データベースサーバで，データベースのバックアップを取得します。データベースのバックアップの取得方法については，マニュアル「HiRDB　システム運用ガイド」を参照してください。

HiRDBのシステム共通定義のpd_indexlock_modeオペランドに，インデクスキー値無排他を指定しているか（「NONE」を指定しているか，またはオペランドの指定を省略しているか）を確認します。インデクスキー値無排他を指定していない場合は，インデクスキー値無排他を指定してください。

システム共通定義を変更する方法については，マニュアル「HiRDB　システム定義」を参照してください。

ベースパス情報のパスが，印刷可能なASCIIコードで構成されているかどうかを確認します。

(a)　ベースパス情報を取得する

File Sharingクライアントで，問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）を実行して，すべてのベースパス情報のプロパティを取得します。問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）の詳細については，「8.6　オブジェクト操作ツールのコマンドの詳細」の「dbrexquery（問い合わせの実行）」を参照してください。

コマンドの実行例を次に示します。

実行例

この例では，入力ファイルに問い合わせファイル（eql_1.txt）を指定し，出力ファイルに検索結果ファイル（search_1.txt）を指定して，ベースパス情報のプロパティを取得しています。

dbrexquery eql_1.txt > search_1.txt

問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）で，引数に指定する内容を次に示します。

• 問い合わせファイル
  問い合わせファイル（eql_1.txt）には，次の内容を記述してください。
  記述例
  

  SELECT "cfsProp_Type", "cfsProp_Path", "dmaProp_OIID" FROM "cfsClass_AssignableDrive" ORDER BY "cfsProp_Type";

• 検索結果ファイル
  検索結果ファイル（search_1.txt）には，ベースパス情報ごとにフォルダ種別（cfsProp_Type），ベースパス情報のパス（cfsProp_Path），ベースパス情報のOIID（dmaProp_OIID）が「，」（コンマ）で区切られて出力されます。また，一つのベースパス情報につき，1行で出力されます。
  検索結果ファイル（search_1.txt）の出力例を次に示します。
  出力例
  

  2,'D:\community','dma:///07a17522-…0001D1' 2,'D:\community','dma:///07a17522-…0001D2' 2,'D:\community','dma:///07a17522-…0001D3' ： 8,'D:\personal','dma:///07a17522-…0001D4' 8,'D:\personal','dma:///07a17522-…0001D5' 8,'D:\personal','dma:///07a17522-…0001D6' ： 128,'D:\group','dma:///07a17522-…0001D7' 128,'D:\group','dma:///07a17522-…0001D8' 128,'D:\group','dma:///07a17522-…0001D9' ：

  ファイルに出力される値について説明します。
  

  表E-1　検索結果ファイル（search_1.txt）に出力される値

  項番	プロパティ	説明
  1	cfsProp_Type	ベースパス情報のフォルダ種別を示す値です。 8：フォルダ種別が個人フォルダであることを示します。 2：フォルダ種別がコミュニティフォルダであることを示します。 128：フォルダ種別がグループフォルダであることを示します。
  2	cfsProp_Path	ベースパス情報のパスです。
  3	dmaProp_OIID	ベースパス情報のOIIDです。

(b)　パスを構成する文字を確認する

検索結果ファイル（search_1.txt）に出力されたベースパス情報のパスが，次に示す印刷可能なASCIIコードだけで構成されているかどうかを確認します。

表E-2　ベースパス情報のパスで使用できる印刷可能なASCIIコード

ベースパス情報のパスが表E-2に示す文字だけで構成されている場合は，ベースパス情報のパスを変更する必要はありません。「(6) 表データのアンロード」以降の手順へ進んでください。

ベースパス情報のパスに，表E-2に示す文字以外の文字が含まれている場合は，手順「(4) ベースパス情報のパスの変更」を実行して，ベースパス情報のパスが印刷可能なASCIIコードだけで構成されるように，パスを変更します。

ベースパス情報のパスを変更するには，変更後のパス名を決定したあと，実際に次に示す項目を変更します。

• ファイル実体の格納先のディレクトリ名
• ベースパス情報のパス
• ルートフォルダに設定されているベースパス

これらの変更が終わったら，再度「(3) ベースパス情報のパスの確認」の手順を実行して，ベースパス情報のパスが印刷可能なASCIIコードで構成されていることを確認してください。

(a)　変更後のパス名を決定する

表E-2に示す文字以外の文字が含まれているパスを，表E-2に示す印刷可能なASCIIコードだけになるように，パス名を決定してください。

例えば，ベースパス情報のパスが「D:\個人」の場合は，「個人」の部分を変更する必要があります。変更後のパス名「D:\PERSONAL_FILE」のように，決定してください。

(b)　ファイル実体の格納先のディレクトリ名を変更する

変更後のパス名が決定したら，ファイルサーバ上のファイル実体の格納先であるフォルダのフォルダ名を，決定したフォルダ名に変更します。エクスプローラやコマンドプロンプトを使用して実行してください。

(c)　ベースパス情報のパスを変更する

File Sharingクライアントで，プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）を実行して，ベースパス情報のパスを変更します。プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）の詳細については，「8.6　オブジェクト操作ツールのコマンドの詳細」の「dbrsetprop（プロパティの設定）」を参照してください。

コマンドの実行例を次に示します。

実行例

この例では，OIIDが「dma:///07a17522-…0001D1」のベースパス情報のパスに対して，プロパティ情報ファイル（prop_1.txt）で指定したパスを設定します。

dbrsetprop dma:///07a17522-…0001D1 prop_1.txt

プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）で，引数に指定する内容を次に示します。

• ベースパス情報のOIID
  「(3)(a) ベースパス情報を取得する」で取得した検索結果ファイル（search_1.txt）に出力されたOIIDを指定します。
  
• プロパティ情報ファイル
  プロパティ情報ファイル（prop_1.txt）には，次の内容を記述します。記述例の太字の個所に，変更後のパスを記述してください。
  

  記述例

  この例では，変更後のパス名として「D:\PERSONAL_FILE」を指定しています。

  [cfsClass_AssignableDrive] cfsProp_Path = 'D:\PERSONAL_FILE'

  「cfsProp_Path」の値に，「(a) 変更後のパス名を決定する」で決定した変更後のパス名を「'」（シングルクォーテーション）で囲んで記述します。

ベースパス情報のパスを変更したあと，各ルートフォルダに設定されているベースパスを変更します。変更するベースパス情報のフォルダ種別に応じて，次に示す個所を参照してください。

• 「(d) 個人ルートフォルダに設定されているベースパスを変更する」
• 「(e) ワークプレースルートフォルダに設定されているベースパスを変更する」
• 「(f) グループルートフォルダに設定されているベースパスを変更する」

(d)　個人ルートフォルダに設定されているベースパスを変更する

File Sharingクライアントで，ルートフォルダに設定されているベースパスを変更します。

まず，問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）を実行して，ベースパスを変更する個人情報のOIIDを取得します。コマンドの実行例を次に示します。

実行例

この例では，入力ファイルに問い合わせファイル（eql_personal.txt）を指定し，出力ファイルに実行結果ファイル（oiid_personal.txt）を指定しています。

dbrexquery eql_personal.txt > oiid_personal.txt

問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）で，引数に指定する内容を次に示します。

• 問い合わせファイル
  問い合わせファイル（eql_personal.txt）には，次の内容を記述します。記述例の太字の個所に，変更するベースパスを記述してください。
  記述例
  この例では，変更するベースパスとして「D:\個人」を記述しています。
  

  SELECT "dmaProp_OIID" FROM "cfsClass_Personal" WHERE "cfsProp_ContentBasePath" = 'D:\個人';

• 実行結果ファイル
  実行結果ファイル（oiid_personal.txt）には，問い合わせファイルで指定したベースパスが設定されている個人ルートフォルダのOIIDが出力されます。
  

次に，プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）を実行して，ルートフォルダに設定されているベースパスを変更します。コマンドの実行例を次に示します。

実行例

dbrsetprop oiid_personal.txt prop_personal.txt

プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）で，引数に指定する内容を次に示します。

• 実行結果ファイル
  問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）の実行で取得した実行結果ファイル（oiid_personal.txt）を指定します。
  
• プロパティ情報ファイル
  プロパティ情報ファイル（prop_personal.txt）の内容を次に示します。「cfsProp_Path」の値に，変更後のパスを「'」（シングルクォーテーション）で囲んで記述します。記述例の太字の個所に，変更後のパスを記述してください。また，実行結果ファイル（oiid_personal.txt）に出力されたOIIDの数分のセクションを記述してください。
  

  記述例

  この例では，変更後のパス名として「D:\PERSONAL_FILE」を記述しています。

  また，この例では，OIID二つ分のセクションを記述しています。セクションは，OIIDの数分だけ記述してください。

  [cfsClass_Personal] …セクション1の始まり cfsProp_ContentBathPath = 'D:\PERSONAL_FILE' …セクション1の終わり [cfsClass_Personal] …セクション2の始まり cfsProp_ContentBathPath= 'D:\PERSONAL_FILE' …セクション2の終わり

(e)　ワークプレースルートフォルダに設定されているベースパスを変更する

File Sharingクライアントで，ルートフォルダに設定されているベースパスを変更します。

まず，問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）を実行して，ベースパスを変更するコミュニティ情報のOIIDを取得します。コマンドの実行例を次に示します。

実行例

この例では，入力ファイルに問い合わせファイル（eql_community.txt）を指定し，出力ファイルに実行結果ファイル（oiid_community.txt）を指定しています。

dbrexquery eql_community.txt > oiid_community.txt

問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）で，引数に指定する内容を次に示します。

• 問い合わせファイル
  問い合わせファイル（eql_community.txt）には，次の内容を記述します。記述例の太字の個所に，変更するベースパスを記述してください。
  記述例
  この例では，変更するベースパスとして「D:\コミュニティ」を記述しています。
  

  SELECT "dmaProp_OIID" FROM "cfsClass_Community" WHERE "cfsProp_ContentBasePath" = 'D:\コミュニティ';

• 実行結果ファイル
  実行結果ファイル（oiid_community.txt）には，問い合わせファイルで指定したベースパスが設定されているワークプレースルートフォルダのOIIDが出力されます。
  

次に，プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）を実行して，ルートフォルダに設定されているベースパスを変更します。コマンドの実行例を次に示します。

実行例

dbrsetprop oiid_community.txt prop_community.txt

プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）で，引数に指定する内容を次に示します。

• 実行結果ファイル
  問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）の実行で取得した実行結果ファイル（oiid_community.txt）を指定します。
  
• プロパティ情報ファイル
  プロパティ情報ファイル（prop_community.txt）の内容を次に示します。「cfsProp_ContentBasePath」の値に，変更後のパスを「'」（シングルクォーテーション）で囲んで記述します。記述例の太字の個所に，変更後のパスを記述してください。また，実行結果ファイル（oiid_community.txt）に出力されたOIIDの数分のセクションを記述してください。
  

  記述例

  この例では，変更後のパス名として「D:\COMMUNITY_FILE」を記述しています。

  また，この例では，OIID二つ分のセクションを記述しています。セクションは，OIIDの数分だけ記述してください。

  [cfsClass_Community] …セクション1の始まり cfsProp_ContentBasePath = 'D:\COMMUNITY_FILE' …セクション1の終わり [cfsClass_Community] …セクション2の始まり cfsProp_ContentBasePath = 'D:\COMMUNITY_FILE' …セクション2の終わり

(f)　グループルートフォルダに設定されているベースパスを変更する

File Sharingクライアントで，ルートフォルダに設定されているベースパスを変更します。

まず，問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）を実行して，ベースパスを変更するグループ情報のOIIDを取得します。コマンドの実行例を次に示します。

実行例

この例では，入力ファイルに問い合わせファイル（eql_group.txt）を指定し，出力ファイルに実行結果ファイル（oiid_group.txt）を指定しています。

dbrexquery eql_group.txt > oiid_group.txt

問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）で，引数に指定する内容を次に示します。

• 問い合わせファイル
  問い合わせファイル（eql_group.txt）には，次の内容を記述します。記述例の太字の個所に，変更するベースパスを記述してください。
  記述例
  この例では，変更するベースパスとして「D:\グループ」を記述しています。
  

  SELECT "dmaProp_OIID" FROM "cfsClass_Group" WHERE "cfsProp_ContentBasePath" = 'D:\グループ';

• 実行結果ファイル
  実行結果ファイル（oiid_group.txt）には，問い合わせファイルで指定したベースパスが設定されているワークプレースルートフォルダのOIIDが出力されます。
  

次に，プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）を実行して，ルートフォルダに設定されているベースパスを変更します。コマンドの実行例を次に示します。

実行例

dbrsetprop oiid_group.txt prop_group.txt

プロパティの設定コマンド（dbrsetprop）で，引数に指定する内容を次に示します。

• 実行結果ファイル
  問い合わせの実行コマンド（dbrexquery）の実行で取得した実行結果ファイル（oiid_group.txt）を指定します。
  
• プロパティ情報ファイル
  プロパティ情報ファイル（prop_group.txt）の内容を次に示します。「cfsProp_ContentBasePath」の値に，変更後のパスを「'」（シングルクォーテーション）で囲んで記述します。記述例の太字の個所に，変更後のパスを記述してください。また，実行結果ファイル（oiid_group.txt）に出力されたOIIDの数分のセクションを記述してください。
  

  記述例

  この例では，変更後のパス名として「D:\GROUP_FILE」を記述しています。

  また，この例では，OIID二つ分のセクションを記述しています。セクションは，OIIDの数分だけ記述してください。

  [cfsClass_Group] …セクション1の始まり cfsProp_ContentBasePath = 'D:\GROUP_FILE' …セクション1の終わり [cfsClass_Group] …セクション2の始まり cfsProp_ContentBasePath = 'D:\GROUP_FILE' …セクション2の終わり

File Sharingサーバを構築したときに，システム導入支援機能を使用したかどうかを確認します。データベースに表EDMSMETAdocinfoが存在するかどうかを確認することで，システム導入支援機能を使用したかどうかがわかります。

表EDMSMETAdocinfoが存在する場合

システム導入支援機能を使用して構築しています。

表EDMSMETAdocinfoが存在しない場合

システム導入支援機能を使用しないで構築しています。

システム導入支援機能を使用したかどうかの情報は，次の個所で使用します。

• 「(6)(a) アンロードデータファイル用のディスク容量の見積もり」
• 「(13)(a) 表データをリロードする前の準備」の列構成情報ファイルの作成

データベースサーバで，データベース再編成ユティリティ（pdrorg）を実行して，表データをアンロードします。

(a)　アンロードデータファイル用のディスク容量の見積もり

表データをアンロードするために，アンロードデータファイルに必要なディスク容量を見積もります。見積もり方法の詳細については，マニュアル「HiRDB　システム導入・設計ガイド」を参照してください。

なお，見積もりでは，次の情報を基にしてください。File Sharingサーバを構築するときにシステム導入支援機能を使用しているかどうかによって，基にする情報が異なります。

システム導入支援機能を使用して構築している場合

「2.4.2(2)(b) 見積もり情報定義ファイルの編集」で編集した見積もり情報定義ファイルを基に見積もってください。

システム導入支援機能を使用しないで構築している場合

「表D-2　ユーザ用RDエリア分のデータベースリソースの所要量」を基に見積もってください。

見積もった分のディスク容量を準備しておいてください。

(b)　表データをアンロードする前の準備

表データをアンロードする前に，次のことを実施しておいてください。

• File Sharingサーバを停止します。
• データベースサーバを起動しておきます。
• アンロードする表のRDエリアを閉塞しておきます。
  アンロードする対象のRDエリアを閉塞するには，データベースサーバでRDエリアの閉塞コマンド（pdhold）を実行します。コマンドの-rオプションには，使用している環境に合わせて，閉塞するRDエリア名を指定してください。コマンドの実行例を次に示します。
  

  実行例

  この例では，RDエリア「CFS_METATBL」，「CFS_METAIDX」，「CFS_SYSTBL」，「CFS_SYSIDX」，「CFS_USRTBL」，「CFS_USRIDX」，「CFS_DOC01」および「CFS_SGML01」が閉塞されます。

  pdhold -r CFS_METATBL,CFS_METAIDX,CFS_SYSTBL,CFS_SYSIDX,CFS_USRTBL,CFS_USRIDX,CFS_DOC01,CFS_SGML01

  RDエリアの閉塞コマンド（pdhold）の詳細については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。
  
• データベース再編成ユティリティ（pdrorg）実行時に使用する制御文ファイルを作成しておきます。
  制御文ファイル（C:\work\file\pdrorg1.txt）には，表データをアンロードするファイル（アンロードデータファイル）のファイル名を記述します。データをアンロードする表ごとに，制御文ファイルを作成してください。制御文ファイルの記述例を次に示します。
  

  記述例

  この例では，アンロードデータファイルの格納ディレクトリとファイル名として「C:\work\file\unfile1」を記述しています。

  unload C:\work\file\unfile1

  データベース再編成ユティリティ（pdrorg）の制御文ファイルの作成については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。
  

(c)　表データをアンロードする

データベースサーバで，データベース再編成ユティリティ（pdrorg）を実行して，表データをアンロードします。データをアンロードする表を次に示します。

1. cfsClass_AssignableDrive
2. cfsClass_Community
3. cfsClass_File_CH
4. cfsClass_File_DV
5. cfsClass_Folder
6. cfsClass_Group
7. cfsClass_Personal
8. cfsClass_Quota
9. dmaClass_DCRelationship
10. dmaClass_VerDescription
11. dmaClass_VersionSeries
12. edmClass_ACL
13. edmClass_BindRelationship
14. edmClass_ContentReference
15. edmClass_OIID
16. edmClass_PublicACL

データベース再編成ユティリティ（pdrorg）の実行例を次に示します。

実行例

この例では，制御文ファイル「C:\work\file\pdrorg1.txt」を指定し，表"cfsClass_AssignableDrive"のデータがアンロードされます。

pdrorg -k unld -t \"cfsClass_AssignableDrive\" -W dat -n 16 C:\work\file\pdrorg1.txt

データベース再編成ユティリティ（pdrorg）で，次に示すオプションは必ず指定してください。

• -k unld
• -t 表の名称
• -W dat
• 制御文ファイル名

データベース再編成ユティリティ（pdrorg）のそのほかのオプションの指定については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。

(d)　RDエリアの閉塞を解除する

表データのアンロードが終わったら，RDエリアの閉塞解除コマンド（pdrels）を実行して，RDエリアの閉塞を解除します。コマンドの-rオプションには，閉塞を解除するRDエリア名を指定してください。RDエリアの閉塞解除コマンド（pdrels）の実行例を次に示します。

実行例

この例では，RDエリア「CFS_METATBL」，「CFS_METAIDX」，「CFS_SYSTBL」，「CFS_SYSIDX」，「CFS_USRTBL」，「CFS_USRIDX」，「CFS_DOC01」および「CFS_SGML01」の閉塞が解除されます。

pdrels -r CFS_METATBL,CFS_METAIDX,CFS_SYSTBL,CFS_SYSIDX,CFS_USRTBL,CFS_USRIDX,CFS_DOC01,CFS_SGML01

RDエリアの閉塞解除コマンド（pdrels）の詳細については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。

データベースサーバで，HiRDBの動作環境の設定コマンド（pdntenv）を実行して，データベースの文字コード種別をUTF-8に変更します。なお，HiRDBの動作環境の設定コマンド（pdntenv）を実行する前に，HiRDBおよびHiRDBのサービスを停止しておいてください。

HiRDBの動作環境の設定コマンド（pdntenv）で，オプションには-c utf-8を指定してください。HiRDBの動作環境の設定コマンド（pdntenv）の実行例を次に示します。

実行例

pdntenv -c utf-8

HiRDBの動作環境の設定コマンド（pdntenv）の詳細については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。

データベースサーバで，HiRDBの開始コマンド（pdstart）を実行して，再度データベースを初期設定します。なお，HiRDBの開始コマンド（pdstart）を実行する前に，HiRDBのサービスを開始しておいてください。

HiRDBの開始コマンド（pdstart）で，オプションには-iを指定してください。HiRDBの開始コマンド（pdstart）の実行例を次に示します。

実行例

pdstart -i

HiRDBの開始コマンド（pdstart）の詳細については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。

データベースサーバで，環境設定をします。データベースサーバでの環境設定については，「3.7　データベースサーバでの環境設定」を参照してください。

File Sharingサーバで，データベースサーバを使用するための設定をします。データベースサーバを使用するための設定については，「3.8　データベースサーバを使用するための設定」を参照してください。

File Sharingサーバで，文書空間を構築します。文書空間の構築方法については，「3.9　文書空間の構築」を参照してください。

File Sharingクライアントで，文字コードセットの変換コマンド（cfschgcode）を実行して，アンロードデータファイルの文字コードをUTF-8に変換します。

文字コードセットの変換コマンド（cfschgcode）の実行例を次に示します。

実行例

この例では，入力ファイルに指定したアンロードデータファイル「C:\work\file\unfile1」の文字コードがUTF-8に変換され，文字コード変換後のファイル「C:\work\encoded_file\unfile1」が出力されます。

cfschgcode -c utf-8 -i C:\work\file\unfile1 -o C:\work\encoded_file\unfile1

文字コードセットの変換コマンド（cfschgcode）の詳細については，「8.8　File Sharingクライアント運用コマンドの詳細」の「cfschgcode（ファイルの文字コードセットの変換）」を参照してください。

データベースサーバで，データベース作成ユティリティ（pdload）を実行して，表データをリロードします。

(a)　表データをリロードする前の準備

• 列構成情報ファイルを作成しておきます。
  データベース作成ユティリティ（pdload）実行時に使用する列構成情報ファイルを作成します。ただし，File Sharingサーバを新規に構築したときのFile Sharingサーバのバージョンによって，列構成情報ファイルが必要となる表が異なります。新規構築時のバージョンごとに，列構成情報ファイルが必要となる表を次の表に示します。
  

  表E-3　列構成情報ファイルが必要となる表（文書空間の文字コード種別をShift-JISからUTF-8に変更する場合）

  新規構築時のFile Sharingサーバのバージョン		列構成情報ファイルが必要となる表
  Groupmax Collaboration - File Server 07-10		cfsClass_AssignableDrive cfsClass_File_CH cfsClass_Folder cfsClass_Personal
  Groupmax Collaboration - File Server 07-20	システム導入支援機能を使用して構築した場合	cfsClass_AssignableDrive
  	システム導入支援機能を使用しないで構築した場合	cfsClass_AssignableDrive cfsClass_Personal
  Groupmax Collaboration - File Server 07-30以降		−

  （凡例）

  −：該当しません。

  各表の列構成情報ファイルの内容については，「(d) 列構成情報ファイル」を参照してください。
  
• リロードする表のRDエリアを閉塞しておきます。
  リロードする対象のRDエリアを閉塞するには，データベースサーバでRDエリアの閉塞コマンド（pdhold）を実行します。コマンドの-rオプションには，使用している環境に合わせて，閉塞するRDエリア名を指定してください。RDエリアの閉塞コマンド（pdhold）の詳細については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。
  
• データベース作成ユティリティ（pdload）実行時に使用する制御文ファイルを作成しておきます。
  制御文ファイル（C:\work\file\pdload1.txt）には，「(12) アンロードデータファイルの文字コードの変換」で文字コードを変換したファイルのファイル名を記述します。データをリロードする表ごとに，制御文ファイルを作成してください。制御文ファイルの記述例を次に示します。
  

  記述例

  この例では，文字コードを変換したデータファイルの格納ディレクトリとファイル名として「C:\work\encoded_file\unfile1」を記述しています。

  source C:\work\encoded_file\unfile1 idxwork C:\work\file\idxwork sort C:\work\file\sortwork,8192

  制御文ファイルの記述内容については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。
  
• 制御文ファイルにidxwork文を記述する場合は，idxwork文で指定するディレクトリを作成しておきます。
• 制御文ファイルにsort文を記述する場合は，sort文で指定するディレクトリを作成しておきます。

(b)　表データをリロードする

データベースサーバで，データベース作成ユティリティ（pdload）を実行して，表データをリロードします。

データベース作成ユティリティ（pdload）の実行例を次に示します。

実行例

この例では，制御文ファイル「C:\work\file\pdload1.txt」を指定し，表"cfsClass_AssignableDrive"のデータをリロードしています。

pdload -d -c C:\work\column_inf1.txt -i c -l n -n 16 -z -o \"cfsClass_AssignableDrive\" C:\work\file\pdload1.txt

データベース作成ユティリティ（pdload）で，次に示すオプションは必ず指定してください。

• -d
• -c 列構成情報ファイル名
  列構成情報ファイル（C:\work\column_inf1.txt）が必要となる表の場合だけ，このオプションを指定します。列構成情報ファイルが必要となる表については，表E-3を参照してください。
  
• -z
• 表の識別子
• 制御文ファイル名

データベース作成ユティリティ（pdload）のそのほかのオプションの指定については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。

(c)　RDエリアの閉塞を解除する

表データのリロードが終わったら，RDエリアの閉塞解除コマンド（pdrels）を実行して，RDエリアの閉塞を解除します。コマンドの-rオプションには，閉塞を解除するRDエリア名を指定してください。

RDエリアの閉塞解除コマンド（pdrels）の詳細については，マニュアル「HiRDB　コマンドリファレンス」を参照してください。

(d)　列構成情報ファイル

表ごとに列構成情報ファイルに記述する内容を次に示します。

• cfsClass_AssignableDriveの場合
  

  "dmaProp_OIID" "dmaProp_This" "edmProp_OwnerId" "edmProp_PrimaryGroupId" "edmProp_OwnerPermission" "edmProp_PrimGrpPermission" "edmProp_EveryonePermission" "edmProp_PACLs_edmProp_ACLElm" "edmProp_ACLStatus" "cfsProp_Path" "cfsProp_Name" "cfsProp_Type" "cfsProp_Priority" "cfsProp_Capacity" "cfsProp_FreeSpace" "cfsProp_UsedCount" "cfsProp_ParameterName" "cfsProp_ParameterValue" "edmProp_ClassType" "cfsProp_MaxUsableSpace" "cfsProp_ValidFlag"

• cfsClass_File_CHの場合
  

  "dmaProp_OIID" "dmaProp_This" "dmaProp_Parent" "dmaProp_ParentContainer" "dmaProp_PrimVerSeries" "edmProp_OwnerId" "edmProp_PrimaryGroupId" "edmProp_OwnerPermission" "edmProp_PrimGrpPermission" "edmProp_EveryonePermission" "edmProp_PACLs_edmProp_ACLElm" "edmProp_ACLStatus" "cfsProp_Creator" "cfsProp_CreateTime" "cfsProp_Modifier" "cfsProp_ModifyTime" "cfsProp_Accessor" "cfsProp_AccessTime" "cfsProp_Type" "cfsProp_Language" "cfsProp_Comment" "cfsProp_DisplayName" "cfsProp_DisplayName_En" "cfsProp_EntityName" "cfsProp_ContentType" "cfsProp_ContentSize" "cfsProp_CheckoutUser" "cfsProp_CheckoutTime" "edmProp_ClassType" "cfsProp_Identifier" "cfsProp_TemporaryModifyTime" "cfsProp_PolicyId" "cfsProp_ProtectStatus" "cfsProp_SortingoutRule" "cfsProp_DeleteTime" "cfsProp_OriginalFolder" "cfsProp_OriginalFolderPath"

• cfsClass_Folderの場合
  

  "dmaProp_OIID" "dmaProp_This" "dmaProp_Parent" "dmaProp_ParentContainer" "dmaProp_CurrentOfSeriesCnt" "edmProp_OwnerId" "edmProp_PrimaryGroupId" "edmProp_OwnerPermission" "edmProp_PrimGrpPermission" "edmProp_EveryonePermission" "edmProp_PACLs_edmProp_ACLElm" "edmProp_ACLStatus" "cfsProp_Creator" "cfsProp_CreateTime" "cfsProp_Modifier" "cfsProp_ModifyTime" "cfsProp_Accessor" "cfsProp_AccessTime" "cfsProp_Type" "cfsProp_Language" "cfsProp_Comment" "cfsProp_DisplayName" "cfsProp_DisplayName_En" "cfsProp_EntityName" "cfsProp_ContentType" "cfsProp_ContentSize" "edmProp_ClassType" "cfsProp_CheckoutUser" "cfsProp_CheckoutTime" "cfsProp_TemporaryModifyTime" "cfsProp_PolicyId" "cfsProp_ProtectStatus" "cfsProp_SortingoutRule" "cfsProp_DeleteTime" "cfsProp_OriginalFolder" "cfsProp_OriginalFolderPath"

• cfsClass_Personalの場合
  

  "dmaProp_OIID" "dmaProp_This" "edmProp_OwnerId" "edmProp_PrimaryGroupId" "edmProp_OwnerPermission" "edmProp_PrimGrpPermission" "edmProp_EveryonePermission" "edmProp_PACLs_edmProp_ACLElm" "edmProp_ACLStatus" "cfsProp_ContentBasePath" "cfsProp_UserId" "cfsProp_ValidFlag" "cfsProp_UsedSize" "cfsProp_TotalAvailableSize" "edmProp_ClassType" "cfsProp_UseTrashCan" "cfsProp_TrashCanRate" "cfsProp_TrashCanUsedSize"