JP1/Integrated Management - Manager リファレンス

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イベントガイド情報ファイル(jco_guide.txt)

形式

DESC_VERSION=ファイルバージョン
 
[EV_GUIDE_イベントガイド番号]
EV_COMP=属性名:属性値
EV_GUIDE=イベントガイドメッセージ
[END]
[EV_GUIDE_イベントガイド番号]
EV_COMP=属性名:属性値
EV_COMP=属性名:属性値
EV_FILE=イベントガイドメッセージファイル名
[END]
   :
 

ファイル

sample_jco_guide.txt(イベントガイド情報ファイルのサンプルファイル)

sample_jco_guide.txt.model(イベントガイド情報サンプルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
Consoleパス\conf\guide\
共有フォルダ\jp1cons\conf\guide\(クラスタ運用時)

UNIXの場合
/etc/opt/jp1cons/conf/guide/
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/guide/(クラスタ運用時)

説明

JP1イベントに対して,イベントガイド情報を定義するファイルです。このファイルで記述した内容は,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面に表示されます。

イベントガイド情報ファイルの最大サイズは,1メガバイトです。

イベントガイド情報ファイルは,JP1/IM - Managerの動作する言語コードで記述してください。

なお,イベントガイド情報ファイルは,jco_guide.txtというファイル名で作成する必要があります。サンプルファイル(sample_jco_guide.txt)をコピーし,ファイル名をjco_guide.txtに変更してから使用するようにしてください。また,格納先のディレクトリは,サンプルファイルと同じディレクトリにしてください。

定義の反映時期

イベントガイド情報ファイルを編集後,JP1/IM - Managerを再起動するか,jco_spmd_reloadコマンドを実行したときから有効になります。なお,JP1/IM - Viewでのログイン時,[イベント詳細]画面にイベントガイド情報の表示領域がない場合,定義を有効にしたあと再ログインすることで,表示領域が表示されます。

イベントガイドメッセージファイルを編集した場合は,[イベント詳細]画面を表示し直すことで,編集内容が更新されます。

記述内容

DESC_VERSION=ファイルバージョン
イベントガイド情報ファイルの形式のバージョンを表しています。指定する値は1です。

[EV_GUIDE_イベントガイド番号]
イベントガイド情報の開始タグです。[EV_GUIDE_イベントガイド番号]〜[END]で一つの定義ブロックとなります。このパラメーターと[END]の間に[イベント詳細]画面への表示対象となるJP1イベントの比較条件および表示するメッセージを記述します。イベントガイド番号は,1〜9999の数字を10進数で指定します。
複数の定義ブロックがある場合でも順序性を持たせる必要はありませんが,同一のイベントガイド番号を指定するとエラーになり,定義ブロックが無効になります。なお,[EV_GUIDE_1]と[EV_GUIDE_0001]は異なります。

EV_COMP=属性名:属性値
このパラメーターは,JP1イベントを比較する属性の数だけ記述します。複数記述した場合は,AND条件になります。例えば,EV_COMPパラメーターを二つ以上指定した場合,すべての条件が成立したときにだけ,イベントガイドメッセージを[イベント詳細]画面に表示します。
なお,EV_COMPに指定できる条件は100件までです。EV_COMPを二つ以上指定する場合の例については,以降の定義例を参照してください。

属性名
以下の属性を指定できます。
  • JP1イベントの基本属性:指定する場合「B.属性名」と指定します。
  • JP1イベントの拡張属性:指定する場合「E.属性名」と指定します。
なお,登録要因(B.REASON),コードセット(B.CODESET)は指定できません。

属性値
属性名で指定した属性の内容を正規表現で記述します。正規表現の詳細についてはマニュアル「JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド 付録G 正規表現」を参照してください。
デフォルトでは,指定した正規表現とJP1イベントの属性値全体を比較し,完全に一致した場合だけ条件が成立します。
部分一致にしたいときは,次の共通定義情報を定義した任意のファイルを引数にjbssetcnfコマンドを実行したあと,定義を有効にするため,JP1/IM - Managerを再起動してください。定義ファイル作成時にはファイルの終端が最下行の先頭になるようにしてください。
  • 物理ホストの場合
    [JP1_DEFAULT\JP1CONSOLEMANAGER]
    "GUIDE_EV_COMP"="find"
  • 論理ホストの場合
    論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER]
    "GUIDE_EV_COMP"="find"
定義内容を完全一致(デフォルト)に戻す場合は,共通定義情報"GUIDE_EV_COMP"の値に"match"を指定してください。
共通定義情報の設定がない場合や,値が不正な場合は"match"を仮定し完全一致で動作します。
なお,この共通定義情報はインストール直後の状態では設定されていません。

EV_GUIDE=イベントガイドメッセージ
イベントガイドメッセージには,イベントガイドとして表示したい文字列を1行で記述します。指定した文字列は,[イベント詳細]画面のイベントガイド情報が表示される領域([メッセージ]の下の[ガイド])に表示されます。
なお,このパラメーターは,[EV_GUIDE_イベントガイド番号]と[END]の間に一つしか記述できません。
メッセージ中に\を記述する場合は\\,$を記述する場合は\$と記述します。メッセージに改行を入れる場合は,\nと記述します。
また,イベントガイドメッセージでは,HTMLタグを使ったり,JP1イベントの属性を変数として記述したりすることもできます。
  • HTMLタグの記述
    HTMLタグを記述すれば,[イベント詳細]画面に表示されるイベントガイドメッセージをHTML形式で表示できます(記述できるHTMLタグはEV_FILEの説明文にある「表3-10 イベントガイドメッセージとして使用できるHTMLタグ」を参照のこと)。
  • JP1イベントの属性を変数として記述
    メッセージ中に「$B.属性名△」,「$E.属性名△」を指定した場合,JP1イベントの属性名に対応する属性値がメッセージとして展開されます(△は半角スペースを表す)。ただし,登録要因(B.REASON),コードセット(B.CODESET)は指定できません。また,対応する属性が存在しない場合は空に置き換えられます。
    メッセージ中に指定できる属性名を,次表に一覧で示します。なお,JP1イベントの属性についての詳細は,「4.1 JP1イベントの属性」を参照してください。

    表3-8 メッセージ中に指定できる属性名の一覧

    JP1イベントの属性 メッセージ中の記述
    基本属性 イベントDB内通し番号 B.SEQNO
    イベントID 次の2とおり
    1. B.ID
    2. B.IDBASE
    発行元プロセスID B.PROCESSID
    登録時刻 B.TIME
    到着時刻 B.ARRIVEDTIME
    発行元ユーザーID B.USERID
    発行元グループID B.GROUPID
    発行元ユーザー名 B.USERNAME
    発行元グループ名 B.GROUPNAME
    発行元イベントサーバ名 B.SOURCESERVER
    送信先イベントサーバ名 B.DESTSERVER
    発行元イベントDB内通し番号 B.SOURCESEQNO
    メッセージ B.MESSAGE
    拡張属性 重大度 E.SEVERITY
    ユーザー名 E.USER_NAME
    プロダクト名 E.PRODUCT_NAME
    オブジェクトタイプ E.OBJECT_TYPE
    オブジェクト名 E.OBJECT_NAME
    登録名タイプ E.ROOT_OBJECT_TYPE
    登録名 E.ROOT_OBJECT_NAME
    オブジェクトID E.OBJECT_ID
    事象種別 E.OCCURRENCE
    開始時刻 E.START_TIME
    終了時刻 E.END_TIME
    終了コード E.RESULT_CODE
    上記以外の拡張属性 E.xxxxxx

    注※ 各JP1製品固有の拡張属性も使用できます。例えば,JP1/AJS2のジョブの実行ホストは,E.C0です。製品固有の拡張属性についての詳細は,JP1イベントを発行する各製品のマニュアルを参照してください。


なお,イベントガイドメッセージに記述する文字数は196,608文字以内にしてください。196,608文字よりも長く記述した場合,196,609文字以降のメッセージは,[イベント詳細]画面に表示されません。

EV_FILE=イベントガイドメッセージファイル名
イベントガイドメッセージファイル名には,[イベント詳細]画面に表示されるイベントガイドメッセージの内容を記述したファイルの名称をフルパスで指定します。このパラメーターは,[EV_GUIDE_イベントガイド番号]と[END]の間に一つしか記述できません。なお,このパラメーターを省略した場合は,次のファイルを指定したと仮定します。

表3-9 省略時に仮定されるイベントガイドメッセージファイル

OS 仮定されるイベントガイドメッセージファイル名
Windows Consoleパス\conf\guide\EV_GUIDE_イベントガイド番号.txt
共有フォルダ\jp1cons\conf\guide\EV_GUIDE_イベントガイド番号.txt
UNIX /etc/opt/jp1cons/conf/guide/EV_GUIDE_イベントガイド番号.txt
共有ディレクトリ/jp1cons/conf/guide/EV_GUIDE_イベントガイド番号.txt
ファイル名は,パスを含めて1,024文字以内にしてください。1,024文字を超えた場合,JP1/IM - Managerの起動時またはJP1/IM - Viewからのイベントガイドメッセージファイル呼び出し時にエラーとなります。
ガイドメッセージファイルとして指定できるファイルの名称,拡張子はユーザー任意です。ファイル名称には管理しやすい名称を,拡張子は表示するイベントガイドメッセージがTXT形式であれば.txtを,HTML形式であれば.html,.htmを使用することをお勧めします。
(例)jco_guidemes001_AJS2.txt,またはjco_guidemes001_AJS2.htm

イベントガイドメッセージファイル
イベントガイドメッセージファイルには,[イベント詳細]画面から表示させたい情報をTXT形式またはHTML形式で記述します。記述できる内容は,イベントガイド情報ファイルのEV_GUIDEで記述できる内容と同じです。つまり,HTMLタグを使用したり,JP1イベントの属性を変数として記述したりできます。
なお,1行でメッセージを記載するEV_GUIDEと違い,イベントガイドメッセージファイルの場合,改行を挿入して体裁を整えることができます。
作成したイベントガイドメッセージファイルは,任意のフォルダに格納できます。
イベントガイドメッセージファイルの最大サイズは,1メガバイトです。1メガバイトを超えた場合,JP1/IM - Viewの[イベント詳細]画面からのイベントガイドメッセージファイル読み込み時にエラーとなります。
HTML形式のイベントガイドメッセージファイルを作成する場合に使用できるHTMLタグおよび属性を次に示します。なお,このほかのHTMLタグについては動作保証していません。

表3-10 イベントガイドメッセージとして使用できるHTMLタグ

タグ 属性 説明
HTML HTML文章であることを宣言します。このタグは必須です。
HEAD HTML文章のヘッダーを宣言します。
このタグは必須です。
BODY HTML文章の本文を宣言します。
このタグは必須です。
A HREF="URL" リンク先URLを指定します。相対パスおよび「mailto:」で始まるURLは動作保証されません。
ここで指定したリンクは[イベント詳細]画面(HTML形式)に表示されます。クリックするとWWWブラウザーが起動し,指定したURLにアクセスできます。
H1,H2,H3,H4,H5,H6 見出しを指定します。
FONT SIZE="文字サイズ" 文字サイズを指定します。指定できる値は1〜7です。
COLOR="文字色" 文字色を指定します。指定できる色は次の16色です。
black,silver,gray,white,maroon,red,purple,fuchsia,green,lime,olive,yellow,navy,blue,teal,aqua
これ以外の文字色は動作保証されません。
B 文字を太字にします。
I 文字を斜体にします。
HR 罫線を引きます。
BR 強制的に改行します。
(凡例) −:なし

[END]
イベントガイド情報の終了タグです。小文字,大文字の区別はしません。

注意事項

定義例

 
# JP1/IM-CC Guide Information File.
 
DESC_VERSION=1
[EV_GUIDE_001]
EV_COMP=B.ID:00004107:00000000
EV_COMP=E.SEVERITY:Error
EV_GUIDE=ジョブが異常終了しました。\n$E.C0 のホストで異常が発生していないか確認してください。
[END]
 

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