JP1/Base 運用ガイド
JP1/IMを使用してシステムの運用監視をする場合,各ホストのJP1/Baseでどの事象をJP1イベントとして管理するか,また,どのJP1イベントを上位ホストに転送するか検討し,定義する必要があります。各ホストのJP1/Baseで定義した情報を一つ一つ確認し,変更する方法もありますが,効率が悪く,定義を誤るおそれがあります。
JP1/Baseの定義収集・配布機能を利用すると,各ホストのJP1/Baseで定義した情報をマネージャーホストに一括収集して確認できます。また,マネージャーホストで定義情報を編集し,各ホストのJP1/Baseに配布し,定義情報を更新することもできます。これによって効率良く,イベントサービスに関する定義情報を管理できます。
定義収集・配布機能で収集・配布できるのは,次に示すファイル内で定義した情報です。
- 転送設定ファイル
- ログファイルトラップ機能の動作定義ファイル
- イベントログトラップ機能の動作定義ファイル
イベントサービスの定義情報の収集・配布の流れを次の図に示します。
図1-10 イベントサービスの定義情報の収集・配布の流れ
定義情報は,JP1/IM - Managerの構成定義で定義するホストに対して収集・配布できます。なお,定義情報の一括収集・一括配布は,構成定義で定義した階層構造と関係なく,収集・配布元ホストと収集・配布先ホストとの直接通信で行われます。ファイアウォール環境などでこの機能を利用する場合は注意が必要です。
イベントサービスの定義情報の収集方法および配布方法について次に説明します。
- イベントサービスの定義情報の収集方法
マネージャーホストで収集コマンドを実行すると,管理対象ホストのイベントサービスの定義情報を一括して収集できます。
- イベントサービスの定義情報の配布方法
マネージャーホストで,配布先ホストや定義情報を指定した定義ファイルを作成したあと,配布コマンドを実行すると,イベントサービスの定義情報を管理対象ホストへ一括して配布できます。また,ホストごとに異なる定義情報を配布することもできます。
イベントサービスの定義情報の収集および配布についての詳細は,「8. イベントサービスの定義情報の収集と配布(JP1/IM限定)」を参照してください。
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