JP1/Base 運用ガイド
プロセスがハングアップしているかどうかの判定方法について説明します。
JP1/Baseのプロセスの異常状態の判定は,プロセスが行う内部処理の所要時間(処理開始から終了までに掛かる時間)と,プロセスごとに設定された更新間隔のしきい値を比較することで行います。
しきい値に対するプロセスの状態の判定結果を次の図に示します。
図9-3 しきい値に対するプロセスの状態の判定結果
- 異常判定
- 共有メモリーの更新間隔がプロセスごとに設定された異常しきい値に達した場合に,プロセスが異常であると判定し,JP1イベントが発行されます。
- 警告判定
- ヘルスチェック機能では,早い段階で異常の予兆を検知できるように,警告しきい値を設けています。警告判定時には,JP1イベントが発行されます。
プロセスが異常状態となりJP1イベントが発行されたあとは,プロセスの異常が回復するまで異常通知は行われません。プロセスの状態が回復した場合は,回復通知のJP1イベントが発行されます。
ヘルスチェック機能が発行するJP1イベントの一覧を次の表に示します。
表9-2 ヘルスチェック機能が発行するJP1イベント一覧
発行契機 イベントID プロセスの異常判定時 00004741 プロセスの警告判定時 00004742 プロセスの状態が回復した時 00004743 JP1イベントの詳細については,「14. JP1イベント」を参照してください。
ヘルスチェック機能では,業務規模などによって影響を受けにくい,プロセスが行う個々の内部処理を監視単位としています。そのため,異常しきい値や警告しきい値は,カスタマイズする必要のない値が設定されています。
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