指定します。

SI
順編成ファイルをISAMファイルに変換します。

IS
ISAMファイルを順編成ファイルに変換します。

-d dir ワークフォルダ名

順編成ファイルをISAMファイルに変換する場合,キーファイルをソートするために,ワークファイルを使用します。そのため,ワークファイルを作成するディレクトリを指定します。省略時は,環境変数のtemp,またはtmpで指定されたディレクトリ,またはカレントディレクトリを使用します。なお,このオプションはWindowsだけで使用できます。

-T dir ワークディレクトリ名

順編成ファイルをISAMファイルに変換する場合,キーファイルをソートするために,ワークファイルを使用します。そのため,ワークファイルを作成するディレクトリを指定します。省略時は,/tmp,または/usr/tmpを使用します。なお,このオプションは,UNIXだけで使用できます。

ファイル名1

変換元ファイルのファイル名を指定します。ドライブ,およびディレクトリを省略した場合は,カレントドライブ,およびカレントディレクトリが仮定されます。

Windowsの場合,スペースを含むファイル名を指定する場合は,ダブルクォーテーションマーク(")で囲みます。

UNIXの場合,順編成ファイルからISAMファイルへの変換で,ハイフン(-)を指定した場合は,標準入力を仮定します。

ファイル名2

変換先ファイルのファイル名を指定します。ドライブ,およびディレクトリを省略した場合は,カレントドライブ,およびカレントディレクトリが仮定されます。同じファイル名のファイルが存在する場合,上書きします。

Windowsの場合,スペースを含むファイル名を指定する場合は,ダブルクォーテーションマーク(")で囲みます。

UNIXの場合,ISAMファイルから順編成ファイルへの変換で,ハイフン(-)を指定した場合は,標準出力を仮定します。

戻り値

0 正常終了
1 異常終了

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