COBOL2002 ユーザーズガイド
ccbl2002コマンドを使用すると,COBOLプログラムのコンパイルとリンクを同時に実行して,実行可能ファイルを生成できます。
ccbl2002コマンドの詳細については,「35. COBOLソースの作成とコンパイル」を参照してください。
ccbl2002コマンドを使って実行可能ファイルを生成する例を,次に示します。
一つのCOBOLプログラムをコンパイル,リンクして実行可能ファイルを生成する例を,次に示します。
IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. TEST01. : PROCEDURE DIVISION. : STOP RUN.
ccbl2002 -Main,System test01.cbl -OutputFile test02.exe
複数のCOBOLプログラムをコンパイル,リンクして実行可能ファイルを生成する例を,次に示します。
ccbl2002 -Main,System test01.cbl test02.cbl -OutputFile test03.exe
COBOLプログラムとCプログラムが混在する実行可能ファイルを作成する場合,CプログラムをあらかじめCコンパイラでコンパイルし,オブジェクトファイルを生成しておく必要があります。
ccbl2002 -Main,System test01.cbl test02.obj -OutputFile test03.exe
標準ライブラリとは,オブジェクトファイルから構成され,ライブラリ管理ツールLIBによって作成されたライブラリです。標準ライブラリを使用すると,複数のオブジェクトファイルを一つにまとめて管理できます。
ライブラリ管理ツールLIBについては「40.2 ライブラリ管理ツール」を参照してください。
ccbl2002コマンドを使って,オブジェクトファイルのリンクと同様に標準ライブラリをリンクできます。
標準ライブラリを使用した実行可能プログラムを作成する例を次に示します。
この場合,ccbl2002コマンドで標準ライブラリに取り込みたいCOBOLプログラムのオブジェクトファイル(.obj)を生成しておき,libコマンドで標準ライブラリとしてリンクします。そのあと,ccbl2002コマンドで実行可能ファイル(main1.exe)を生成します。
ccbl2002 SAMPLE1.cbl -Compile,NoLink ccbl2002 SAMPLE2.cbl -Compile,NoLink ccbl2002 SAMPLE3.cbl -Compile,NoLink lib SAMPLE1.obj SAMPLE2.obj SAMPLE3.obj /OUT:SAMPLE.lib ccbl2002 -Main,System MAIN1.cbl SAMPLE.lib -OutputFile main1.exe
なお,開発マネージャを使用して標準ライブラリをリンクすることもできます。この場合は,次の手順で実行可能ファイルを作成してください。
なお,開発マネージャの操作方法については,マニュアル「COBOL2002 操作ガイド」を参照してください。
機能 | ライブラリ |
---|---|
OLE2オートメーション機能を使用していて,-TDInfオプションを指定した場合 | cbl2kgul.lib |
整列併合機能を使用する場合 | libmsort.lib(32bit版PC(x86) COBOL2002の場合) libnsort64.lib(64bit版PC(x64) COBOL2002の場合) |
COBOL85 Version 4.0以前の整列併合機能を使っているオブジェクトファイルがある場合 | libnsort.lib※ |
通信節での画面データの送受信・帳票データの送信機能を使用する場合(XMAP3) | x3mwdr32.lib(32bit版PC(x86) COBOL2002の場合) x3mwdr64.lib(64bit版PC(x64) COBOL2002の場合) |
-XMAP,LinePrint(XMAP3での書式印刷機能)オプションを指定した場合 | x3klib32.lib※ |
-CompatiM7(MIOS7 COBOL85互換)オプションを指定した場合 | jcm7lib.lib※ |
データコミュニケーション機能を使用していて,-OpenTP1オプションを指定した場合 | libmcf.lib |
EURを使用した通信節による帳票出力機能を使用する場合(-EUR,FormOutput) | cbleurdr.lib |
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