COBOL2002 ユーザーズガイド

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36.1.1 概要

COBOL2002では,関数定義,クラス定義,およびインタフェース定義を使用できます。これらの翻訳単位が参照関係を持つ場合,参照先の翻訳単位と参照元の翻訳単位とで,それぞれ次のような処理が必要になります。

規則
  • 参照元の翻訳単位と参照先の翻訳単位が同じソースファイル中だけに存在する場合は,リポジトリファイルがなくても翻訳単位をコンパイルできます。
  • プログラム定義だけで構成されているCOBOLプログラムの場合,リポジトリファイルは出力されません。また,リポジトリ段落に参照するプログラム名を指定する必要もありません。詳細は,「36.3.3 プログラム定義だけのコンパイル」を参照してください。
  • 参照元の翻訳単位をコンパイルする時点で,参照先の翻訳単位のリポジトリファイルが出力されていない場合,参照関係が解決できないためコンパイルエラーとなります。そのため,異なるソースファイルに存在する翻訳単位同士が参照関係を持つ場合は,ソースファイルをコンパイルする順序を意識する必要があります。
    ただし,開発マネージャを使用しているときは,構成するソースファイルをすべてプロジェクトに指定しておけば,開発マネージャがコンパイルする順番を自動的に決定するため,翻訳単位の参照関係によってソースファイルのコンパイル順を意識する必要はありません。