COBOL2002 ユーザーズガイド
(1) 関数定義の場合
関数定義を呼び出すCOBOLプログラムの場合の例を,次に示します。なお,関数定義については,「2.5 利用者定義関数」を参照してください。
- 関数定義FUNC1が含まれるソースファイルFUNC1.cblをコンパイルして,リポジトリファイルFUNC1.repを生成します。
- 関数定義FUNC1を参照するプログラム定義PROGRAM1で,環境部構成節のリポジトリ段落に,参照する関数定義FUNC1を指定します。
- プログラム定義PROGRAM1をコンパイルすると,リポジトリ段落の指定を基に,関数定義FUNC1が含まれるリポジトリファイルFUNC1.repが検索して取り込まれます。リポジトリファイルの検索規則については,「36.2.4 リポジトリファイルの参照方法」の「(2) リポジトリファイルの検索」を参照してください。
- コンパイラは,リポジトリファイルから取り込んだ関数定義FUNC1の情報と,参照しているプログラム定義PROGRAM1の関数一意名FUNCTION FUNC1の情報の適合をチェックします。このとき,情報が適合していなければエラーメッセージが出力され,適合していればコンパイルが正常終了します。
(2) オブジェクト指向機能の場合
オブジェクト指向機能を呼び出すCOBOLプログラムの場合の例を,次に示します。なお,オブジェクト指向機能については,「21. オブジェクト指向機能」を参照してください。
- クラス定義CLASS1が含まれるソースファイルCLASS1.cblをコンパイルして,リポジトリファイルCLASS1.repを生成します。
- クラス定義CLASS1を参照するプログラム定義PROGRAM1で,環境部構成節のリポジトリ段落に,参照するクラス定義CLASS1を指定します。
- プログラム定義PROGRAM1をコンパイルすると,リポジトリ段落の指定を基に,クラス定義CLASS1が含まれるリポジトリファイルCLASS1.repが検索して取り込まれます。リポジトリファイルの検索規則については,「36.2.4 リポジトリファイルの参照方法」の「(2) リポジトリファイルの検索」を参照してください。
- コンパイラは,取り込んだクラス定義CLASS1の情報から,クラス定義CLASS1に含まれるメソッド定義METH-1の情報と,参照しているプログラム定義PROGRAM1のINVOKE文に指定したメソッドMETH-1の情報の適合をチェックします。このとき,情報が適合していなければエラーメッセージが出力され,適合していればコンパイルが正常終了します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2013, 2016, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2002, 2011, Microsoft Corporation.