9.7.2 IWSクロールコマンド
クローラータイプがNTFS,WWW,Notes,RDBの場合で,タスクスケジューラーに指定した時間以外にクローラーを実行するときに,このコマンドを使用します。
(1) 形式
IWScrawler.exe -c crawlId [-m {new | diff | next }] [-f MaxDocNum] [-t time]
(2) 引数
- -c crawlId(クローラーID)
-
クローリングを実行するクローラーIDを指定します。
- -m 実行するクローリングの種類
-
実行するクローリングの種類を指定します。デフォルトの設定はnextです。
- new
-
新規にクローリングを実行します。
クローリング対象としたすべての文書に対してクローリングを実行します。クローリング済みの文書も,クローリング対象となります。
- diff
-
差分クローリングを実行します。
前回のクローリングから追加・更新・削除された文書だけのクローリングを実行します。
- next
-
分割クローリングを実行します。
初回クローリング時は新規クローリングを行い,2回目以降のクローリングでは,前回のクローリングでクローリング対象をすべてクローリングした場合は,先頭から差分クローリングを実行します。前回のクローリングでクローリング対象をすべてクローリングしていない場合は,前回のクローリング終了時点から,前回が初回であった場合は新規クローリング,前回が2回目以降の場合は差分クローリングを実行します。
- -f MaxDocNum(クローリング文書数)
-
クローリングする文書数を1〜2,147,483,647の範囲で指定します。指定を省略した場合は,全件クローリングを行います。指定できる範囲外の値を指定した場合は,エラーとなります。
- -t time(クローリング実行時間)
-
クローリングを実行する時間をhhmm形式で指定します。hhは0〜23,MMは00〜59までが指定できます。
クローリングを開始したあとに指定した時間が経過した場合は,クローリングを終了します。指定を省略した場合は,無制限で動作します。指定できる形式以外の値を指定した場合は,エラーとなります。
(3) 入出力
なし。
(4) 終了コード
- 0:正常終了
-
正常終了した場合に出力されます。全件クローリングを実行しました。
- 1:警告付き正常終了
-
警告付きで正常終了した場合に出力されます。全件クローリングを実行しました。
- 2:引数不正
-
引数不正で終了した場合に出力されます。
- 3:メモリー不足
-
メモリー不足で終了した場合に出力されます。
- 4:I/Oエラー
-
I/Oエラーで終了した場合に出力されます。
- 5:パーミッションエラー
-
バーミッションエラーで終了した場合に出力されます。
- 6:多重実行
-
コマンドの多重実行により終了した場合に出力されます。
- 7:定義不正
-
定義不正で終了した場合に出力されます。
- 8:正常終了(件数や時間指定により中断した場合)
-
件数や時間指定による中断で,正常終了した場合に出力されます。
- 9:警告付き正常終了(件数や時間指定により中断した場合)
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件数や時間指定による中断で,警告付き正常終了した場合に出力されます。
- -1:上記以外のエラーで異常終了
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上記以外のエラーが原因で終了した場合に出力されます。
(5) 注意事項
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本コマンドはコマンドプログラムではなくWindowsプログラムとして実装されているため,コマンドプロンプト上にはメッセージは表示されません。メッセージはトレースファイルとイベントログに出力されます。
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このコマンドの格納先は,「<インストール先フォルダー>\Collector\bin」となります。
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コマンドの実行にはOLE DBプロバイダーが必要です。使用するRDBごとに必要なOLE DBプロバイダーを次に示します。
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Oracle Database:Oracle Provider for OLD DB
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HiRDB:Hitachi HiRDB OLE DB Provider
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Microsoft SQL Server:Microsoft OLE DB Provider for SQL Server
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外部ユーザーグループ情報登録コマンド(IwsUserGroupInfoImport.bat)とは同時に実行できません。
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WWWクローラーに対してアクセス権をクロールする設定にしている場合は,このコマンドでは実行できません。「9.7.1 クロール実行コマンド」を参照してください。
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エントリー数が大量のクローラーIDを指定したIWSクロール実行コマンドおよびクロールコマンド(IWScrawler.bat)を複数同時に実行するときは,データベースの排他待ち監視時間を,コマンドを単独で実行するときよりも長く設定してください。データベースの排他待ち監視時間の設定は,使用するデータベースのマニュアルを参照してください。
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クロール先で,クロール済みのコンテンツが大量に削除または移動されているときは,-t timeで指定したクローリング実行時間を超過することがあります。