COBOL2002 ユーザーズガイド

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27.4 CGI環境変数へのアクセス

CGIプログラム作成支援機能では,環境変数を使ってCGIプログラムに必要な情報を取得できます。CGIプログラムに必要な情報を提供する環境変数を,CGI環境変数と呼びます。

CGI環境変数から値を取得するには,CBLGETENVサービスルーチンを使用します。また,CGI環境変数の一覧と値をHTML形式で出力するには,CBLPRINTENVサービスルーチンを使用します。各サービスルーチンの詳細については,「27.7 CGIプログラムの作成を支援するサービスルーチン」を参照してください。

次に,アクセスできるCGI環境変数の一覧を示します。

表27-2 CGIプログラム作成支援機能でアクセスできるCGI環境変数

CGI環境変数名 説明
AUTH_TYPE ユーザを認証するときに使う認証のタイプ
CONTENT_LENGTH POST要求の場合の入力バイト数
CONTENT_TYPE text/HTMLのようなMIMEタイプ
HTTPファイルのアップロード用にはmultipart/form-dataがセットされる。
GATEWAY_INTERFACE サーバが使用するCGIプロトコルのバージョン
HTTP_ACCEPT Webブラウザが受け取るMIMEタイプ
HTTP_COOKIE クッキー情報
HTTP_USER_AGENT クライアントが使用するWebブラウザ名,バージョン
PATH_INFO CGIプログラムに渡される追加パス情報
(URL中のスクリプト名のあとのクエリー文字列の前にある部分)
PATH_TRANSLATED 環境変数PATH_INFOに指定された絶対パス情報
(仮想パス名がフォルダに展開される)
QUERY_STRING GET要求の場合,CGIプログラムに渡されるクエリー情報
REMOTE_ADDR クライアントのIPアドレス
REMOTE_HOST クライアントのホスト名
REMOTE_IDENT 要求を出しているクライアント
REMOTE_USER クライアントによって与えられ,サーバに認証されたユーザ名称(AUTH_TYPEが設定されている時だけ有効)
REQUEST_METHOD HTTP要求メソッド名("GET"または"POST")
SCRIPT_NAME 実行中のCGIプログラム名
SERVER_NAME サーバのホスト名
SERVER_PORT サーバが動いているホストのTCP/IPポート番号
SERVER_PROTOCOL 要求された情報を取り出すプロトコル名とバージョン
SERVER_SOFTWARE クライアントの要求に答えているWebサーバ名とバージョン