JP1/Base 運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


7.4.7 動作定義ファイルおよびフィルターファイルの定義例

動作定義ファイル,およびフィルターファイルの定義例を次に示します。

<この項の構成>
(1) 動作定義ファイルの定義例
(2) フィルターファイルの定義例

(1) 動作定義ファイルの定義例

動作定義ファイル(imevtgw.conf)の定義例を次に示します。

図7-23 動作定義ファイル(imevtgw.conf)の定義例

[図データ]

この例では,NNMのURLに自ホスト名HostAとポート番号8080を指定しています。また,デフォルトの設定に,SNMPトラップの重要度「unknown」をJP1イベントの重大度「Information」に対応づける設定を追加しています。$変数展開パラメーターでは1を指定しているため,trapd.confから取得したメッセージ中に$r・$ar・$c・$s・$N・$$・$C・$aA・$T変数が含まれている場合,JP1イベント変換時にこれらの$変数がSNMPトラップに含まれる情報として展開されます。また,$変数変換方式指定パラメーターでは,$Eおよび$eを指定しているため,trapd.confから取得したメッセージ中に,$Eまたは$eが含まれている場合,NNMの表示と同じ内容の情報を展開します。SNMPエージェントのホスト名指定では,source属性条件文にhostA,hostB,hostC,10.208.aa.bbbという四つのホストを指定しています。

(2) フィルターファイルの定義例

フィルターファイル(snmpfilter.conf)の定義例を次に示します。

図7-24 フィルターファイル(snmpfilter.conf)の定義例

[図データ]

JP1イベントに変換できるSNMPトラップは,NNMのtrapd.confファイルに定義されているSNMPトラップです。「エンタープライズ名」および「イベント名」はNNMのtrapd.confファイルに定義されています。

この例では,エンタープライズ名がOpenView,snmpTraps,またはssoのSNMPトラップと,エンタープライズ名がOpenViewかつイベント名がOV_Network_CriticalのSNMPトラップが変換されます。ただし,エンタープライズ名がsnmpTrapsかつイベント名がSNMP_Authen_FailureのSNMPトラップは変換されません。

エンタープライズ名は,trapd.confに次のように定義されています。この中の「OpenView」や「sso」がエンタープライズ名です。

図7-25 trapd.confのエンタープライズ名の定義例

[図データ]

また,「イベント名」で表されるSNMPトラップは,trapd.confに次のように定義されています。この例では,イベント名が「OV_Network_Warning」となっています。

図7-26 trapd.confのイベント名の定義例

[図データ]

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.