COBOL2002 ユーザーズガイド

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29.1.1 キュー

<この項の構成>
(1) キューの種類
(2) キューのパス名
(3) キューのラベル

(1) キューの種類

キューとは,さまざまな種類のメッセージの一時的な格納場所です。MSMQには,次のキューがあります。

COBOL2002のMSMQアクセス機能では,パブリックキュー,およびプライベートキューだけにメッセージを送受信できます。

(2) キューのパス名

キューを参照する場合,キューのパス名を指定します。キューのパス名は,キューがあるコンピュータの名前とキューの名前を結合したものです。例えば,「User1」というコンピュータ上に「Myqueue」というキューを作成した場合,キューのパス名は「User1\Myqueue」となります。なお,キューがローカルコンピュータ上にある場合は,「.\Myqueue」のように記述できます。また,プライベートキューの場合は,「.\PRIVATE$\Myqueue」のようにキュー名の前に「\PRIVATE$」を付けたパス名となります。

注意事項
キューのパス名は,大文字小文字が等価とみなされます。また,キューのパス名は,コンピュータの名前を含めた絶対パスで124文字以下になることを推奨します。

(3) キューのラベル

キューには,ラベルを付けられます。パブリックキューに付けられたラベルを使用して,パブリックキューのパス名を検索できます。

キューにラベルを付ける場合CBLMQCREATEサービスルーチンの呼び出し時に,データパラメタ領域の「キューのラベル」データ項目,および「キューのラベルのデータ長」データ項目を設定しておきます。

キューに付けられたラベルからキューのバス名を検索する場合,データパラメタ領域の「キューのラベル」データ項目,および「キューのラベルのデータ長」データ項目を設定した後,CBLMQLOCATEサービスルーチンを呼び出します。CBLMQLOCATEサービスルーチンが正常に終了すると,ラベルが付けられたキューのパス名が,データパラメタ領域の「キューのパス名」データ項目に格納されます。