JP1/Base 運用ガイド

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9.2.4 ヘルスチェック機能のクラスタ運用

ヘルスチェック機能は,物理ホスト,論理ホスト単位に動作し,各ホストで動作するプロセスを監視します。ヘルスチェック機能を使用すると,プロセスの停止だけではなくハングアップも異常と判定し,フェールオーバーさせる運用ができます。

ヘルスチェック機能でプロセスの異常を検知した場合にフェールオーバーさせるためには,共通定義設定用ファイルでフェールオーバーを有効にする必要があります。

クラスタ環境でヘルスチェック機能を使用する場合の構成例を次の図に示します。

図9-8 クラスタ環境でヘルスチェック機能を使用する場合の構成例

[図データ]

図の例は,実行系物理ホスト,待機系物理ホスト,および論理ホストでヘルスチェク機能を使用した場合を示します。自ホストを監視中に論理ホストのヘルスチェック機能がプロセスの異常を検知した場合は,WindowsではJP1/Baseサービスを停止して,UNIXではヘルスチェック機能のプロセス(jbshcd)を停止します。この停止を検知し,クラスタソフトでフェールオーバーするようにします。

注意事項
他ホストを監視中にエラーを検知している状態でフェールオーバーした場合,監視対象ホストの監視状態がリセットされます。次回監視時に監視対象ホストの状態が回復していないときには,再度エラーメッセージやJP1イベントが発行されます。すでに回復しているときには,回復メッセージやJP1イベントは発行されません。

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