JP1/Base 運用ガイド
JP1/Baseのヘルスチェック機能は,JP1/Baseのプロセスが無限ループやデッドロックの状態となった場合に,異常を検知してメッセージやJP1イベントを発行し,オペレーターにJP1/Baseの回復を促すことを目的とした機能です。
- <この節の構成>
- (1) ヘルスチェック機能で検知できる障害
- (2) 想定する運用
- (3) ヘルスチェック機能の設定について
(1) ヘルスチェック機能で検知できる障害
ヘルスチェック機能で検知できる障害を次に示します。
- プロセスのハングアップ
プロセスがハングアップした場合に異常を検知して通知します。ハングアップとは,デッドロックや無限ループなどが原因で,プロセスが処理要求を受け付けなくなる状態を指します。
- プロセスの異常終了
プロセス自体が異常と判断して終了した場合に,プロセスの異常を検知して通知します。ただし,OSのkillコマンドなどによってプロセスが強制終了した場合は,異常終了として検知できません。この場合は,プロセスの応答がない状態として異常を検知します。
(2) 想定する運用
ヘルスチェック機能では,プロセスの異常時の対処として次の図に示す運用を想定しています。
図9-1 ヘルスチェック機能を利用した障害対策の運用
(3) ヘルスチェック機能の設定について
ヘルスチェック機能は,デフォルトでは無効になっています。ヘルスチェック機能を使用するためには,ヘルスチェック機能を有効にするよう共通定義情報に登録する必要があります。また,ヘルスチェック機能の動作として,監視対象ホストやプロセスの監視間隔をヘルスチェック定義ファイルで設定します。
プロセス管理機能を起動すると,ヘルスチェック定義ファイルの内容が読み込まれ,プロセスの監視が開始されます。
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