JP1/Base 運用ガイド

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4.4.4 プライマリー認証サーバの設定情報をコピーする

セカンダリー認証サーバを設置する場合,プライマリー認証サーバと同じ設定で運用しなければなりません。そのため,プライマリー認証サーバの設定完了後,プライマリー認証サーバの設定情報をセカンダリー認証サーバにコピーする必要があります。プライマリー認証サーバの設定情報をセカンダリー認証サーバにコピーするために必要な手順を次に示します。

  1. プライマリー認証サーバでの設定を完了する。
    プライマリー認証サーバでの設定とは,「4.4.2 JP1ユーザーを設定する」および「4.4.3 JP1ユーザーの操作権限を設定する」を意味します。
  2. セカンダリー認証サーバを起動する。
    JP1/Baseを起動し,セカンダリー認証サーバを起動してください。認証サーバが起動しているかどうかは,jbs_spmd_statusコマンドで確認できます。コマンド実行後,表示される情報の中にjbssessionmgrがあれば,認証サーバが起動しています。
  3. プライマリー認証サーバの設定ファイルを,FTPなどを使ってコピーする。
    プライマリー認証サーバの設定ファイルを,FTPなどを使って,セカンダリー認証サーバにコピーします。コピーする設定ファイルは,JP1_AccessLevel,JP1_Group,JP1_Passwd,JP1_UserLevelです。これらのファイルは以下のディレクトリに格納されています。
    /etc/opt/jp1base/conf/user_acl/
    コピー先ディレクトリは,自ホスト上の上記ディレクトリになります。また,論理ホストの場合は,以下のディレクトリに格納されています。
    共有ディレクトリ名/jp1base/conf/user_acl/
  4. コマンドを使って設定を反映させる。
    最後に,コピーした設定情報のファイルの内容を反映させます。jbs_spmd_reloadコマンドを実行し,正常終了すれば設定が有効になります。

各コマンドの詳細については,「13. コマンド」を参照してください。

注意事項
  • プライマリー認証サーバとセカンダリー認証サーバのJP1/Baseのバージョンは同じにしてください。
  • セカンダリー認証サーバが起動していない場合は,以下の操作を行ってください。
    cd /etc/opt/jp1base/conf
    cp -p jp1bs_spmd.conf.session.model jp1bs_spmd.conf
    JP1/Baseを再起動すると,認証サーバが起動します。
  • 設定ファイルはテキストファイルです。異なるプラットフォーム間で転送する場合,文字コードに注意してください。また,FTPで転送する場合は,必ずASCII転送をしてください。

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