JP1/Base 運用ガイド

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6.7.2 csvファイルに出力される項目

ここでは,csvファイルに出力される項目について説明します。csvファイルに出力される項目は,jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合と,指定しなかった場合によって異なります。

jevexportコマンド実行時に,-kオプションを指定した場合,-kオプションを指定しなかった場合,それぞれの場合に出力される項目を次に示します。

<この項の構成>
(1) jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合
(2) jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定しなかった場合

(1) jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合

jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合,項目ファイルで指定した拡張属性(固有情報)が指定された順番で列番号28以降に拡張属性名と拡張属性値のペアの形式で出力されます。なお,項目ファイルで指定した拡張属性が存在しなかった場合は,その列番号は空白となります。jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定した場合に出力される項目を次の表に示します。タイトル名は,-aオプションを指定した場合に出力されます。日本語で出力する場合は,-lオプションのコードセット名に文字コードを指定してください。-lオプションを指定しない場合は,タイトル名は英語で出力されます。

表6-4 jevexportコマンドに-kオプションを指定した場合のcsvファイルに出力される項目

列番号 属性名 日本語タイトル名
英語タイトル名
詳細 形式 備考
1 イベントデータベース内の通し番号 イベントDB内通し番号
Serial number
発行元によらないで,このイベントサーバに到達した順番(ローカルイベントも含む)。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間の転送時に保存されない。主にJP1イベントをユーザーアプリケーションが取得したときやほかのイベントサーバへ転送した時の漏れ・重複の防止に用いる。 数値
2 ID(基本部) イベントID(基本部)
Event ID(basic code)
イベントIDの基本部。イベントIDは8バイトの値で表されるが,基本部は上位4バイトを表す。 数値 1〜8桁の16進数
3 ID(拡張部) イベントID(拡張部)
Event ID(extended code)
イベントIDの拡張部。イベントIDは8バイトの値で表されるが,拡張部は下位4バイトを表す。 数値 1〜8桁の16進数
4 PROCESSID 発行元プロセスID
Source process ID
発行元アプリケーションプログラムのプロセスID。 数値 数値
5 TIME 登録時刻
Registered time
発行元イベントサーバでの登録時刻(発行元ホストの時計に基づく)。 数値 UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数
6 ARRIVEDTIME 到着時刻
Arrived time
自イベントサーバでの登録時刻。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時には保存されない。 数値 UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数
7 REASON 登録要因
Registered reason
JP1イベントがこのイベントサーバに登録された要因。この属性はJP1イベントのイベントサーバ間転送時に保存されない。登録要因を次に示す。

1の場合:
自イベントサーバから自イベントサーバあての発行

3の場合:
他イベントサーバから自イベントサーバあての発行

4の場合:
環境設定の指定による他イベントサーバから自イベントサーバへの転送。
数値
8 USERID 発行元ユーザーID
Source user ID
発行元プロセスのユーザーID。 数値 WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1〜65,535)
9 GROUPID 発行元グループID
Source group ID
発行元プロセスのグループID。 数値 WindowsとJavaでは環境設定による固定値(-1〜65,535)
10 USERNAME 発行元ユーザー名
Source user name
発行元プロセスのユーザー名。 文字列
11 GROUPNAME 発行元グループ名
Source group name
発行元プロセスのグループ名。 文字列 WindowsとJavaではヌル文字列
12 SOURCESERVER 発行元イベントサーバ名
Source event server name
発行元のイベントサーバ名。JP1イベントが転送された場合でもこのJP1イベントが発生したホストのイベントサーバ名が入る。 文字列
13 SOURCESEQNO 発行元イベントDB内通し番号
Source specific serial number
発行元ホストでのイベントデータベース内通し番号。 数値 転送によって値は変化しない
14 CODESET コードセット
Code set
メッセージ・詳細情報・拡張属性が記述されている文字コードセット名。 文字列
15 MESSAGE メッセージ
Message
JP1イベントの内容を表した文字列。 文字列
16 SEVERITY 重大度
Event level
JP1イベントの緊急性(「重大度」)を表す。緊急性の高い順に次値がある。
"Emergency"(緊急)
"Alert"(警戒)
"Critical"(致命的)
"Error"(エラー)
"Warning"(警告)
"Notice"(通知)
"Information"(情報)
"Debug"(デバッグ)
文字列 拡張属性値1
17 USER_NAME ユーザー名
User name
業務を実行しているユーザー名。 文字列 拡張属性値2
18 PRODUCT_NAME プロダクト名
Product name
JP1イベントを発行したプログラム名。次に示すプログラム名などがある。
"/HITACHI/JP1/AJS"
"/HITACHI/JP1/AOM"
"/HITACHI/JP1/IM"
"/HITACHI/JP1/NBQ"
"/HITACHI/JP1/NQSEXEC"
文字列 拡張属性値3
19 OBJECT_TYPE オブジェクトタイプ
Object type
オブジェクトの種類を表す。次に示すオブジェクトの種類などがある。
"JOB"
"JOBNET"
"ACTION"
"ACTIONFLOW"
"PRINTJOB"
"PRINTQUEUE"
"PRINTER"
"BATCHQUEUE"
"PIPEQUEUE"
文字列 拡張属性値4
20 OBJECT_NAME オブジェクト名
Object name
ジョブ,ジョブネットなどのオブジェクトの名称。
ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最下層の要素となる。
文字列 拡張属性値5
21 ROOT_OBJECT_TYPE 登録名タイプ
Root object type
オブジェクトの種別。
通常はOBJECT_TYPEの種別と同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合ROOT_OBJECT_NAMEの種別と同じになる。値の範囲はOBJECT_TYPEと同じ。
文字列 拡張属性値6
22 ROOT_OBJECT_NAME 登録名
Root object name
ユーザーの操作時に実行を指示する単位になる名称。通常はオブジェクト名と同じだが,ジョブネットなど階層のあるオブジェクトの場合,最上層のオブジェクトの名称になる。 文字列 拡張属性値7
23 OBJECT_ID オブジェクトID
Object ID
オブジェクトID。
PRODUCT_NAMEとの組み合わせによってオブジェクトのインスタンスを統合システム内で一意に意識できる文字列(形式は他製品に依存する。この情報はJP1/IM - Viewの[統合機能メニュー]画面から各製品のモニターを呼び出すときに使用する)。
文字列 拡張属性値8
24 OCCURRENCE 事象種別
Occurrence
OBJECT_NAMEに対して起こった事象。次に示す事象種別などがある。
"END"
"LATEEND"
"LATESTART"
"NOTICE"
"PAUSE"
"START"
"SWITCH"
文字列 拡張属性値9
25 START_TIME 開始時刻
Start time
実行開始または再実行開始の時刻(UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この項目は設定されない場合もある。 文字列 拡張属性値10
26 END_TIME 終了時刻
End time
実行終了または再実行終了の時刻(UTC 1970-01-01 00:00:00からの秒数)。この項目は設定されない場合もある。 文字列 拡張属性値11
27 RESULT_CODE 終了コード
Result Code
終了コード(10進数文字列)。この項目は設定されない場合もある。 文字列 拡張属性値12
28 個別拡張属性名1 個別拡張属性
Program-specific extended attribute
個別拡張属性名 文字列
29 個別拡張属性値1 出力なし 個別拡張属性値 文字列






m-1 個別拡張属性名n 出力なし 個別拡張属性名 文字列
m 個別拡張属性値n 出力なし 個別拡張属性値 文字列

(凡例)
m:csvファイルに出力される項目数
n:個別拡張属性名と個別拡張属性値の組数

(2) jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定しなかった場合

jevexportコマンド実行時に-kオプションを指定しなかった場合は,列番号28以降の内容が-kオプションを指定した場合と異なります。列番号28以降の項目を次の表に示します。なお,csvファイルに出力される列番号1から27までの項目については,「表6-4 jevexportコマンドに-kオプションを指定した場合のcsvファイルに出力される項目」を参照してください。タイトル名は,-aオプションを指定した場合に出力されます。日本語で出力する場合は,-lオプションのコードセット名に文字コードを指定してください。-lオプションを指定しない場合は,タイトル名は英語で出力されます。

表6-5 jevexportコマンドに-kオプションを指定しなかった場合のcsvファイルに出力される項目

列番号 属性名 日本語タイトル名
英語タイトル名
詳細 形式 備考
28 個別拡張属性数 個別拡張属性数
Program-specific extended attributes count
個別拡張属性の数 数値 数値(0〜n)
29 個別拡張属性名1 個別拡張属性
Program-specific extended attribute
個別拡張属性名 文字列
30 個別拡張属性値1 出力なし 個別拡張属性値 文字列






m-1 個別拡張属性名n 出力なし 個別拡張属性名 文字列
m 個別拡張属性値n 出力なし 個別拡張属性値 文字列

(凡例)
m:csvファイルに出力される項目数
n:個別拡張属性名と個別拡張属性値の組数

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