JP1/Base 運用ガイド
機能
マネージャーホスト(JP1/IM - Managerインストールホスト)で実行するコマンドです。
構成定義ファイルに定義した情報を,コマンドを実行したホストの下位にあるホストに配布し,定義を有効にします。
すでに構成定義が設定されている場合は,既存の構成定義情報を削除してから,構成定義を配布します。
このコマンドを実行するときには,構成定義を配布する全ホストで,JP1/Baseが起動している必要があります。配布先のホストで,JP1/Baseが起動していなかった場合,そのホストへは構成定義が配布されません。この場合,コマンドの実行時に,構成情報を設定できないというメッセージが出力されます。そのまま処理を続行すると,残りのホストには定義が配布されます。定義を配布できなかったホストへ構成情報を配布するには,そのホストのJP1/Baseを起動してから,再度jbsrt_distribコマンドを実行します。構成情報を削除しますか,というメッセージが出力されるのでnを入力し,定義を配布します。これで,システム全体への定義配布が完了します。
このコマンドが参照する構成定義ファイルは,次のファイルです。
- Windowsの場合
Baseパス\conf\route\jbs_route.conf 共有フォルダ\jp1base\conf\route\jbs_route.conf(-hオプション指定時)
- UNIXの場合
/etc/opt/jp1base/conf/route/jbs_route.conf 共有ディレクトリ/jp1base/conf/route/jbs_route.conf(-hオプション指定時)定義ファイルの形式については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス」(定義ファイルの章)を参照してください。
形式
jbsrt_distrib [-h 論理ホスト名]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
Baseパス\bin\
- UNIXの場合
/opt/jp1base/bin/
引数
-h 論理ホスト名
クラスタシステムで運用している場合に,コマンドを実行するホストの論理ホスト名を指定します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
戻り値
0 正常終了 1 異常終了
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