2.3.9 データベースの環境設定
Enterprise Searchのデータベースとして必要な環境設定について説明します。
なお,ここで説明している内容はEnterprise Search固有の設定です。それ以外の環境設定については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義(Windows (R)用)」,「HiRDB XML Extension Version 8」または「HiRDB Version 9 システム定義(Windows (R)用)」,「HiRDB XML Extension Version 9」を参照して設定してください。
(1) HiRDB XML Extensionの環境設定
HiRDB XML Extensionの環境設定は,XMLデータ型ブラグインとIXXMLインデクス型ブラグインに対して行います。
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XMLデータ型ブラグインに対する環境設定
次の指定をしてください。
set phd_search_wait=nowait_with_update
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IXXMLインデクス型ブラグインに対する環境設定
次の指定をしてください。
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必須設定
set phj_notnull_score=on
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任意設定(推奨)
検索時に検索用メモリが不足すると,ファイルを利用して検索を継続する設定です。検索用メモリ不足エラーを回避できます。
set phj_opt_search=file
- 注意事項
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Enterprise Searchでは,HiRDB XML Extension Version 8の分割遅延登録・更新系SQL同時実行機能を使用しています。このため,IXXMLインデクス型ブラグイン環境設定の「phj_lock_pool_size」の値と,HiRDBのシングルサーバー定義,またはバックエンドサーバー定義に指定する「pdplgprm」の値を見積もりする必要があります。マニュアル「HiRDB XML Extension Version 8」または「HiRDB XML Extension Version 9」を参照してそれぞれの値を見積もり,定義してください。
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(2) HiRDBバックエンドサーバー接続保持機能の使用について
HiRDB/パラレルサーバーを使用する場合,フロントエンドサーバーとバックエンドサーバーの接続切断処理数を低減するためにHiRDBバックエンドサーバー接続保持機能を使用することを推奨します。
本機能の詳細についてはHiRDBのマニュアルを参照してください。
HiRDBバックエンドサーバー接続保持機能を使用する場合のEnterprise Searchの設定手順を次に示します。
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環境変数グループの登録
「2.3.8 環境変数グループの登録」で,次の環境変数にも値を登録してください。
環境変数名
値
PDBESCONHOLD
YES
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iwsearch.propertiesの設定
「2.5.1 contents/WEB-INF/classes/iwsearch.properties」で,次のようにプロパティの設定値を編集してください。
プロパティ名
設定値
searchindex.properties
HiRDB_for_Java_PDBESCONHOLD=YES
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jdbc_HiRdb.diconの設定
「2.5.5 contents/WEB-INF/classes/jdbc_HiRdb.dicon」で,「HiRDB_for_Java_ENV_VARIABLES」を以下のように設定してください。
"PDISLLVL=1;PDFORUPDATEEXLOCK=YES;PDBESCONHOLD=YES;"