COBOL2002 ユーザーズガイド
サービスルーチンは,COBOLの言語仕様にない機能を,CALL文で呼び出すプログラムとして提供しているものです。このシステムが提供しているサービスルーチンを次に示します。
主にCOBOLプログラムの開始/終了時に,プログラムを制御するサービスルーチンです。
プログラム実行制御のサービスルーチンを,次に示します。
項番 | サービスルーチン | 機能 |
---|---|---|
1 | CBLGINT※ | 他言語のプログラムから呼び出したCOBOLプログラムを,GUIモードで動作させる。 |
2 | CBLEND※ | COBOLの実行環境を終了させる。 |
3 | CBLABN | プログラムを異常終了させる。 |
4 | CBLARGC | コマンド行に指定した引数の個数を取得する。 |
5 | CBLARGV | コマンド行に指定した引数の内容を取得する。 |
6 | CBLEXEC | 別のアプリケーションプログラムを起動する。 |
7 | CBLHANDLE | コンソールウィンドウのハンドル,インスタンスハンドルを取得する。 |
サービスルーチンの詳細については,「32.4 プログラム実行制御」を参照してください。
ダイアログボックスへの入出力,およびウィンドウへの入出力を制御するサービスルーチンです。
ダイアログボックスのサービスルーチンを,次に示します。
項番 | サービスルーチン | 機能 |
---|---|---|
1 | CBLMESSAGE | 指定した文字列を画面に表示する。 |
2 | CBLINPUTDLG | 指定した文字列を画面に表示し,入力された文字列を受け取る。 |
3 | JCPOPUP | 表形式のデータ項目を主画面とは別の画面に表示し,選ばれたブロック番号をインタフェース領域に格納する。 |
サービスルーチンの詳細については,「32.5 ダイアログボックス/ウィンドウ」を参照してください。
COBOLが使用できるアプリケーションデバッグ機能によって,異常終了時要約情報リスト,およびデータ領域ダンプリストを出力するサービスルーチンです。
デバッグ機能のサービスルーチンを,次に示します。
項番 | サービスルーチン | 機能 |
---|---|---|
1 | CBLDBGINF※ | 例外が発生したときに,異常終了時要約情報リストを出力する。 |
2 | CBLDATADUMP | COBOLプログラム実行時の任意の時点でのデータ領域ダンプリストを出力する。 |
サービスルーチンの詳細については,「32.6 デバッグ機能」を参照してください。
特殊な変換・転記・演算をするためのサービスルーチンです。
変換・転記・演算のサービスルーチンを,次に示します。
項番 | サービスルーチン | 機能 |
---|---|---|
1 | CBLNCNV | 英字・英数字・英数字編集・数字編集項目を日本語・日本語編集項目に変換する。 |
2 | CBLUBIT | ビットデータを論理演算する。 |
サービスルーチンの詳細については,「32.7 変換・転記・演算」を参照してください。
画面節での画面入出力機能で使用するサービスルーチンです。
画面節のサービスルーチンを,次に示します。
項番 | サービスルーチン | 機能 |
---|---|---|
1 | CBLSGET | キーボードからの入力を1文字受け取る。 |
2 | CBLSETTITLE | 画面機能のウィンドウタイトルバーに,指定された文字列を表示する。 |
サービスルーチンの詳細については,「32.8 画面節(SCREEN SECTIONおよびWINDOW SECTION)」を参照してください。
データベース操作機能で使用するサービスルーチンです。
データベース操作機能のサービスルーチンを,次に示します。
項番 | サービスルーチン | 機能 |
---|---|---|
1 | CBLSQLERROR | SQL文によるODBCインタフェース使用時に,出力された実行時メッセージのエラー情報を取得する。 |
2 | CBLSQLSETOPT | SQL文によるODBCインタフェース使用時に,接続オプションを設定する。 |
サービスルーチンの詳細については,「32.9 データベース操作」を参照してください。
CGIプログラム作成支援機能で使用するサービスルーチンです。
サービスルーチンの詳細については,「27.7 CGIプログラムの作成を支援するサービスルーチン」を参照してください。
Windows Vista以降のOSでは,CGIプログラム作成支援機能は使用できません。
COBOLの入出力機能についてのサービスルーチンは次のとおりです。
XMAP3を使用した書式印刷機能(32bit版PC(x86)COBOL2002で有効),XMAP3を使用した通信節による画面操作・帳票出力機能に関するサービスルーチンです。
サービスルーチンの詳細については,「32.10 XMAP3を使用した画面・帳票関連」を参照してください。
EURを使用した通信節による帳票出力機能に関するサービスルーチンです。
サービスルーチンの詳細については,「32.11 EURを使用した帳票関連」を参照してください。
COBOLプログラムからMSMQにアクセスするためのサービスルーチンです。
サービスルーチンの詳細については,「29. MSMQアクセス機能」を参照してください。
その他の機能のためのサービスルーチンです。
その他の機能のサービスルーチンを,次に示します。
項番 | サービスルーチン | 機能 |
---|---|---|
1 | CBLPUT | 画面に1文字を出力する。 |
2 | CBLGET | キーボードから1文字を入力する。 |
3 | CBLADTRM | 終了キーを追加する。 |
4 | CBLDLTRM | 終了キーを削除する。 |
5 | CBLCNSL | コンソールの状態を検査する。 |
6 | CBLBELL | 警告音を発信する。 |
7 | CBLCUR | 指定した位置へカーソルを移動する。 |
サービスルーチンの詳細については,「32.12 その他の機能」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2013, 2016, Hitachi, Ltd.
All Rights Reserved. Copyright (C) 2002, 2011, Microsoft Corporation.