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uCosminexus Enterprise Search 環境設定ガイド


2.9.2 プロパティの設定

Groupmax統合検索ポートレットのプロパティは,uCosminexus PortalframeworkのPortalManagerと,インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションの定義ファイルを設定します。

注意事項
  • Groupmax統合検索ポートレットとwebアプリケーションのサーバーには,同じタイムゾーンを設定してください。

  • ここで説明するプロパティ以外のプロパティ値は変更しないでください。変更した場合は,Groupmax統合検索ポートレットが正しく動作しないおそれがあります。

  • GroupmaxのサーバーからEnterprise Searchにアクセスする際に,Basic認証やフォーム認証が必要となる環境の場合は,Groupmax統合検索ポートレットの利用はできません。

  • Groupmaxの電子会議室ポートレット,電子掲示板ポートレット,ファイル共有ポートレットのどれか,またはすべてが追加されていない場合,Groupmax統合検索ポートレットの利用はできません。

〈この項の構成〉

(1) Groupmax統合検索ポートレットのプロパティの設定

uCosminexus PotalflameworkのPotal Managerで,Groupmax統合検索ポートレットにインラインフレームを表示するためのプロパティを編集します。

次の表に示すプロパティを編集してください。詳細については,マニュアル「Cosminexus Portal Framework システム管理者ガイド」を参照してください。

表2‒7 Potal Managerのプロパティ

プロパティ名

指定規則

設定値

uces.groupmaxsearch.search.url

必須

Groupmax内のインラインフレームに表示する検索画面のURLを指定します。

初期値には次のURLが設定されています。

https://localhost/groupmaxSearch/

uces.groupmaxsearch.cookie.domain

必須

Groupmax統合検索ポートレットと,インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションのドメインを指定します。

指定を省略した場合,不正な値を指定した場合は,Groupmax統合検索ポートレット画面にエラーが表示されます。

uces.groupmaxsearch.cookie.path

必須

インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションのパスを指定します。

指定を省略した場合,不正な値を指定した場合は,Groupmax統合検索ポートレット画面にエラーが表示されます。

uces.groupmaxsearch.search.portlet.privatekey

任意

Groupmax統合検索ポートレットと,インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションとの間で検索を実行するための秘密鍵を設定します。

インラインフレーム内の検索画面のuces.groupmaxsearch.search.portlet.privatekeyプロパティと同じ値を指定します。異なる値を指定した場合,Groupmax統合検索ポートレット画面にエラーが表示されます。

デフォルトではgroupmaxSearchIwsPortletが設定されています。

なお,空値を指定した場合,指定が無い場合はデフォルトで動作します。

uces.groupmaxsearch.cookie.secure

任意

インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションに,ブラウザーから送信するCookieのsecure属性を指定します。

次の項目を指定できます。

  • true(secure属性を付与する)

  • false(secure属性を付与しない)

SSLアクセラレーターを使用する場合,またはhttps通信で送信を行う場合はtrueを指定します。http通信で送信を行う場合はfalseを指定します。

デフォルトではtrueが設定されています。

なお,空値を指定した場合,指定がない場合,不正な項目を指定した場合は,デフォルトで動作します。

(2) groupmaxSearch/contents/WEB-INF/classes/groupmax_search.propertiesの設定

Groupmax統合検索ポートレットのインラインフレームにEnterprise Searchの検索画面を表示するためのプロパティを編集します。Enterprise Searchのディレクトリ構成については,「付録A ディレクトリ構成」を参照してください。

次の表に示すプロパティを編集します。

表2‒8 インラインフレーム内の検索画面のプロパティ

プロパティ名

指定規則

設定値

uces.groupmaxsearch.userid

必須

Enterprise Searchの検索サーバーの認証ユーザーIDを指定します。初期値には「userid」が設定されています。

uces.groupmaxsearch.password

必須

Enterprise Searchの検索サーバーの認証ユーザーIDのパスワードを指定します。初期値には「password」が設定されています。

uces.groupmaxsearch.url

必須

Enterprise Searchの検索サーバーのURLを指定します。なお,検索サーバーのURLはGroupmaxのサーバーから参照できるように設定してください。

初期値には次のURLが設定されています。

http://localhost/iwsearch

uces.groupmaxsearch.search.target

任意

検索画面,または絞り込み検索画面で検索対象とする項目,および詳細検索画面の検索範囲に表示する項目を指定します。次の項目を指定できます。

  • RSS(RSS)

  • NTFS(NTFS)

  • WWW(WWW)

  • Notes(Notes)

  • RDB(RDB)

  • BBS(電子掲示板)

  • Forum(電子会議室)

  • FileSharing(ファイル共有)

項目は,(カンマ)区切りで指定してください。指定がない場合は,すべてを検索対象として表示します。

空値を指定した場合は,電子掲示板と電子会議室,ファイル共有だけを検索対象として表示します。

なお,不正な項目を指定した場合,,(カンマ)を連続して指定した場合は,有効な指定値だけを表示します。

uces.groupmaxsearch.search.detailプロパティでsearch_targetが指定されていない場合は,このプロパティで指定した項目で検索が実行されます。

指定例:uces.groupmaxsearch.search.target=RSS,WWW,RDB

uces.groupmaxsearch.search.detail

任意

絞り込み検索画面,または詳細検索画面に表示する項目を指定します。次の項目を指定できます。

  • date(日付)

  • search_target(検索範囲)

  • user(ユーザー)

  • sentence(文章)

  • mlf_title(メールファイルの主題)

  • mlf_receiver(メールファイルの宛先)

  • mlf_sender(メールファイルの送信者)

  • mlf_attached_name(メールファイルの添付ファイル名)

項目は,(カンマ)区切りで指定してください。指定がない場合は,すべての項目を表示します。絞り込み検索画面,詳細検索画面では指定された順番で表示されます。

なお,不正な項目を指定した場合,,(カンマ)を連続して指定した場合は,有効な指定値だけを表示します。

指定例:uces.groupmaxsearch.search.detail= date,user,sentence

uces.groupmaxsearch.search.detail.fixed.count

任意

絞り込み検索画面で,固定で表示される項目の数を指定します。

uces.groupmaxsearch.search.detailプロパティで指定した項目の先頭からの数を固定して表示します。

なお,空値を指定した場合,指定が無い場合,不正な項目を指定した場合は,先頭からの2項目を固定して表示します。

uces.groupmaxsearch.search.result.sort

任意

検索結果画面で初期表示されるソート順を指定します。次の項目を指定できます。

  • keyword(キーワードとの一致順)

  • date_desc(日付の新しい順)

  • date_asc(日付の古い順)

なお,空値を指定した場合,指定が無い場合,不正な項目を指定した場合は,キーワードの一致順で初期表示されます。

uces.groupmaxsearch.search.portlet.privatekey

任意

Groupmax統合検索ポートレットと,インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションとの間で検索を実行するための秘密鍵を設定します。

Potal Managerのuces.groupmaxsearch.search.portlet.privatekeyプロパティと同じ値を指定します。異なる値を指定した場合,Groupmax統合検索ポートレット画面にエラーが表示されます。

デフォルトではgroupmaxSearchIwsPortletが設定されています。

なお,空値を指定した場合,指定が無い場合は,デフォルトで動作します。

uces.groupmaxsearch.search.maint.time

任意

検索サービスのメンテナンスを実施する時間帯を次の形式で指定します。

  • 開始時刻-終了時刻

    時刻はhhmm形式で0000〜2359の間で指定します。

ここで指定した時間にGroupmax統合検索ポートレット画面を操作すると,メンテナンス中画面が表示されます。

,(カンマ)を連続して指定した場合は,有効な指定値だけを表示します。開始時刻と終了時刻のどちらかに不正な値を指定した場合は,有効な時間帯の範囲にだけメンテナンス中画面を表示します。

なお,空値を指定した場合,指定が無い場合,開始時刻と終了時刻のどちらかに存在しない時刻を指定した場合,開始時刻と終了時刻を逆転して指定した場合は,メンテナンス中画面は表示されません。

指定例:uces.groupmaxsearch.search.maint.time=2330-2359,0000-0400

uces.groupmaxsearch.search.portlet.digest.time.span

任意

Groupmax統合検索ポートレットと,インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションとの間で検索を実行するために,前後何分間を使用してダイジェスト値を計算するかを,0〜60の範囲で分単位で指定します。

デフォルトでは5分が設定されています。

なお,空値を指定した場合,指定が無い場合,不正な値を指定した場合は,デフォルトで動作します。

uces.groupmaxsearch.search.portlet.session.refresh

任意

インラインフレーム内で検索画面を表示するwebアプリケーションとの間のセッションを維持するために,秒単位で指定します。デフォルトでは900が指定されています。

なお,空値を指定した場合,指定が無い場合,不正な値を指定した場合は,デフォルト値で動作します。

注※

uces.groupmaxsearch.useridとuces.groupmaxsearch.passwordには,アドミニストレーター画面のWebサービス設定で指定した値を設定してください。

なお,ユーザー認証を使用する設定の場合,設定が終了したあとに指定したユーザーがパスワードを変更するとGroupmax統合検索ポートレットからの検索がエラーとなります。Groupmax統合検索ポートレットを使用する場合は,独自で認証する設定を推奨します。

設定値の詳細については,マニュアル「uCosminexus Enterprise Search 運用ガイド」を参照してください。

Webサービス設定で指定した認証方法ごとの設定値について,次の表に示します。

表2‒9 Webサービス設定での認証方法とプロパティに指定する値

Webサービス設定での認証方法

uces.groupmaxsearch.userid

uces.groupmaxsearch.password

独自で認証する

Webサービス設定で同時に指定したユーザーID

同時に指定したパスワード

ユーザー認証を使用する

登録済みのユーザーのうち一人のログインID

左記のユーザーのパスワード

(3) groupmaxSearch/contents/WEB-INF/classes/log4j.propertiesの設定

インラインフレームのEnterprise Searchの検索画面が出力するログの出力先,出力方法を指定します。Enterprise Searchのディレクトリ構成については,「付録A ディレクトリ構成」を参照してください。

次の表に示すプロパティを編集します。

表2‒10  インラインフレーム内のログの設定値

プロパティ名

デフォルト値

説明

log4j.appender.Default.File

C:/Program Files/Hitachi/uCESearch/groupmaxSearch/logs/ groupmaxSearch

ログの出力先ファイル名を指定します。

log4j.appender.Default.MaxFileSize

10MB

ログファイルの最大サイズを指定します。

log4j.appender.Default.MaxFileIndex

10

ログファイルの最大個数を指定します。

(4) groupmaxSearch/contents/WEB-INF/classes/crawl.propertiesの設定

Groupmaxクローラーのクローリング動作を指定します。Enterprise Searchのディレクトリ構成については,「付録A ディレクトリ構成」を参照してください。

次の表に示すプロパティを編集します。

表2‒11 crawl.propertiesの設定値

プロパティ名

デフォルト値

説明

gmax.FileShare.CrawlType

なし

Groupmaxファイル共有クローラーでクローリング対象にするパスを指定します。複数指定する場合は,(カンマ)区切りで指定してください。

空値を指定した場合は対象のパス以下のすべてのパスをクローリング対象とします。

指定例:gmax.FileShare.CrawlType=/personal,/group

gmax.FileShare.IncludeExtension

なし

Groupmaxファイル共有クローラーでクローリング対象にするファイル形式を指定します。複数指定する場合は,(カンマ)区切りで指定してください。

空値を指定した場合は対象のコンテンツ全件をクローリング対象とします。

指定例:gmax.FileShare.IncludeExtension=mlf,doc

gmax.FileShare.UpdateDate.MLF

on

Groupmaxファイル共有クローラーがMLFファイルをクローリングする際,Enterprise Searchでの更新日時を,MLFファイルに格納される日時から取得する指定です。

MLFファイルに格納される日時は,MLFファイルの種類ごとに以下の通りとなります。

  • 新規メールのMLFファイル:作成日時

  • 受信メールのMLFファイル:受信日時

  • 送信メールのMLFファイル:送信日時

on以外の文字列や空値を指定した場合,MLFファイルのEnterprise Searchでの更新日時は,ファイル共有での更新日時から取得します。