Collaboration - Online Community Management システム管理者ガイド
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set_system（システム情報の設定）
機能
システムポリシーなどのシステム情報をデータベースのシステム情報テーブル（TBL_SYSTEM）およびID管理テーブル（TBL_IDMANAGE）に設定します。2回目以降の実行時には，設定内容を上書きします。ID管理テーブルには，初回のときだけ値を設定します。
形式
set_system [-o 出力ファイル名] [-q] [-e ログファイル名] [-f システム情報定義ファイル名]
オプション
- -o 出力ファイル名
- 指定したファイルに標準出力データを出力します。ただし，出力メッセージのうち，KDCM00071-E〜KDCM00076-Eは出力しません。
- 出力ファイル名の指定方法の詳細は，「5.2（3）-oオプションに指定する出力ファイル」を参照してください。
- -q
- 標準出力および標準エラー出力への出力を抑制します。
- -e ログファイル名
- 指定したログファイルに，次の情報を出力します。
- SQLクエリ発行直前および発行直後のSQLクエリ文字列
- SQLクエリ発行時のエラーメッセージ
- ログファイル名の指定方法の詳細は，「5.2（4）-eオプションに指定するログファイル」を参照してください。
- -f システム情報定義ファイル名
- システム情報定義ファイル（set_system.cfg）に定義されている内容をデータベースのシステム情報テーブル（TBL_SYSTEM）に設定します。
- ファイル名の指定方法
- システム情報定義ファイルのファイル名は，絶対パス，またはコマンドを実行するディレクトリからの相対パスで指定します。ファイル名は，220バイト以内の文字列で指定します。ただし，絶対パスで表したときに220バイト以内の文字列になるように指定してください。
- ファイルの記述形式
- システム情報定義ファイルの記述形式については，「7.2.1 システム情報定義ファイル（set_system.cfg）」を参照してください。
- サンプルファイルの利用
- システム情報定義ファイルには，サンプルファイル（set_system.cfg.sam）を利用します。サンプルファイルの内容を変更しないで，ファイル名を「set_system.cfg」に変更して保存してください。
- -fオプションを省略した場合
- デフォルトのシステム情報定義ファイルに定義されている内容が設定されます。デフォルトのシステム情報定義ファイル名は，コマンドプロパティファイル（hptl_clb_ccm_cmd.properties）のhptl_clb_ccm_cmd_set_system_configキーに指定された値となります。
- -fオプションを省略しhptl_clb_ccm_cmd_set_system_configキーを指定していない場合
- システム情報定義ファイル名は，プログラムのデフォルトである「set_system.cfg」となります。
戻り値
set_systemコマンドの戻り値を次に示します。
表5-2 set_systemコマンドの戻り値
| 戻り値 |
意味 |
| 0 |
正常終了しました。 |
| 1 |
ユーザによる強制終了が発生したか，またはコマンド用jarが見つかりません。 |
| 2 |
指定したシステム情報定義ファイル，またはhptl_clb_ccm_cmd.propertiesが見つかりません。
出力ファイル，またはログファイルを生成できません。 |
| 12 |
出力ファイル名，ログファイル名，またはシステム情報定義ファイル名が長過ぎます。 |
| 13 |
システム情報定義ファイルの書式にエラーがあります。 |
| 14 |
システム情報定義ファイル，またはhptl_clb_ccm_cmd.propertiesの属性値が適切な範囲にありません。 |
| 21 |
データベースからの応答がありません。 |
| 22 |
データベースへの接続に失敗しました。 |
| 23 |
SQLクエリの実行に失敗しました。 |
| 24 |
JDBCドライバがインストールされていません。または，パスが通っていません。 |
| 31 |
入出力処理中にエラーが発生しました。 |
| 32 |
トレース処理中にエラーが発生しました。 |
| 33 |
コマンドの書式が違います。 |
| 34 |
システム情報の取得に失敗しました。 |
| 35 |
nullが指定されました。 |
| 36 |
内部矛盾が発生しました。 |
| 39 |
次の意味が考えられます。
- コマンドが実行できる状態ではありません。
- 環境変数が設定されていません。
- システムコールでエラーが発生しました。
|
実行結果
指定した値がデータベースのシステム情報テーブル（TBL_SYSTEM）に設定され，ID管理テーブル（TBL_IDMANAGE）にレコードが追加されます。ただし，すでにレコードがある場合は何もされません。
ID管理テーブル（TBL_IDMANAGE）に追加されるレコードを次に示します。
| idassort |
idnumber |
| COM |
9 |
| CTG |
0 |
| ROL |
1000 |
| WPL |
0 |
| CAP |
0 |
| MEM |
0 |
| TMP |
0 |
| WTP |
0 |
使用例
set_systemコマンドの使用例を紹介します。ここでは，次のような環境を想定しています。
- ソフトウェア環境
set_systemコマンドを実行できる環境
- コマンドプロンプトのカレントディレクトリ
<Collaboration - Serverインストールディレクトリ>\community\command\bin
- システム情報定義ファイル
C:\Program Files\Hitachi\Collaboration\community\command\sys\set_system.cfg
- システム情報定義ファイルの内容をシステム情報テーブルに登録する場合
- システム情報定義ファイルの内容をデータベースのシステム情報テーブル（TBL_SYSTEM）に登録する場合，set_systemコマンドを次のように実行します。
set_system -e "C:\Program Files\Hitachi\Collaboration\community\command\log\set_system.log"
-f "C:\Program Files\Hitachi\Collaboration\community\command\sys\set_system.cfg" |
- この実行例では，set_systemコマンドを実行すると，エラーログがある場合は-eオプションで指定したログファイル（set_system.log）に出力されます。
- 実行例は改行されているように表示されていますが，実際に実行するときは，1行で記述する必要があります。
- 標準出力に何も出力しない場合
- ログをデフォルトのログファイルに出力する場合，set_systemコマンドを次のように実行します。
- この実行例は，あらかじめコマンドプロパティファイル（hptl_clb_ccm_cmd.properties）のhptl_clb_ccm_cmd_logfileキーの設定値に，ログファイルとしてC:\Program Files\Hitachi\Collaboration\community\log\error_set_system.logを指定していることを想定しています。
注意事項
- set_systemコマンドの実行中にエラーが発生した場合，必ず，set_systemコマンドが正常終了するまで再実行して，データベースのシステム情報テーブル（TBL_SYSTEM）およびID管理テーブル（TBL_IDMANAGE）に値を設定してください。
- set_systemコマンドは，システム情報定義ファイルに不正な属性記述子が記述されている場合，メッセージ（KDCM00002-W）を出力して正常終了します。メッセージで提示された属性記述子を含むレコードはデータベースに登録されていないため，メッセージが出なくなるまで再実行してください。
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